2016年8月3日、スズキが発表した第1四半期決算の業績概況によると、連結売上高は7,540億円と前年同期に比べ189億円(2.4%)の減少。国内売上高は軽自動車やOEM売上が減少したものの、登録車の増加等により2,500億円と前年同期に比べ27億円(1.1%)増加した。海外売上高はインドや欧州等での四輪車の販売は増加したものの、インドネシア、パキスタンでの四輪車の販売減、および為替影響等により5,040億円と前年同期に比べ216億円(4.1%)減少した。
連結利益の面では、営業利益は為替影響があったものの、インド、欧州での四輪車の販売増等により592億円と前年同期に比べ40億円(7.2%)増加。しかし経常利益は金融収支の減少等により613億円と前年同期に比べ10億円(1.7%)減少した。親会社株主に帰属する四半期純利益は、法人税等の減少や非支配株主に帰属する四半期純利益の控除が減少したことなどにより380億円と、前年同期に比べ63億円(19.7%)増加した。
また各セグメントの状況については、まず四輪車事業の国内売上高は軽自動車販売やOEM売上が減少したものの、2015年度に投入した「ソリオ」、「エスクード」、「イグニス」、「バレーノ」など登録車の販売が伸びたことにより前年同期を上回った。海外売上高はインドや欧州等での販売は増加したものの、インドネシア、パキスタンでの販売減、および為替影響等により前年同期を下回り、この結果、四輪車事業の売上高は6,844億円と前年同期に比べ75億円(1.1%)減少した。営業利益は為替影響があったものの、インド、欧州での販売増等により558億円と前年同期に比べ22億円(4.0%)増加した。
二輪車事業については、売上高は欧州、北米、アジアでの売上減少、為替影響等により507億円と前年同期に比べ102億円(16.7%)減少。営業利益は前年同期の営業損失26億円から営業損失6億円となった。
所在地別の営業利益については、日本は為替影響等もあり267億円と前年同期に比べ5億円(1.8%)減少し、アジアも為替影響等により236億円と前年同期に比べ55億円(18.9%)減少したが、欧州はコンパクトSUV「ビターラ」の販売好調などにより21億円と前年同期に比べ12億円(136.5%)増加した。
連結業績予想については前回公表予想から変更はない。
(連結業績予想…通期)売上高 3兆1,000億円 (前期比 2.5%減)営業利益 1,800億円 (前期比 7.8%減)経常利益 1,850億円 (前期比 11.5%減)親会社株主に帰属する当期純利益 930億円 (前期比 20.3%減)(為替レート) 1米ドル=105円、1ユーロ=120円、1インドルピー=1.60円、100インドネシアルピア=0.80円、1タイバーツ=3.00円
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