メルセデス・マイバッハ Sクラス発表、 新たなサブブランドとして復活
掲載 更新 carview! 写真:篠原 晃一
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メルセデス・ベンツ日本は2月25日、2012年に生産を終了した高級リムジン「マイバッハ」を復活させ、Sクラスをベースに「究極のエクスクルーシブ性」を追求した新たなサブブランドとして「メルセデス・マイバッハ Sクラス」を発表した。
エクステリアはベースのSクラスのデザインとフォルムを継承しながら、Sクラスのロングモデルよりもホイールベースを200mm延長。逆にリアのドア幅は66mm狭められ、リアのドアに付いていた三角窓はCピラーへと移設された。その結果、リアのドア開口部よりも後方にシートが位置することになり、外からの視線をリアウィンドウから受けることなく乗車が可能になっている。そのほか、Cピラーとトランクリッドに入るマイバッハのエンブレムと、重厚感が漂うディッシュタイプの専用20インチ鍛造アルミホイールがSクラスとは異なるマイバッハの特徴だ。
200mm延長されたホイールベースの全てを後席の拡大に充てることで、広々とした快適な空間を確保。レッグレストが備わるリアシートは43.5度までリクライニングが可能な「エグゼクティブシート」を採用し、ルーフラインの形状変更によってヘッドクリアランスもSクラスより拡大されている。
また前述の通り、後方にシートが位置することで着座位置がCピラーの三角窓に近づくことをふまえ、そのポジションでの静粛性向上を意図したテストを実施。エアロダイナミクスの改善や風切り音の低減、特殊なシーリング技術などにより、量産車として世界最高の静粛性を実現したという。
その静かな空間に、ドイツのブルメスター社と共同開発したサウンドシステム、フロントシート背面の10インチ大画面モニター、ホットストーン式マッサージ機能を含む6種類のマッサージプログラムなどが装備され、ショーファードリブンカーに求められる快適性を高めている。
先進安全技術はSクラス同様に、ステレオマルチパーパスカメラとミリ波レーダーなどから構成される、車両の周囲360°をカバーする複合的なセンサーシステム「レーダーセーフティパッケージ」を装備。最大15m前方の路面の凹凸をスキャンして、ダンパー制御でフラットな乗り心地を保つ世界初のサスペンション「マジックボディコントロール」も備わる。
ラインナップは、6.0L V型12気筒ツインターボ(最高出力530ps/最大トルク830Nm)に7速ATを組み合わせた「メルセデス・マイバッハ S600」と、4.7L V型8気筒ツインターボに9速ATを組み合わせた「メルセデス・マイバッハ S550」の2グレードを設定。価格はS600が2600万円、S550が2200万円。ステアリング位置は左のみとなっている。
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