サーキット走行を主眼とした最も過激なA110、3年ぶりの日本GPを控えて日本でワールドプレミア
F1鈴鹿ウィークの最中、夜の横浜・山下町の倉庫街にてアルピーヌA110の追加グレード、「A110R」のワールドプレミアが行なわれた。モータースポーツを通じて得られたノウハウをフィードバックして開発されたという同モデルは、文字通り"過激な"1台だった!
【自動車型録美術館】第38回『アルピーヌV6ターボ』 復活以前のアルピーヌがたどった進化の軌跡を追う
去る2022年10月4日(火)、アルピーヌA110Rが、なんとここ日本でワールドプレミアされた。3年ぶりの開催となったF1日本グランプリを目前に控えたタイミングでもあり、思わぬサプライズとなった。A110Rの「R」の由来は「RADICAL (=過激な)」であり、その名に違わぬ"過激な"仕様となっている。
【写真8枚】受注開始はいよいよ、2022年11月末! 「アルピーヌ A110R」
まず目を引くのは、ボディの至るところに奢られたカーボンパーツの数々だろう。ボンネット、ルーフ、リップスポイラー、サイドスカートにはじまり、リアウインドーを廃して設けられたエンジンフードや、果てはホイールまでフルカーボンというのだから恐れ入る。車両重量は素のA110でもたったの1,110kgしかないが、これらのカーボンパーツによる軽量化で1,082kg(発表値)を達成している。
パワートレインは既存のスポーツモデルであるA110Sと同じ300ps/340Nmで据え置きとなるが、0↓100km/h加速はSの4.2秒から3.9秒に短縮。最高速度も275km/hから285km/hへとアップしている。
足回りもよりコーナリング性能を重視したものとなり、車高が10mm低くしたほか、26段階で減衰力を調整可能なダンパーと剛性を10%アップさせたスプリングを採用。前後のスタビライザーも対S比較でフロントが10%、リアが25%強化され、まさに究極のロードゴーイングレーサーといった仕上がりとなっている。
受注開始は2022年11月末を予定しているとのことだが、純粋な内燃機関車の先がそう長くないことを考えると、気になる方は早めにチェックしておいた方が吉だろう。
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待っているのだけど。