ちょっと気にするだけでお財布に優しくなる!
今のところガソリン価格は比較的安値で安定しているが、夏場は帰省などの遠出が増えることもあり、ガソリン価格が上昇傾向になる時期だ。そこで今回は「どんなクルマにも当てはまる燃費向上のコツ」を5つ挙げてみよう。
(1)タイヤの空気圧の管理はマメに行う
言うまでもなくタイヤの空気圧不足は走行抵抗が増え燃費低下につながるだけでなく、主に高速走行中にバーストの原因となることもあり、非常に危険だ。
給油の際などにできるだけタイヤが冷えた状態で、日本車ならクルマのドアを開けたところ、輸入車なら給油口の裏、いずれも取扱説明書に記載されている指定の空気圧を基準に、こまめに確認と調整しよう。
またトランクや車内に無駄な荷物を積むことも当然ながら燃費低下の原因となるので、必要なもの以外は降ろすことを心掛けたい。
(2)ふんわりアクセルはトータルで考えると逆効果のことも!
信号からのスタートなどの際、しばらく前までは行政が「ふんわりアクセル」と称したユックリとした加速を推奨していた。
しかしこれはダラダラとガソリンや電気といったエネルギー源を消費することになり逆効果。仮に自分のクルマの燃費が上がるとしても、交通の流れを阻害することにつながり、それこそ全体的な二酸化炭素排出量が増加してしまう。
具体的には交通の流れも見ながら、短時間で円滑機敏に流れに合わせた目標となるスピードまで加速したい。
エコランには先読み運転も大切
(3)巡航スピードは控えめに
高速道路などの巡航中の燃費を向上させる最大のテクニックは、おおよそ70km/h以上のスピードでは空気抵抗が一番大きな抵抗になるという要素もあるため、巡航スピードを控えめにすることだ。
燃費ベストの巡航スピードは、ガソリン車やディーゼルエンジン車であれば一般的に「トップギヤで走れる下限のスピード」と言われており、おおよそ70から90km/hといったあたりになる。そのため燃費を稼ぎたいならこの範囲のスピードで、交通の流れを乱さないように一番左側の車線を走るというのが燃費と移動時間をうまくバランスできる走り方と言える。
ちなみに多段AT車やディーゼルエンジンのAT車だとスピードを上げないとなかなかトップギヤに入らないというケースもある。そういった場合はクルマ任せにするより早いタイミングでシフトアップできることもあるパドルシフトやマニュアルモードでシフトアップする、一度トップギヤに入るまでスピードを上げてトップギヤで走れる最低スピードをキープするという手もある。
(4)不必要なペダル操作をしない
たとえば一般道を走っていて次の信号が赤になった、赤になりそうなのを確認したとき、後続車との間隔にもよるがアクセルを踏んでクルマを加速させるのはどう考えても燃料の無駄使いである。
こういった場合、後続車との間隔が広ければアクセルは戻す方向で、エンジン車であればアクセル全閉かつおおよそ1500回転以上のエンジン回転域で働く燃料カット(燃料消費ゼロ)、ハイブリッドカーや電気自動車といったモーターが着いたクルマであれば減速エネルギーを電力に替える回生ブレーキを使って、最低限のエネルギー消費、ブレーキ操作で赤信号にたどり着くというのが理想的だ。
後続車との間隔が近い場合は現状のスピードを維持する必要はあるが、最低限のブレーキ操作を目指すという考え方は同じだ。
同じようなケースとしては高速道路などで交通量の増加などによりペースが下がり、先行車に追い付いてしまうという場面も挙げられる。こういったシーンでも考え方は同じで先行車に追い付いてしまうことがわかったら、アクセルは戻す方向に操作し、ブレーキ操作は最低限で減速すれば無駄なエネルギー消費を防げる。
そのためにはなるべく運転中遠くを見て、多くの情報を得るという運転をすることも必要になってくる。またそういった運転をしていれば同乗者が快適なクルマの動きが少ないスムースな運転につながり、ブレーキ操作が減ればブレーキの消耗も減り、燃費も含めていいこと尽くめの運転に発展する。
「上り坂」の走り方が燃費には重要
(5)上り坂の手間で緩やかに加速
上り坂と下り坂の比率は同じであるだけに、クルマに乗っていれば必ず坂に遭遇し、特に上り坂はクルマへの負荷が大きく燃費も下がるだけに、なるべくうまくクリアしたいところだ。
もし平坦から上り坂になる道があり、先行車との車間距離があれば少ない負荷で加速できる平坦のうちに常識的な範囲でスピードを上げておき、その勢いを使ってAT車のキックダウンやMT車のシフトダウンのようなエンジン回転を上げることなく上り坂を上り切れれば理想的だ。
下って上る場合も同様で、先行車との間隔によっては、(4)で書いたアクセル全閉による燃料カットや回生ブレーキを優先的に使って減速する必要がある場合も多々あるが、前後のクルマとの間隔に余裕があれば平坦から上り坂になるときと同じように下り坂で暖加速し、その勢いで上り坂を上り切れればベストだ。
ここまで書いたことを方法論ではなく目標としてまとめるなら「川の流れのようなスムースな運転を目指せば、同乗者の快適性や燃費も向上する、安全運転にもつながる」といったところだろうか。
ちなみにクルマごとの燃費向上のコツも少し補足すると
●アイドリングでの暖機運転は極力避ける
エンジンが着いたクルマのアイドリングでの暖気運転は雪が降る、ガラスが凍るような寒さでもない限り、電子制御燃料噴射を使う現代のクルマなら基本的に不要。すぐに走り出していい。しかしクルマは全体的な暖気が必要なので、水温計があれば中央まで上がるのを目途にしばらくは極力ユックリ丁寧に走る必要がある。
●早めのシフトアップを心掛ける
CVT以外の有段トランスミッションでは、加速の際の早めのシフトアップも燃費向上につながる。MT車ならやりやすく、状況によっては1-3-5のような飛ばしシフトアップという手もある。
有段AT車の場合はいつもシフトアップするエンジン回転数の少し手前でアクセルを若干戻しシフトアップを促したり、パドルやマニュアルモードでシフトアップを行うやり方が有効だ。
(文:永田恵一)
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