ランボルギーニ、フェラーリ等、スーパーカーのビッグキャリパーについて。 なぜエアブレーキを採用しないのでしょうか？ 油圧式よりエア式の方がブレーキ性能がいいと思うのですが。

Question

車両重量が増すからでしょうか？

Answer 1

サーキットでブレーキ回数増えた時とかにエアタンクの容量足りなくなったら危ないですし、あんだけ大きなブレーキついてれば油圧で足りてるんで。

Answer 2

まぁまぁかな。

Answer 3

ボチボチやね。

Answer 4

そんなことねぇよｗ

Answer 5

エアブレーキは微調整が難しい。

Answer 6

エアタンクの設置場所がない。

Answer 7

そんな制動力は必要無い。

Answer 8

エアブレーキは低速だとカッコンブレーキになります。

Answer 9

>ブレーキ性能がいい

制動性能は、ローターなりドラムなりの回転する部品と、それを止めようとするパッドやシューとの摩擦力の大きさで決まります。
ペダルからブレーキ装置までの踏力伝達が油圧か空圧かは、制動力の大きさそのものには関係ありません。

※中型以上のトラックが空圧ブレーキなのは、ヒトのべダル踏力だけでは巨大なブレーキの作動力が圧倒的に足りず、倍力しなければならないからです。
エンジンで高圧空気を作ってタンクに貯めておき、ブレーキペダルはその高圧空気を送り込む為のバルブの開閉をするだけの機構にしておけば、必要な踏力はバルブを作動させる分だけで済みます。（トラックで停止中に、ブレーキペダルを激しくON/OFFしてみてください。タンクの空気を使い切ると、けたたましい警告音が鳴ります。高圧空気が無いとブレーキが作動出来ず、走行を禁止するためのアラームです。トラックのブレーキは、空圧ナシでは成立していません。）
トラックのブレーキがよく効く様な気がするのは、異常に軽いペダル踏力でフルブレーキング出来るからに過ぎません。ブルブレーキングでの制動力の大きさは、油圧でも空圧でも同じです。（ただ油圧だとペダルが重くなるということです。）

※乗用車の油圧ブレーキは、ヒトの踏力がそのままブレーキ作動力になります。
車重が増し、ヒトの踏力ではどうにもならないほど巨大なブレーキが必要になったら、乗用車も空圧になる可能性はありますが・・・現状の乗用車で、ブレーキペダルが『踏み切れないほど』重いですか？油圧でも十分ですよね？

※さらに。油圧ブレーキには空圧にない、『可逆性』というメリットがあります。
ペダル踏力をブレーキ装置に直接伝えている油圧は、逆に言うとブレーキ装置からの『反力』をペダルに伝えています。
この『ブレーキからの反応』はブレーキの細かいコントロールには重要で、これによってブレーキがロック寸前か、或いはABSが作動しているかどうか、などがペダルを通して感じられます。
特にスーパーカーの様なサーキット走行も考慮すべきクルマでは、細かいコントロールが効くブレーキは『商品の魅力の一部』にもなります。
また別にスーパーカーに限らず・・・競技に参戦しているヒトの中には、ブレーキのコントロール性を重視して、ABSや倍力装置を殺してしまうヒトもいるぐらいです。（油圧にも踏力を補助してペダルを軽くする倍力装置が装着されていますが、これがブレーキからの反力を弱めてしまいます。）

※空圧だとペダルはバルブの開度を調整しているだけなので、ブレーキからの反力は伝わりません。
更に空気は『圧縮性流体』なので圧力が変わると体積も変わり、バルブの開度（ペダルの踏み込み量や踏み込み強さ）の変化に対して、ブレーキが発生する制動力が比例して増減しません。
空圧ブレーキのこれらの特徴が、限界付近でのブレーキコントロールを非常に難しくしています。『ペダルは軽いがコントロールが効かない』ブレーキなど、スポーツカーの魅力を損なうものです。
空圧でも、50㎏/㎝^2ぐらい高圧にすれば油圧の様な振る舞いになるのですが、そうなるとクルマの運転手には『高圧容器取扱』の許可証も必要になるので、現在の空圧ブレーキは10㎏/㎝^2以下で使っており、それが空圧ブレーキのコントロールを難しくしている理由にもなっています。

・・・まぁ油圧にしろ空圧にしろ、今はABSが標準装備なので、急ブレーキをかける時は『ペダルを全力で』踏めばよく、ロック付近のコントロールなどする必要はありませんが。