スズキ スペーシアギア 「デザインも面白いが多くの人に勧めれるハイトワゴン軽」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

西川 昇吾
西川 昇吾(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

5

デザイン
5
走行性能
4
乗り心地
2
積載性
3
燃費
2
価格
5

デザインも面白いが多くの人に勧めれるハイトワゴン軽

2022.6.20

年式
2018年12月〜モデル
総評
SUVチックというか、オフロードテイストを身にまとったコンセプトはとても面白いと思うし、欲しいという声は多くあるだろう。しかし、そのようなデザイン面に注目せず、単純に電動スライドドアを有するハイトワゴン軽として考えてもかなり完成度が高い1台だと思う。確かに燃費性能や乗り心地など気になる部分があるものの、そのような点が気になるのであればこのジャンルの軽自動車はオススメしないとも言える。ハイトワゴン軽の購入を考えるなら是非一度見てほしい。
満足している点
遊び心あるギア感と利便性を兼ね備えたデザイン。そしてマイルドハイブリッドとターボという豪華なメカニズムや各種運転支援システム、快適装備が標準となっていながら安い価格設定だろう。この手のデザインが気に入れば正直言って電動スライドドアを有する軽自動車の中ではトップクラスに「買い」の部類に入る。デザインも遊び心こそあるものの、さして奇抜という印象は受けないので、万人に勧めることができるモデルと言える。
不満な点
乗り心地と燃費性能が欠点と言えるだろう。パッケージとしてしょうがない部分ではあるので、目をつぶるしかないと思うが購入を検討する場合は長時間の長距離移動をあまり考えない方が良いと言える。また燃費性能に関して言えば他にも燃費性能に優れた軽自動車は存在するので、より低燃費をもとめるのであれば他の選択肢を選ぶことをオススメする。しかし欠点と言えるのはパッケージに依存する点で、オススメ度はかなり高いモデルだ。
デザイン

5

「遊び心ある」と各種プロモーションで表現されているデザインだが、まさにその通りだと思う。スライドドアを持つトールワゴン軽であるスペーシアをベースにしつつも、ここまでの「ギア」感を体現しているのは素晴らしいデザイン処理だと感じる。利便性も大切にしたいが、遊び心や個性を演出したい人にはオススメといえるデザインとなっている。それはインテリアも同じで、アウトドアシーンで役立ちそうなギア感があるのが非常に良い。それでいてインテリアも利便性が高いのも好印象。
走行性能

4

ハンドリングがコーナリングに関しては全高が1800mmもあるナロートレッドな軽自動車なので、仕方ないかなと思ってしまう部分である。旋回に関するフィーリングや性能はあまり求めてはいけない。しかし驚きなのは車重が軽いことだ。パワースライドドアを有するのに900kg(4WDを除く)を切っていて軽量なのだ。しかもマイルドハイブリッドとターボの組み合わせというパワーユニットもラインアップされている。加速性能に関してはこの手の軽自動車としては申し分ないと言えるだろう。
乗り心地

2

乗り心地に関しては優れているとは言えないだろう。基本的なパッケージとしても振動騒音面で不利とも言えるし、全高も高いため不快なロール感が生まれてしまうのは仕方がない。長距離移動という面ではあまりオススメできないと言えるだろう。ただ静寂性はマイルドハイブリッドを装備しているということもあり、この手のトールワゴン軽としては割と優れているという印象だ。近距離移動を主体に考えた方が良いと言えるだろう。
積載性

3

リアシートを通常通りにしておくと正直積載性は高いとは言えない。これはわずかなボディサイズでやりくりしなければいけない、この手のトールワゴン軽全般の宿命と言えるだろう。ただ、リアシートを倒した時の利便性は高いと言えるだろう。ほぼフラットな形状になるほか、ラゲッジスペースはもちろんシート背面も樹脂製になっているため、汚れたものや水に濡れたものも遠慮なく載せることができるのだ。アウトドアシーンでは重宝されることだろう。
燃費

2

自然吸気エンジンとターボ、どちらもマイルドハイブリッドを装備していて、軽量な車重ではあるものの軽自動車の中で見てもあまり燃費性能は高いと言えないだろう。数値としてはWLTCモードで自然吸気が21.2㎞/L、ターボが19.8㎞/Lだ。これはボディ形状が大きく影響しているものと思われる。シルエットがスクエア基調のボディに全高1800mmという背の高さ、そしてオフロード色を意識した各種エクステリアパーツ。空気抵抗を考えればどうしても不利な要素が重なってしまっているのだ。
価格

5

自然吸気エンジンとターボ、どちらも共通のグレードしか用意していなくて、内容としては最上級グレードのみといった展開だ。そういったことを踏まえると正直ターボでも200万円を切るプライスタグは安いと言えるだろう。しかも当然スライドドアは電動が標準で各種運転支援システムやシートヒーターなど人気の高そうな快適装備は標準装備となっているから驚きだ。電動スライドドアを有する軽自動車、しかもマイルドハイブリッドとターボの組み合わせということを考えると確実に安いと言える。
西川 昇吾
西川 昇吾
自動車ジャーナリスト
1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在はWEB・紙の各種媒体で様々なジャンルの記事を執筆するほか、車両解説動画にも出演し、喋りの分野にも挑戦中。愛車のマツダ・ロードスターで定期的にサーキット走行をし、ドラテクの鍛錬も忘れない、目指すは「書けて、喋れて、走れるモータージャーナリスト」
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