吉田匠、後期997を語る カレラかSかPDKかMTか
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:ポルシェジャパン
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:ポルシェジャパン
さて、性能の数値はそのように違うわけだか、ではカレラとカレラS、乗ってみてそれだけの違いはあるのか、皆さんも興味がおありだろう。実はこの両者、僕がボア・ストロークの数値の違いから想像していたとおりの、あるいはむしろそこから想像していた以上の違いがあった。まず最初に乗ったカレラの3.6リッターユニットだが、これは数字からも分かるように性能的にはまったくもって充分で、速さは明らかに前期型を凌ぐが、その回転感はどことなくクールで、わりと落ち着いたエンジンという印象をうけた。
ところが後にカレラSに乗り換えたら、案の定、印象が明らかに変わった。3.8リッターエンジンは、スロットルレスポンスの鋭さや回転感、あるいはそのサウンドが3.6リッターユニットよりずっと活気に溢れていて、表現を変えれば一段とスポーツライクな印象をうけたのだった。ビッグボア×超ショートストロークの数字から想像したとおりのキャラクターを持った、かなりホットな息吹きのスポーツエンジンに仕上がっていたのである。
一方、シュトゥットガルト郊外に用意されていた試乗車の大半は7段PDK装着車だったが、極少数の6段MT仕様も存在していた。そこで最後にそのなかの1台、スポーツシャシーにオプションのバケットシートを備えたカレラSのMT仕様をキャッチし、それをドライビングしてみたのだが、これがまた実に気持ちいいクルマだった。シフト速度の違いから、今や加速の速さではPDKの敵わない3ペダルのMTだが、911のギアシフトが相変わらず素晴らしいタッチを持っていることもあって、すべてを自分の意のままに操作できるマニュアルシフトには、代えがたい魅力があることを再発見した。PDKはもちろんいいが、マニュアルも断じて捨てたものではないのだ。ちなみに世界の911のMT/AT比は従来型で60/40と、日本の現状とはまるで違ってMTが過半数の支持を得ている。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
マットモーターサイクルズ「アキタ 125」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
大きなベンチシートが個性的なトヨタ タウンエースがベースのキャンパー
中古でボルボを狙っている方必見! 今見てもデザインがいいのよ!! ボルボV40クロスカントリーT5 AWD」試乗プレイバック
マクラーレンが12年ぶりのフロントロウ独占。角田とペレスがクラッシュの波乱【予選レポート/F1第13戦】
来るぞ猛暑! 色々対策しなきゃだけど、ところで[サンシェード]ホントに意味あるの?
参戦15年目で念願の初ポール獲得、Kids com Team KCMG首脳陣「仁嶺ありがとう」「自分が乗っていないのにウルッときた」
夫婦優勝にリーチの涙のパルクフェルメ。坪井翔&斎藤愛未のKYOJO CUP初優勝までの物語
角田裕毅、渾身のタイヤマネジメントで1ストップ作戦成功! アストン勢を下して9位「前日のクラッシュの埋め合わせができてよかった」|F1ハンガリーGP決勝
予選でトップから2秒差を切ったJuju「自分自身も成長を感じている。今季一番楽しかった予選でした」
任意保険料マジ高すぎ!! 先進安全自動車が増えているのに事故が多い件
ウェーレインがフォーミュラEチャンピオンに輝く! キャシディ、掴みかけた王座を追突で失う……優勝は日産ローランド|フォーミュラE最終戦ロンドン
タイヤ選択が明暗分けた。参戦4年目のフェルシュフォーが待望の今季初優勝/FIA F2第9戦レース1
新型フリードの絶対的オススメはハイブリッドのFFで6人乗り仕様と断言したいワケ
【黒パッケージがカッコいい】マツダのコンパクトSUV「CX-30」改良でさらに熟成。約276万円より
【810万円】北米モデルがベースのホンダ「CR-V e:FCEV」発売 補助金次第でアリ?ナシ?
【パルサーGTI-R再来!?】新型オーラNISMO 4WDは、アテーサE-TSの伝統息づく痛快ホットハッチだった
異色のハイパフォーマンスモデル。LBX MORIZO RRがスポーツブランド「F」を名乗らなかったワケ
レクサスらしい快適性に安定感のある速さ。「LBX MORIZO RR」はトヨタの強さを証明する1台
アウディの大黒柱「A4」が全面刷新で「A5」に改名のフクザツ背景。スポーツバックはどうなる?
【快速4WDホットハッチ】オーラNISMO、マイチェンで待望の四駆追加! デザインもアップデート
【会長の愛車!?】304馬力ターボ×4WDに6MTも! レクサス「LBX MORIZO RR」発表。650万円から