UAE初の自動車ザルーク・サンドレーサー誕生

UAE（アラブ首長国連邦）の新生自動車メーカー、ザルーク・モーターズはメイド・イン・UAE初の自動車となる「ザルーク・サンドレーサー」を発表した。なにやらカッコよさげなオフローダーだ。

ザルーク・モーターズは、UAE国籍で同国において15年にわたりモータースポーツの発展に尽力してきたモハメド・アル・カディ氏と、元F1ドライバー ジャック・ラフィットを叔父に持ち、自身もインディカーのテストドライバーなどとしてレーサー経験を持つブルーノ・ラフィット氏、UAEをはじめ国際的に活躍する実業家のイアニス・マーデル氏の3人の創業者によって運営される自動車会社。自動車開発のほか、UAEのモータースポーツの発展を目指す。

砂漠のうえを高速で移動する蛇から名を取ったザルーク・サンドレーサーは、砂漠を走るレーシングカーとして開発されたもの。レースカーとはいえ公道走行も可能という。

いわく「車体はイタリア車のようなモダンで、シャシーはドイツ車のように精密、かつアメリカ車のようなパワフルなクルマ」に仕上がるとのこと。

最大の特徴は、カーボンファイバーの採用により車重1050kgという軽量かつスポーティな車体に大径のタイヤを組み合わせたパッケージングだ。砂漠を上を高速で移動できるようサスペンション・ストロークは350-400mmも確保されているという。エンジンは3.5リッターV6を搭載し、最高出力は仕様により300-500hpとされる。

ザルーク・モーターズは、サンドレーサーによるワンメイクレースの開催や、砂漠のサーキットを含む複合施設の建設を予定しており、そこで観光客がサンドレーサーの運転を楽しめるようにするなど壮大なプランを計画している。現在その計画実現に向け、投資家などへの呼びかけを行っている。勢いを感じさせるUAEの自動車メーカーの今後に期待だ。