美しく、より速く…新型ジャガーXKシリーズ
掲載 更新 carview! 文:九島 辰也/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:九島 辰也/写真:篠原 晃一
瀕死の状態のフォードグループからいち早く売却されたジャガーだが、今となってはそれも良かったのかもしれない。リーマンショックと呼ばれるこの不況の前に、Sタイプの後継である「XF」を市場導入し、ある程度の実績を挙げることができたからだ。
ジャガーのメインマーケットはいわずもがなアメリカである。ジャガーは戦後英国政府の外貨獲得策として、生産台数のおよそ9割をアメリカへ輸出していた。その経緯もあって、いまもジャガーはアメリカをお得意さんとしている。が、このアメリカ発の世界的不況はジャガーにとっても大打撃であることはごまかせない。頼みの綱のXFもこの大きな波に飲み込まれてしまった。
とはいえ、こうしてマッチョな新型「XK」&「XKR」がリリースされたことは、ジャガーがまだまだ元気である証拠。親がインドの会社になっても、ジャガースピリットは変わらない。というか、もしかしたら、インドの会社だからこそ“英国の伝統を守るべき”と考えたのかもしれない。まぁ、それはどうあれ、スポーツカーとしてのジャガーはまったくもって健在である。
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