現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > クルマ好きでも「そんなのあったっけ?」 名前も姿も思い出せないマイナーすぎる派生車4選

ここから本文です

クルマ好きでも「そんなのあったっけ?」 名前も姿も思い出せないマイナーすぎる派生車4選

掲載 更新 37
クルマ好きでも「そんなのあったっけ?」 名前も姿も思い出せないマイナーすぎる派生車4選

 この記事をまとめると

■人気車種の派生モデルだからと言って売れるとは限らない

同じ中身なのになんでこんなに差が付いた! 明暗クッキリ兄弟車の勝ち負け4選

■この手のモデルはパッとせずに短命に終わったモデルが多い

■セールスはイマイチでもコンセプトはよかった

 人気車種の名前を借りて登場するも撃沈した名車を振り返る

 その名前を聞けば、誰もがスタイリングを思い出せるというほどメジャーなモデルであっても、意外に派生車種となるとどんなカタチをしていたのかパッとは思い浮かばないこともある。ここでは、そんな知る人ぞ知る的な有名モデルの派生車種4台をピックアップして紹介しよう。あなたは、いずれも覚えているだろうか。

 1)ホンダ・プレリュードインクス(1989年)

 デートカーとして一世を風靡したホンダ・プレリュード。その3代目モデルの途中、1989年11月に追加されたのが「inx(インクス)」だ。

 プレリュードの特徴ともいえるリトラクタブルヘッドライトを薄型ヘッドライトに変え、フォグランプ付グリルを採用したプレリュードインクスは、当時のインテグラなどにも通じるホンダらしい顔つき。

 もっとも、デートカーの座を日産シルビア(S13)に奪われつつあったホンダが、シルビアに似せた顔のバリエーションを追加したというのが当時の市場における受け止め方であったと記憶している。ちなみにプレリュードインクスには2リッターSOHCキャブと2リッターDOHCというふたつのエンジンを搭載。それぞれに5速MTと4速ATを設定していた。

 2)スバル・インプレッサアネシス(2008年)

 インプレッサといえば1992年の誕生以来、スバルの主力モデルとして存在感を示し続けているが、「アネシス」のサブネームを持つインプレッサの姿をパッと思い浮かべることができる人はどれほどいるだろうか。インプレッサアネシスの登場は2008年10月だ。つまり5ドアハッチバックが主体となっていた3代目インプレッサに追加されたモデルであり、アネシスは3ナンバーサイズの4ドアセダンとして誕生した。

 背景としては北米向け4ドアセダンの右ハンドル仕様といったところだが、あくまで日本仕様のターゲットはCセグメントセダンの購入層。トヨタでいえばカローラやコロナを買うようなユーザー層であり、インプレッサアネシスは1.5リッターと2リッターの自然吸気エンジンだけの設定で、それぞれにFFと4WDを用意するグレード構成となっていた。

 同じタイミングでWRX STIにも4ドアセダンが設定され、そちらはある程度の支持を集めていたが、インプレッサアネシスについては、どうにも鳴かず飛ばずだった印象が強い。

 なお、インプレッサの派生モデルとしては「リトナ」という名前に聞き覚えがある人もいるかもしれないが、リトナは初代インプレッサに用意された2ドアクーペ。これをベースとしたSTiバージョンのクーペボディのほうがよく見かけるといったくらい、リトナも不人気だった。

 コンセプトはよかったが個性的すぎて売れなかったモデル

 3)三菱ミラージュディンゴ(1999年)

 三菱のコンパクトカーとして現在もラインアップされている「ミラージュ」。初代モデルの誕生は1978年と長い歴史を誇るが、その中には変わった派生モデルもあった。

 それが1999年1月に発表された「ミラージュディンゴ」だ。全高1600mmを超えるトールワゴン・スタイルは、当時の軽自動車でメインストリームにあったスズキ・ワゴンRを卒業するユーザーにはピッタリといえるもので、デビュー時には非常に可能性を持つ新カテゴリーのニューカマーという印象を受けた業界人も多かったことだろう。

 エンジンは、1.3リッター、1.5リッター、1.8リッターを設定。一部グレードにGDI(ガソリン直噴)テクノロジーを搭載したほか、トランスミッションにCVTを採用し、現在でも通用しそうなパワートレインとするなど、メカニズム的にも意欲作となっていた。

 とはいえ、見てのとおり縦長の個性的なヘッドライトによるフロントマスクは非常に個性的で、ユーザーを選ぶことになった。つまり人気が出なかったのだ。

 そのため、2001年には大幅なマイナーチェンジを実施、オーソドックスなフロントマスクへと変身させたが時すでに遅し。翌年にはディスコンとなり、わずか4年でそのモデルライフを終えてしまった。

 4)トヨタ・スプリンターマリノ(1992年)

 最後に紹介するのがトヨタ・スプリンターマリノ。「スプリンターといえばマリノじゃなくて『トレノ』でしょう。変換ミスにもほどがある」と思ったかもしれないが、いやいやスプリンターマリノという派生モデルは実在していた。

 デビューは1992年5月、サッシュレスドアのスタイリッシュな4ドアハードトップとしてスプリンターのラインナップを充実させる目的で誕生した。カローラ/スプリンターの世代でいえばAE101型で知られる時代の話だ。

 そんなスプリンターマリノに搭載されたエンジンは1.5リッターと1.6リッター。トップグレードには20バルブの4A-Gが搭載され、後期型では6速MTが組み合わせられた。全高1315mmと空力に優れたボディは、スポーツドライビングの視点からも高いポテンシャルを持っていた。

 なお、兄弟車としてカローラには”セレス”が用意された。カローラセレスについては空力の良さが評価されJTCCに参戦するなどしたが、スプリンターマリノではそうしたモータースポーツでの活躍もなく、それも存在の薄さにつながっているのだろうか。

こんな記事も読まれています

新車価格は衝撃の63万円!!! 気分は[日本一速い男] 日産チェリーの正体とは?
新車価格は衝撃の63万円!!! 気分は[日本一速い男] 日産チェリーの正体とは?
ベストカーWeb
イタリアのSAはコーヒーが美味しい! ただしガソリンは日本以上に高いのでセルフサービスを活用しましょう【みどり独乙通信】
イタリアのSAはコーヒーが美味しい! ただしガソリンは日本以上に高いのでセルフサービスを活用しましょう【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
新型トラックや多彩な架装など約150台が集結!ジャパントラックショー2024
新型トラックや多彩な架装など約150台が集結!ジャパントラックショー2024
グーネット
MotoGP:2027年に1000ccから850ccへマシン規則変更。空力パーツは50mm削減、車高調整デバイスは禁止
MotoGP:2027年に1000ccから850ccへマシン規則変更。空力パーツは50mm削減、車高調整デバイスは禁止
AUTOSPORT web
世界に1台!フェラーリ「812GTS」ベースのフルカーボン仕様車を披露 ノビテック
世界に1台!フェラーリ「812GTS」ベースのフルカーボン仕様車を披露 ノビテック
グーネット
時速6キロのお台場めぐり!トヨタの3輪BEV使った観光サービス「おさんぽ」スタート
時速6キロのお台場めぐり!トヨタの3輪BEV使った観光サービス「おさんぽ」スタート
グーネット
アウディの美点を「ギュッと凝縮」 更新版S3へ試乗 333馬力にトルクスプリッター 少し真面目すぎ?
アウディの美点を「ギュッと凝縮」 更新版S3へ試乗 333馬力にトルクスプリッター 少し真面目すぎ?
AUTOCAR JAPAN
日産「マーチ」ベースの「フェアレディ」!? 大人が驚く学生ならではの感性で仕上げたカスタムポイントとは
日産「マーチ」ベースの「フェアレディ」!? 大人が驚く学生ならではの感性で仕上げたカスタムポイントとは
Auto Messe Web
ルノーの名物イベント、今年は10月27日に決定! 「ルノー カングー ジャンボリー2024」開催概要を発表
ルノーの名物イベント、今年は10月27日に決定! 「ルノー カングー ジャンボリー2024」開催概要を発表
月刊自家用車WEB
宮田莉朋、無念のトラブルで勝利逃すも「全然ネガティブには思っていません」。原因はギヤボックス/ELMS第2戦
宮田莉朋、無念のトラブルで勝利逃すも「全然ネガティブには思っていません」。原因はギヤボックス/ELMS第2戦
AUTOSPORT web
ルクレール3位「マクラーレンの強さは予想以上。僕たちにはアップグレードが必要」フェラーリ/F1第6戦
ルクレール3位「マクラーレンの強さは予想以上。僕たちにはアップグレードが必要」フェラーリ/F1第6戦
AUTOSPORT web
800馬力のランボルギーニ「ウルスSE」は10種のドライビングモードで楽しめる! EVだけでも60km以上走れるクラス最速SUVです
800馬力のランボルギーニ「ウルスSE」は10種のドライビングモードで楽しめる! EVだけでも60km以上走れるクラス最速SUVです
Auto Messe Web
レッドブル&HRC密着:敗因はフロアのダメージとハードタイヤでの苦戦。勝つことの難しさを痛感したフェルスタッペン
レッドブル&HRC密着:敗因はフロアのダメージとハードタイヤでの苦戦。勝つことの難しさを痛感したフェルスタッペン
AUTOSPORT web
高速道路を走りながら「EV充電」現実に! 本線で「走行中給電」実証やります NEXCO東日本
高速道路を走りながら「EV充電」現実に! 本線で「走行中給電」実証やります NEXCO東日本
乗りものニュース
合法カスタムでも「デコトラ」では仕事ができない現代! デコトラ野郎たちは「マイトラック」で楽しんでいる
合法カスタムでも「デコトラ」では仕事ができない現代! デコトラ野郎たちは「マイトラック」で楽しんでいる
WEB CARTOP
盗難車犯罪の温床「違法ヤード」 解体された自動車が海外輸出される残酷現実、規制強化で本当に防げるのか
盗難車犯罪の温床「違法ヤード」 解体された自動車が海外輸出される残酷現実、規制強化で本当に防げるのか
Merkmal
知的なアスリート──新型マセラティ グラントゥーリズモ試乗記
知的なアスリート──新型マセラティ グラントゥーリズモ試乗記
GQ JAPAN
2年目は女子クラスも新設! 大学自動車部が大手メーカーのサポートで闘う「フォーミュラジムカーナ2024」が開幕!!
2年目は女子クラスも新設! 大学自動車部が大手メーカーのサポートで闘う「フォーミュラジムカーナ2024」が開幕!!
WEB CARTOP

みんなのコメント

37件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

119.8148.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

21.9349.8万円

中古車を検索
インプレッサリトナの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

119.8148.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

21.9349.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村