CX-3登場。狙いは次世代の都会派スタンダード・カー
掲載 更新 carview! 写真:市 健治
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LAショーでワールドプレミアされたマツダ「CX-3」。2月末の国内発売を前に、まずは撮り下ろしの詳細画像を公開しよう。デミオと共通のプラットフォームを使うCX-3は、ジャンルで言うとクロスオーバーだが、ニッチモデルではなく都市部でスマートに使える“次世代のスタンダード”として開発されたという。
日本仕様は全グレードでFF/4WD、6AT/6MTの組み合わせが可能な一方、全車が1.5Lディーゼルエンジン搭載というバリエーション戦略にも注目だ。燃費はFFのMT車で25.0km/L、AT車で23.0km/L、4WDのAT車でも21.0km/Lをマークする。価格は230万円台から約300万円を予定する。
CX-3のボディサイズは全長4275×全幅1765×全高1550mmで、ベース部分を共用するデミオより約20cm長く、7cm幅広いが、2570mmのホイールベースは共通。サイズ的には、同じクロスオーバーに属するホンダ ヴェゼルよりわずかに短く、日産ジュークより長い。ホイールアーチの樹脂クラッディング処理はSUVをイメージさせるが、全高は標準的な立体駐車場に入る1550mmに収まっている。
外板パネルはドアノブを除きCX-3専用というだけあり、デミオの姉妹車という印象はない。次期ロードスターと共通するシャープなライト形状や、サイドの明確なキャラクターライン、ブラックアウトされたCピラーで浮いたように見えるルーフ後端、大径18インチホイール(上位グレードに標準、下位グレードは16インチ)などで、クラスを超えたスタイリッシュな存在感をアピールする。
インテリアはXDツーリング Lパッケージが本革×スウェード、XDツーリングが合成皮革×ファブリック、XDがファブリックで、フェイシアやパーツ類などにもクラスを超えた高級感がある。前後席の座面高は乗降性・視界・旋回時の安心感、立体駐車場の適合などを総合して割り出されたといい、前席よりも37mm高められた後席によって対角線上の乗員が会話しやすい配置を実現している。
新世代インターフェースのHMIや、ヘッドアップディスプレイ機能なども装備。また、このCX-3の世代からナビメーカーが国産になり、マツダ コネクトの使い勝手が向上している。
デミオも採用するクリーン・ディーゼルエンジンのSKYACTIV-D 1.5には、ピストンピン内部でダンパー効果を発揮してディーゼルのノック音を抑える世界初のナチュラル・サウンド・スムーザーを採用して静粛性を高めている(一部グレードにOP設定)。組み合わされるトランスミッションは6速ATのSKYACTIV-DRIVEと、6速MTのSKYACTIV-MTだ。また、4WD車はCX-5譲りのアクティブトルクコントロール式4WDシステムを採用している。
長短ミリ波・赤外線・単眼カラーカメラを組み合わた本格的な先進安全技術のi-ACTIVSENSEは上位モデルに標準。クルーズコントロールこそ30km/h~の対応だが、自動ブレーキ、AT誤発進抑制制御、ミラー死角補助、レーンキープに加え、対向車を検知してロービームに切り替えるHBCなど、豊富なドライバーアシスト機能が揃う。
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