スバル インプレッサ STI 「状態の良い中古車であれば素晴らしい選択肢」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

状態の良い中古車であれば素晴らしい選択肢

2021.11.15

年式

2010年7月〜モデル

総評

スポーツモデルの中古車というのは、状態の良いモノを探すのが少々難しかったりもします。しかし良い状態の個体と巡り合うことができたなら、200万円台後半ぐらいの予算でかなりの快感を味わうことができるでしょう。

満足している点

名機EJ20エンジンとシンメトリカルAWDの味わいを、（スペシャルモデル以外は）比較的手頃な予算で堪能できます。

不満な点

個体によっては、中古車としてのコンディションがあまり良くはなく、購入後にそれなりの整備代がかかってしまう可能性もあります。

デザイン

4

スバル インプレッサSTIは3つの世代に分かれますが、ここでは2007年から2014年まで販売された3代目について述べます。3代目のインプレッサSTIは当初5ドアハッチバックボディを採用していて、2010年に4ドアモデルが追加されました。5ドア版はややおとなしめなデザインですが、4ドア版は力強い、スポーツセダンの王道的なフォルムとディテールが採用されています。

走行性能

4

2Lの水平対向4気筒ターボエンジンは5ドアも4ドアも最高出力308pで、6MTギア比も同一です。ただ、車重は4ドアのほうが10kg重くなっています。「SI-DRIVE」のスイッチを燃費重視の「I」モードにしているときと、ややスポーティな「S」モードを選択している際は、低速トルクがやや細いと感じます。しかし一番スポーティな「S＃」モードすれば、3500rpmを超えてからのレスポンスは素晴らしく、8000rpmのリミットまで怒涛の勢いで吹け上がります。

乗り心地

3

クラッチなどの操作感も重く、タウンスピードではやや硬いと感じる乗り心地です。しかし速度が上げていくにつれてしなやかになります。ファミリーカーとしても使えなくはありません。

積載性

4

5ドアハッチバックは4ドアより若干狭めの荷室となりますが、どちらも「普通のハッチバック」あるいは「普通の4ドアセダン」と同程度の荷室容量および使い勝手です。

燃費

3

JC08モード燃費は世代やグレードによって微妙に異なるのですが、どれもおおむね10km/L前後です。良好とは言い難いですが、極悪ではありません。

価格

4

2021年11月時点における3代目インプレッサSTIの中古車相場は120万〜600万円。「タイプRA」や「S206」などのスペシャルモデルは中古車価格も高めです。