ダイムラーと中国の共同開発EV、DENZAに試乗

ダイムラーと中国の共同開発EV、DENZAに試乗

チャイナNCAPで5つ星を獲得 [3/6]

さて、やや小振りながらバンクも存在するテストコースに現れたデンザは2013年の上海モーターショーに現れたのと全く同じメタリックブルーの端正なデザインを持っていた。中国産としては非常に控えめ、また現メルセデス・ベンツ・デザインと見ても主張の少ないデザインはオリビエ・ブーレイが指揮を執って完成させたものであると聞けば納得するだろう。

三菱そして富士重工と渡り歩いた彼は、実は建築学科出身でバランスを非常に大事にすることで知られている。彼はEVだからと言って人々を驚かす必要は全くない。むしろ現在の自動車社会に抵抗無くとけ込むようなデザインにしたかったと語る。さらに余計な装飾を廃し、自動車デザインとは何かを示し、中国のデザインをリードして行くような先進的な存在になりたいとも語っている。ところで先進といえばこのDENZAはチャイナNCAPで5つ星、すなわち満点の成績も収めている。

インテリアも非常に端正なデザインで質感もかなり高い。またインフォテイメントはタッチスクリーンで操作可能である。ちなみにメルセデス・ベンツのパーツをそのまま使っている箇所は見当たらなかった。このまま中国の外にだしても十分に通用するだろう。