北米トヨタは10月30日、米ラスベガスで開催されたアフターパーツの祭典SEMAショーで「カローラ スーパーストリート」を披露した。
複数のドレスアップカーを持ち込むトヨタのなかでもひと際目を引いたのが、ここで取り上げる1台カローラ ハッチバック(日本名:カローラスポーツ)をベースとした真紅の「カローラ スーパーストリート」だ。
全世界700万人に影響力があると言われるチューニングカー雑誌『スーパーストリート』が手を入れたハッチバックは、サーキットユースに的を絞った徹底したモディファイを受けている。外装で印象的なのは、ローダウンサスによって低められた車高と、ブラックの軽量アルミホイール、そして控えめながらインパクトのあるカーボンパーツだ。そのほか、4本出しのエグゾーストシステムや、強化されたブレーキも競争力を高めてくれる。インテリアにはブラックレザーのバケットシートが据え付けられ、レーシーな気分が高められている。
もっとも百花繚乱なチューニングの世界は、レースで勝てるだけでは輝けない。「東京オートサロンで見られるような仕上がりを目指した」というチューナーの言葉どおり、アンダーフロアにはイルミネーションが仕込まれ、ラゲッジスペースにはウーファーも搭載されている。これが日本にインスパイアされたスタイリングというのも驚きだが、ストリートシーンで目立つのは確実だろう。
我が国におけるカローラのイメージからは、発想自体がやや驚きのカローラ スーパーストリートだが、国内でもカローラスポーツが持つ運動性能はメディアで高く評価されている。比較的手頃な価格設定もあり、チューニングベースとしては格好の存在かもしれない。ジャパニーズカルチャーを取り入れた、米ドレスアップシーンの最先端を走るカローラ スーパーストリート。実車を見てみたい1台だ。
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