現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 生まれ変わったプリウスが売れている!! やはりクルマに必要なのは「愛」…なの…か?

ここから本文です

生まれ変わったプリウスが売れている!! やはりクルマに必要なのは「愛」…なの…か?

掲載 52
生まれ変わったプリウスが売れている!! やはりクルマに必要なのは「愛」…なの…か?

 トヨタ「プリウス」が絶好調だ。2023年1月にフルモデルチェンジをうけ、これまでのどこか野暮ったいイメージから、かっこよく生まれ変わった現行型プリウス。2022年の販売は、年間約32,000台まで減少し、登録車ランキングでもTOP10圏外となっていたが、新型に切り替わった2023年は、その約3倍となる99,000台にまで回復。(2023年は)材料不足の影響が残っていたことを考えれば、今年2024年は、年間10万台超えは達成確実だろう。

 「愛車」として愛されるクルマに、を目指した新型プリウス。なにがこれほど評価されているのだろうか。

生まれ変わったプリウスが売れている!! やはりクルマに必要なのは「愛」…なの…か?

文:吉川賢一
写真:TOYOTA

「燃費のいい実用車」から「かっこいいクルマ」へと生まれ変わった

 世界初の量産ハイブリッド専用車として、1997年に初代モデルが登場したトヨタ「プリウス」。以降、先代モデルとなる4代目までは、とにかく燃費がよく、クルマのサイズや車内広さもちょうどいい、実用的なクルマとしてユーザーに支持されてきた。

 しかしながら昨今は、コンパクトカーからミニバンまで、多くのモデルにハイブリッドモデルが設定されてきていることで、「プリウスでなければならない理由」が薄れてきており、トヨタとしても、一時期は先代プリウスをもって廃止する、といった論議もしていたという。

 ただトヨタは、プリウスがこれからの時代もユーザーに選んでもらえるよう、「Hybrid Reborn」をコンセプトに、「一目惚れするデザイン」と「虜にさせる走り」を兼ね備えるエモーショナルなクルマとして生まれ変わらせることを選択。それまでの5ドアハッチセダンのコンセプトを大きく変更して、大きく寝かせたAピラーや、低められた全高、ハンマーヘッド風のフロント周りなど、スタイリッシュなスポーツクーペにもみえるようなデザインとなったほか、過去最大の19インチ大径タイヤホイールを装着したことで、感性に響くエモーショナルなデザインへと進化。街中でみかけると、思わず目がいってしまうほど、「かっこいいクルマ」へと生まれ変わった。

大きく寝かせたAピラーや、低められた全高、ハンマーヘッド風のフロント周りなど、スタイリッシュなスポーツクーペにも見える。過去イチカッコいいプリウスだ

大きく傾斜したリアウインドウは、これまでのプリウスの面影が残っている

[usedcar-search brand_cd="1010" body_cd="2" car_cd="10101040" keyword="プリウス" limit=30]

インテリアもまっとうに もちろん燃費のよさはトップクラス

 先代までのどことなく浮ついていたインテリアも、先進性こそ薄れたものの、現代風のまっとうなデザインとなった。以前はインパネにあった電制シフターをセンターコンソールへと移動し、新型クラウンとも似た、小型のシフトノブ形状に変更したほか、12.3インチの大型センターディスプレイを装備し(2.0L車のみ)、7インチのTFTメーターはステアリングホイールの奥へと移動。TFTメーターは、表示項目が少ないため若干さみしいようにも感じるが、視線移動が減るので有効だ。なにより、シンプルで清潔感のあるインテリアは、先代プリウスのインテリアが散らかって見えるほど、洗練されている。

 そしてもちろん、ハイブリッド車の代名詞「プリウス」として、トップクラスの燃費のよさも兼ね備える。ガソリンタンク容量はわずか43L、カタログ燃費はWLTCモードで32.6km/L(E-Fourは30.7km/L)。実燃費を0.7掛けの22.8km/Lと仮置きしても、1度の給油で900km以上も走行可能ということになる。19インチタイヤのZやGグレードだとWLTCモード燃費は28.6km/Lとやや落ちるが、それでも素晴らしい燃費だ。燃料はもちろんレギュラーガソリンでOK。この経済性は、日本人には大いに響くに違いない。

 走りについても、TNGAのGA-Cプラットフォームの出来が優秀で、質感高く素晴らしい。先代までが大切にしてきた高い環境性能をさらに高めたうえで、かっこいいデザインと高い走行性能を与えられたことで、より多くの人に愛されるクルマになった、これが、現行プリウスが売れている理由なのだろう。

先代プリウスと比べて、先進性こそ薄れたが、一気に現代風のまっとうなデザインとなった新型プリウスのインテリア

やはりクルマに必要なのは「愛」だったのか!??

 「プリウス」というブランドをこれからの時代にも残していく手立てとして、「愛されるクルマ」を狙ったトヨタ。やはり、いつの時代もクルマに必要なのは「愛」ということなのだろうか。

 今後も「プリウス」というクルマのイメージを保つためには、プリウスが最先端技術の頭出しのモデルでありつづけることがベストだと思う。プリウスが今後どういった姿で進んでいくのか、大いに期待したい!!

「プリウス」というブランドをこれからの時代にも残していく手立てとして、「愛されるクルマ」を狙ったトヨタ。やはり、いつの時代もクルマに必要なのは「愛」なのか??

こんな記事も読まれています

アルファードとの628万円の価格差はどこにある? レクサスLM開発者に6座仕様「バージョン L」の「推しポイント」を聞いてみた!
アルファードとの628万円の価格差はどこにある? レクサスLM開発者に6座仕様「バージョン L」の「推しポイント」を聞いてみた!
ベストカーWeb
便利すぎるだろマジで!! [ランドクルーザー]にも採用切望!! フォードに超絶羨ましい機能があった
便利すぎるだろマジで!! [ランドクルーザー]にも採用切望!! フォードに超絶羨ましい機能があった
ベストカーWeb
変化球過ぎたのがダメ!? [アヴァンシア]ってもし今なら売れるか!?!?
変化球過ぎたのがダメ!? [アヴァンシア]ってもし今なら売れるか!?!?
ベストカーWeb
3代目[プレリュード]人気爆発に納得!! 何故か3代目がハンパなく良かった国産車たち
3代目[プレリュード]人気爆発に納得!! 何故か3代目がハンパなく良かった国産車たち
ベストカーWeb
え、軽なのにセルシオ並のシートってマジ!? 超絶斬新だった[ソニカ]が鳴かず飛ばずに終わったワケ
え、軽なのにセルシオ並のシートってマジ!? 超絶斬新だった[ソニカ]が鳴かず飛ばずに終わったワケ
ベストカーWeb
電気自動車で復活する(!??)新型マーチはどんなクルマになるか妄想してみた
電気自動車で復活する(!??)新型マーチはどんなクルマになるか妄想してみた
ベストカーWeb
オヤジは知っている!! トラックだけじゃないんだよ!! [いすゞ]って実は名車の宝箱だった!
オヤジは知っている!! トラックだけじゃないんだよ!! [いすゞ]って実は名車の宝箱だった!
ベストカーWeb
そりゃヤリスクロスに負けるわ……キックス高くね!? 新型キックスカッコいいけどいくらかね!?
そりゃヤリスクロスに負けるわ……キックス高くね!? 新型キックスカッコいいけどいくらかね!?
ベストカーWeb
もし今あったらけっこういいかも!!……[珍車]から[名車]まで!! [異端児]と呼ばれたクルマ5選
もし今あったらけっこういいかも!!……[珍車]から[名車]まで!! [異端児]と呼ばれたクルマ5選
ベストカーWeb
国産車にない[大胆デザイン]で登場!! ヒョンデの実力がスゴイぞ! これからのクルマに必要な事って?
国産車にない[大胆デザイン]で登場!! ヒョンデの実力がスゴイぞ! これからのクルマに必要な事って?
ベストカーWeb
トヨタのサルーンらしい乗り味はかなり上質……イケメンな新型[カムリ]に試乗してわかった「日本導入すべきワケ」 
トヨタのサルーンらしい乗り味はかなり上質……イケメンな新型[カムリ]に試乗してわかった「日本導入すべきワケ」 
ベストカーWeb
トヨタ・アルファードってどんなクルマ? ヴェルファイアとの違いも解説!
トヨタ・アルファードってどんなクルマ? ヴェルファイアとの違いも解説!
WEB CARTOP
なぜホンダは日本で売らないのか? [インスパイア]PHEVは乗り味滑らかなFFサルーンに仕上がっているのに!!!
なぜホンダは日本で売らないのか? [インスパイア]PHEVは乗り味滑らかなFFサルーンに仕上がっているのに!!!
ベストカーWeb
え、なんで?「ある国産セダン」がカナダに大量輸出された見えない理由
え、なんで?「ある国産セダン」がカナダに大量輸出された見えない理由
ベストカーWeb
まさかの[ソリオにスイフト]が圧勝!? インドの[スイフト]がマジで快適すぎ
まさかの[ソリオにスイフト]が圧勝!? インドの[スイフト]がマジで快適すぎ
ベストカーWeb
ハリアーはなぜ人気が続くのか? 下取り価格がまったく落ちない理由と事情
ハリアーはなぜ人気が続くのか? 下取り価格がまったく落ちない理由と事情
ベストカーWeb
新型フリードすご!! ラゲッジの室内幅16センチアップってマジかよ!! 5ナンバーキープなのにどうやったの!?!?
新型フリードすご!! ラゲッジの室内幅16センチアップってマジかよ!! 5ナンバーキープなのにどうやったの!?!?
ベストカーWeb
ホンダ「“次期型”フィット」どうするべき!? 「ターボ+MT」&「タイプR」もアリ? “大人気”だった「コンパクトカー」に望むモノとは
ホンダ「“次期型”フィット」どうするべき!? 「ターボ+MT」&「タイプR」もアリ? “大人気”だった「コンパクトカー」に望むモノとは
くるまのニュース

みんなのコメント

52件
  • DRAW4
    ベストカーは必要ですかね?w
  • 塩塚宣行
    値段の割に内装がチープ
    後席エアコンもない、ハードプラ多いし、
    メインディスプレイも小さいし、情報量も少ない
    お値段の割にお得感、納得感がない
    あと、シフトレバー改善しないといつまでも高齢者の誤発進や暴走が無くならんぜ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

275.0460.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

4.31157.2万円

中古車を検索
プリウスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

275.0460.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

4.31157.2万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村