スズキは2016年12月27日、2016年11月の四輪車生産・国内販売・輸出実績の速報を発表した。
生産は国内生産が減少傾向を続けていて、11月の国内生産台数は6万4,692台で前年同月比88.0%。21ヶ月連続の減少となっている。1~11月の累計台数でも72万6,582台は前年同期比83.5%。
一方、海外生産はインドやタイでの生産が増加していて、20万2,565台は前年同月比123.2%と2ヶ月ぶりに増加となった。これにより1~11月累計も103.0%と前年を上回っている。
またこの海外生産の好調に伴って、世界生産も2ヶ月ぶりに増加に転じている。11月の前年同月比は112.3%となった。
国内販売は軽四輪車が4万3,291台で前年同月とほぼ同じ台数販売されているものの、23ヶ月連続で増加はなく、1~11月累計でも前年同期比で92.5%と減少している。ただし販売そのものが極端に不調というわけでもないようだ。
登録車の方を見てみると、7,422台と軽四輪車に較べればまだ規模は小さいものの、前年同月比では110.5%。イグニスやソリオ等の販売増が数字にはっきりと現れていて、11月としては過去最高となっている。また15ヶ月連続で増加していることを見ても、軽専業メーカー的な色合いがさらに薄まりつつあることが見て取れる。
軽四輪車と登録車の合計でも5万813台は、前年同月比実績を上回る101.4%となった。
輸出についても好調ぶりを見せている。11月実績の1万1,694台は前年同月比123.1%。これは欧州向けの輸出が増加したことによる数字だ。増加は2カ月ぶりではあるが、海外生産が増加していることも考え合わせると、海外市場での好調ぶりが伺える。
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