911タルガに海外先行試乗。ルーフの動作は？

911タルガに海外先行試乗。ルーフの動作は？

■複雑なルーフの開閉時間は19秒 [2/6]

ポルシェは、先代から100mm伸びた2450mmの長いホイールベースを持つ最新911のボディに、50年近くも前に生まれたデザインを取り入れたキャビンを載せるという、なんとも大胆なことをやってのけたのだ。しかし、そのデザインは、破綻を見せるどころか、極めてエレガントでスポーティな、まさにプレミアム・スポーツカーと呼ぶに相応しいルックスを手に入れているのである。

ボタン操作で自動開閉するルーフは、まず後部のガラスドームが持ち上がり、次に前方のソフトトップがリアシート後方のデッキに格納され、最後にガラスドームが降りてくるという、3段階の複雑な動きを見せる。クローズ時にはこの逆の動きとなる。複雑ではあるが、開閉に要する時間はわずか19秒で、一般的なオープンカー並みの素早さである。何本ものリンクが緻密に制御されたルーフの開閉動作は、メカ好きでなくとも、何度見ても飽きないほど巧みにコントロールされている。