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「日本人の車離れ」都市部や地方の格差問題 クルマ業界の今後に未来はあるのか

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「日本人の車離れ」都市部や地方の格差問題 クルマ業界の今後に未来はあるのか

■クルマに関するアンケートから日本の未来が見えてくる

 都心部では、公共交通機関が発達していることから「クルマ離れ」と叫ばれています。しかし、郊外や地方では、「1人1台」といわれるほどの所有率となっており、とくに軽自動車の販売台数が好調です。

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 いまだに、クルマは生活に欠かせない代物として認知されていますが、いまのユーザーは「クルマ」に対してどのような印象や要望があるのでしょうか。 

 今回、クルマに関するアンケートを行ったインターワイヤード株式会社の調査では、利用者の多様なニーズが判明しました。

 日常で利用しているクルマについての回答では、「自分のクルマ(53.1%)」、次いで「家族のクルマ(21.2%)、「レンタカー(4.0%)」、「会社のクルマ(3.3%)」となっています。最近広まった「カーシェアリング」の利用は1.3%にとどまる結果です。

 男女別では、「自分の車を利用している」が女性に比べて男性が33.4ポイント高く、「家族の車を利用している」は男性に比べて女性が25.0ポイント高くなりました。

 クルマに求めるものについては、「燃費の良さ・環境への配慮(44.5%)と最も多く、次いで「安全性(38.0%)」、「生活スタイルに合っているかどうか(37.0%)、「走行性能(34.3%)」。男女別では、「走行性能」が女性に比べて男性が8.0ポイント高く、 「小回りの良さ」は男性に比べて女性が9.5ポイントとなるなど男女によるクルマに対するニーズが異なっています。

 2018年は、自動車メーカーの「検査不正問題」やカタログ燃費表記の変更(JC08モードからWLTCモード」など『燃費』に関する話題がありましたが、ユーザーが最も求めている重要な要素です。

 また、日常で使うクルマに積んでいるものを尋ねたところ、最多は「ティッシュ・ウェットティッシュ(75.8%)」という結果でした。

 次いで、「傘(57.3%)」、「ゴミ箱(42.4%)」、「サングラス(35.8%)」と定番のものが続き、最近のクルマでは、ティッシュBOX専用の収納スペースが設けられるなどユーザーニーズを反映、ボルボの「XC40」にはティッシュBOXスペースやゴミ箱が搭載されています。

 しかし、『燃費の良さ』を保つには車内にあまり荷物を置かないことが重要です。

■クルマに対する魅力はやっぱり行動範囲の広さ

 クルマの魅力に関する調査では、「交通手段の少ない場所に行ける(69.8%)」、「たくさんの荷物を運べる(69.7%)」と7割近い結果、場所や手段の可能性を高める行動範囲の広さが最大の魅力のようです。

 次点に、「早朝や深夜など、時間に関係なく移動できる(63.5%)」、「家族で(ペットも一緒に)移動できる(60.7%)」と続きます。

 男女別では、「たくさんの荷物を運べる」が男性に比べて女性が13.1ポイント高く、 「クルマ自体が好き」は女性に比べて男性が17.0ポイント高かったなど、イメージに反して男性は利用手段、女性はクルマそのものを魅力と捉えているようです。

 アンケートでは、クルマを利用しない理由についても調査を行っています。回答には、「日常で車を利用する必要がないから」が最も多く41.4%でした。

 次いで「免許を持っていないから[返納したから](27.9%)、「維持費用がかかるから(21.5%)」、 「公共交通機関を利用しているから(17.5%)」、「車の運転に向いていないから(11.6%)」と続いています。

 日本は、今後も過疎化が進むといわれ、都市部に人口が集中しています。そうすると、クルマを利用する場面が少なくなることから『クルマを利用しない(所有しない)』人が増えていくと予想でき、基幹産業のクルマ業界や関連業界に影響を及ぼします。

 マイナス方向に進まないためにも、クルマを利用する環境作りや所有しやすい仕組みの構築が必要となるのです。 【了】

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