ディーラーOPチラシで見る“名車・迷車の魅力”『日産 フィガロ』

車のエンタメ [2023.09.28 UP]


ディーラーOPチラシで見る“名車・迷車の魅力”『日産　フィガロ』
「昔はこんな装備があったよね」「これ一体何に使うモノ？」いわゆる販売店用オプションの、ちょっとレトロで懐かしさが詰まったカタログに注目し、当時のクルマたちを振り返ってみようという、なかなかにマニアックな当コーナー。今回のターゲットは、日産パイクカーシリーズの中でも人気が高いフィガロだ●文：澤田真弘
日産のパイクカーシリーズの中でも屈指の人気モデルだ！
　今回は日産フィガロのオプションカタログを取り上げる。

　フィガロと言えばK10系マーチをベースに作られた、日産パイクカーシリーズの第4弾として誕生したクルマだ。

　レトロ調デザインのオープンカーは4人乗りで本革シートを採用。シリーズ唯一のターボエンジンを搭載していたのも特徴だ。バブルは崩壊したがまだ余韻が残っていた1991年に登場し、1年間販売されたがあまりの人気に計画では8000台限定のところを2万台まで枠を広げ、さらに3回の抽選販売となった。

　日本国内のみの販売にもかかわらず英国でも人気を博した。

　専門店もあるほどで今でも約3000台ものフィガロが登録されているというから驚く。

　もちろん日本にもフィガロを専門に扱う店は幾つもあり、販売終了から30年以上も経っているにもかかわらず未だに大人気だ。

　とにかく個性的なフィガロだが、クルマに負けないくらい面白いオプションアイテムが揃っているのも見どころ。

　カタログの表紙からしてレトロ感満点だ。全体的に薄いグリーン色でクルマの写真はモノクロとお洒落。

　ページをめくるとハーフシートカバーやフロアカーペットなどが目に留まる。その中でもハンドルカバー、シフトノブカバー、サイドブレーキカバーなどからなるレザーグッズ3点セットはこのクルマらしいオプションだろう。

　リヤシートボックスなる物入れもあるが1万1000円と結構高めの設定だ。

　次のページにはアルミホイールが紹介されている。初代ロードスターのアルミに少し似ている気もするけれど……。

　メッキのドアハンドルやドアミラーのカバー、ヘッドライトのメッキカバーなど更なる個性を引き出すアイテムも揃っているし、ステレオのデザインもコロンとしていて可愛らしい。

　しかし、これだけこだわったクルマなのに、マニュアルエアコンやトランクルームランプは標準装備されていない。今の価値観からすれば少し不思議な気もする。

　街中でおしゃれに乗るのが一番似合いそうなだけに、このクルマでスキーに行くオーナーがどれだけいるのか分からないが、スキー板を載せるためのトランクデッキスキーラックも用意されていた。

　しかもメッキ仕様のこだわりの逸品。

　その分、お値段も3万円となかなかではあるが。そのほかシステム手帳やオーナーズバックなど、こんなものまでとビックリするようなアイテムが数多く掲載されていて、ずっと眺めていても飽きないくらいだ。


NISSAN　フィガロ　カタログ

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可愛い

[adgjm]

朝4時のadgjmは当時B1にしょうか迷いましたが結局お金がなくて諦めてました