2023年内をもって日本向けモデルの生産が終了となってしまった、ルノー「トゥインゴ」。コンパクトカーでありながら、エンジンリア置きのリア駆動という、日本のコンパクトカーにはない個性が際立っていたモデルでした。
生産終了は実に寂しい限りですが、トゥインゴに関しては、すでに新型の情報もはいってきています。従来型のトゥインゴに関して振り返りながら、明らかとなっている新型の情報についてご紹介しましょう。
次期ルノートゥインゴ復活は2026年!! 世界一オシャレな大人のコンパクトだ
文:立花義人、吉川賢一
写真:RENAULT
伝統とモダンが融合したタイムレスなデザインと、RRレイアウトが特徴だった
歴代3代目だった従来型トゥインゴが初めて公開となったのは2014年のジュネーブモーターショーです。3ドアハッチバックだった2代目までとは異なり、5ドアハッチバックとなった3代目トゥインゴは、可愛らしいエクステリアデザインが与えられ、鮮やかなボディカラーが複数用意されたことで、女性も含めてファンを増やしていきました。
フロントグリルの中央にある大きなルノーエンブレムを中心にしたフロントのデザインや、全面がガラスのリアハッチなども印象的ですが、ルノーによると、こうしたデザインは往年の名車である「ルノー5(サンク)ターボ」のイメージを取り入れていたとのこと。
ただ、3代目トゥインゴで、クルマ好きの心を躍らせたのは、なんといっても、冒頭でも触れたRR(リアエンジン・リアドライブ)レイアウトを採用していたことでしょう。リアのラゲッジ下にエンジンを49度ほど傾けてレイアウトすることで空間を効率的に使い、また、タイヤを車両の四隅に配置したことで、走行性能の向上と地面に踏ん張ったようなデザインを実現。フロント部分からエンジンが後方へ移動したことで、フロントタイヤを大きく転舵することができ、最小回転半径は4.3mと、日本の軽自動車と同じレベルの小回り性能も実現していました。
3代目トゥインゴ。RRレイアウトとしたことで、フロントタイヤの転舵角を大きくすることができ、最小回転半径4.3mという小回り性能を可能に
小ぶりでスタイリッシュなC型コンビネーションランプと、全面ガラスのリアハッチが印象的なリアスタイル
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おしゃれなデザインながら、コンパクトカーらしからぬ走りも
パワートレインは0.9Lの直3ターボエンジンに電子制御6速AT、もしくは1.0L直3ガソリンNAに5速MTの組み合わせ。エンジンパワーに余裕があるわけではありませんが、軽量かつコンパクトなボディのおかげで、走りのポテンシャルは高く、キビキビとした楽しい走り心地を実現していました。リア駆動独特の後ろから押し出されるような感覚や、車両前方が軽いことによる独特のハンドリングが気持ちよく、一般的なFFコンパクトカーでは味わえない乗り味が楽しめます。
足周りのセッティングも秀逸。フランス生まれというだけあり、パリの旧市街でみられるや石畳で荒れた路面や狭い小道も快適に走りながら、アベレージスピードが130km/h程度にもなる郊外の高速道路も快適に走ることができるようセッティングされているので、安定感もばっちりあります。おしゃれなデザインながら、コンパクトカーらしからぬ走りも楽しめる、それがトゥインゴというモデルでした。
トゥインゴはパリのどんな景色にも溶け込む。もちろん日本の大都市や郊外にも不思議にマッチする
新型の登場は2年後か!??
そんなトゥインゴですが、冒頭でも触れたように、実はすでに次期型モデルの姿が明らかになっています。ルノーの新会社であるアンペアが、2023年11月に「トゥインゴレジェンド」というコンセプトモデルを発表したのです。アンペアはBEV製造に特化した会社ですので、つまり4代目のトゥインゴはバッテリーEVとして誕生するということ。初代を彷彿とさせるデザインの4代目トゥインゴは、これまた人気が出そうな予感。このほかルノーは、往年の名車である「5(サンク)」の名を与えたコンパクトBEVも発表しています
4代目のトゥインゴは欧州市場で2026年ごろにデビューとのこと。日本市場にはさらに一年後となる2027年あたりに導入されると予測しています。登場まであと2年、どのような内容に仕上げられるのか、登場が非常に楽しみです。
2023年11月15日にルノーのBEV用の新会社「アンペア」が発表したコンセプトモデルの「トゥインゴレジェンド」。ヘッドライトや丸型アウタードアハンドルなど、初代のデザインが感じられる
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みんなのコメント
つまらん、憶測だけの、意味のない記事だ。
マスタングにしろ”完全に新しいデザイン”を生み出すこともせず、原点回帰だの先祖返りだのしているデザインで出してくることこそ愚の骨頂。
そんなものを”おしゃれで大人の車”などというなんて、どうしようもなくセンスがない。