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ホンダの軽自動車は面白い!──新型N-ONE STYLE+URBAN試乗記

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ホンダの軽自動車は面白い!──新型N-ONE STYLE+URBAN試乗記

ホンダの「N-ONE」に設定された特別仕様「STYLE+ URBAN(スタイルプラス・アーバン)」に小川フミオが乗った。個性を深めていく軽自動車に注目!

Nシリーズの新しい世界観

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キュートな軽自動車が多いなかでも最右翼は、ホンダのN-ONE(エヌワン)かもしれない。

2022年8月登場の洒落た仕立ての「N-ONE STYLE+ URBAN(スタイルプラス・アーバン)」に、2023年1月になってようやく試乗できた。

シート表皮もセンスがよくて、おとなが乗ってもなかなかサマになる。都市生活者に向いた1台という印象だ。

STYLE+ URBANは、660ccノンターボの「Original」をベースに開発された特別仕様である。

「都会的で洗練された、シックなデザインを追求しました」とはホンダがプレスリリースに記した文言だ。

今回は「N STYLE+」シリーズの第2弾(第1弾は2021年12月の「N-BOX STYLE+ BLACK」)。すでに第3弾の「N-WGN STYLE+ BITTER」も2022年12月に発表ずみである。

「ほかの人とは一味違う個性あるデザインを求めるお客様のニーズに応えることを目指して、さまざまなNの世界観を提案するブランド」

ホンダは本特別仕様のコンセプトを説明する。

これで十分実際走らせると、チェーンでバルブを駆動する凝ったつくりのDOHCエンジンに、CVT(無段変速機)の組合せは、ノンターボながら、不足感がない。

発進加速だけは、ちょっとトルクが出過ぎで、一時代前にあった日本のコンパクトカーの悪いところを感じるものの、一定速度での巡航は、アクセルの微妙な踏みこみにも敏感で、気持ちがよい。

シートの貢献も高そうだ。異なる素材を組み合わせたデュオトーンの表皮は見た目がいいだけでなく、長い時間、身体をあずけていても疲労感が少ない。

ステアリング性能も、上手にチューニングされている。過敏さはなく、切り込んだときの反応は、ドライバーの意図に忠実に車体が動いてくれる印象だ。

アクセルペダルをいきなり強く踏み込んだときだけは、加速に時間がかかる。エンジン音も過大になる。さすがに、43kW(58ps)、65Nmのターボをもたないエンジンには負荷が大きいのだろう。

リッターあたり23kmと燃費性能にすぐれているので、どこかガマンしなくてはいけない、ということかもしれない。

3395mmとコンパクトな全長に対して、ホイールベースが2520mmと長い。そのおかげもあるだろう。乗り心地は快適で、高速道路では気分よく走っていられる。

ホンダ車といえば、1980年代のある時期までは、ホイールベースが極端といえるほど短かった。1977年のアコードサルーンなんて2380mmしかない。あらためて隔世の感があるなあと思った。

選ぶ楽しさがある外装は、クロームメッキの加飾を施したフロントグリル、ブラックを使ったライセンスガーニッシュとサイドモールなどを特徴とする。

試乗車の車体色は、「ガーデングリーンメタリック」というイメージカラー。赤やアイボリーといった華やかなカラーも選べるので、迷いそうだ。

内装では、前述のとおり専用の配色の表皮で覆われたシート(アームレストつき)がまず目をひく。左右席にシートヒーターもそなわるから快適性も高い。

ウッド調のインパネガーニッシュもダッシュボードに申し訳ない程度につけられている。こちらは、とってつけた感があった。ウッドパネル=上級という思い込みは、市場にまだ存在するのだろうか……。

なにはともあれ、軽自動車市場は、今回のSTYLE+URBANのように、ターゲットユーザーを絞った仕様がいろいろあって、興味ぶかい。選ぶ楽しさがある。

文・小川フミオ 写真・小塚大樹 編集・稲垣邦康(GQ)

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みんなのコメント

9件
  • ホンダの軽がスゴイ所は見えない所に金掛けてあること
    N-ONEなんかもブレーキローターが他社の軽よりデカかったりする
  • フルモデルチェンジでもボディデザインを踏襲してくれたのは◎
    リアの造形を見るとホンダが軽自動車トップだった時代のN360を思い出す

    たぶん今のN-BOXも今の時代そして今のホンダを記憶に留める1台になってる
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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