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ヒュンダイの日本再進出が無謀ではないかもしれないと思ういくつかの理由

今年の東京モーターショーに大きなブースを構える予定

まだ少し先の話ですが、自動車業界の一大イベントである東京モーターショーが今年の10月24日に開幕します。その東京モーターショーに韓国を代表する自動車メーカー「ヒュンダイ」が出展し、日本市場に復帰するそうです。

関係者によると、ヒュンダイは東京モーターショーで600平米ものブースを獲得しているとのことで、これはスバルやマツダといった中堅国産ブランド、あるいはVWやメルセデス・ベンツといった大手輸入車ブランドに匹敵する規模です。

ちなみに、2013年に商用車部門で出展していたヒュンダイブースの面積は約200平米。2015年には商用車部門での出展も取りやめているため、600平米というブース面積は明らかに異変と言えるでしょう。

ヒュンダイは2001年に日本に一度進出しました。日韓ワールドカップや「ヨン様」フィーバーもあって、2005年までは年間2000台を超える新車を販売していましたが、2008年には500台ほどにまで落ち込み、そのまま撤退することとなりました。

ヒュンダイが日本で売れなかった原因は、政治的・歴史的背景による心情的な部分もさることながら、そもそもの商品力の面で国産車に対抗する力がなかったことが大きいと考えられます。当時「ソナタ」という中型セダンが主力モデルとして販売されていましたが、競合は「トヨタ カムリ」や「ホンダ アコード」、あるいは「トヨタ クラウン」など国産車の中でも最も注力されているモデルばかりでした。

ソナタは国産車と同程度の価格で販売されていたため、積極的に購入する層は少なかったのだと思います。当時、「安くて質がいい」を強みに世界で販売していたヒュンダイですが、そのカテゴリーはむしろ日本車が古くから築き上げてきたものでもあったのです。

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