現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【試乗】新型ルノー ルーテシア│しっとり快適な乗り味をコンパクトにまとめあげたフレンチハッチバックの王道!

ここから本文です

【試乗】新型ルノー ルーテシア│しっとり快適な乗り味をコンパクトにまとめあげたフレンチハッチバックの王道!

掲載 更新 11
【試乗】新型ルノー ルーテシア│しっとり快適な乗り味をコンパクトにまとめあげたフレンチハッチバックの王道!

地味に見えてじつは下克上キャラ、新型ルーテシアという革命児

ユーロNCAPで側面衝突や歩行者保護が厳格化されて以来、フルモデルチェンジで代替わりするたび、とくに欧州車がサイズ的にどんどんデカくなるのは、ここ十数年のトレンドだった。

カーセンサーEDGE.netはこちら

気づいてみればパワートレインのダウンサイジングと反比例して、あらゆるセグメントがひと回り大きくなっていった。20年前のひとつ上位クラス並みのサイズになったとき、「ウチってゴルフの後釜狙えるんじゃないの?」的な発想があったかどうかは知らないが、ゴルフという不動の欧州市場ベストセラーを、しばしば月間王座から引きずり降ろす販売台数を記録しているのが、新型ルーテシアだ。

余談ながらフランス本国で、そのルーテシアを時に上回るほど販売が好調なのが、先に日本のインポート・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したプジョー 208だったりする。

つまり欧州Bセグ・ハッチバックは、フランス車伝統の得意種目。日本車も今年は同セグメントでトヨタ ヤリスとホンダ フィットが気を吐いたが、スモールカーのベンチマーク相手は現行のひとつアッパーセグメントで、だからこそ次世代のひとつアンダークラスが底上げされる。そんな下克上というか革命が進歩史観によってジャスティファイされる感覚が、フレンチスモールのすごみでもある。

第5世代ルーテシアはプラットフォームこそ一新されたが、先代で打ち立てた方向性をブラッシュアップ。走り出すと車重1200kgとは到底思えない重厚な包まれ感で、乗り手を圧倒する。 搭載されるエンジンは、本国でメガーヌが先行的に積んだ1.3LターボのTCe130という131ps、240Nmのガソリンエンジン。出足の初速でがっつりトルクがあって、3000rpm手前でもうひと山伸びる。ドッカンターボと感じさせないふたつのピークの繋ぎと全域でのトルクフルぶり、それでいて控え目キャラというパワートレインだ。加えて、スムーズでダイレクトなマナーの7速EDCも名脇役レベルにある。

主役はやはり足回り。大昔のフレンチ的なたっぷりこってりのロール感とは異なり、無駄なロールは抑えつつも、速度域が高まるにつれてしなやかさが増す、今ドキのフレンチ足だ。そこに加え、ボディの剛性感と相まって、四隅のタイヤから吸い上げられ手元や腰に伝わってくる情報量がすごい。

ステアリングフィールはクイックではないし、ノーマルからスポーツモードにしても味変・キャラ変化というほど明確な違いは得にくいが、ニュートラルでありながらしっとりした落ち着きと正確さが持続する。

ADASもレベル2として積極制御といえるタイプで、レーンセンタリング機能で中央にとどまろうと細かに修正舵を入れてくる。都心のバイパス路程度では煩雑と感じるが、郊外の高速巡航中のバックグラウンド使いでは頼もしい。

いわば車格からは想像つかないほど、分厚く奥行きある動的質感を漂わせる新型ルーテシアだが、内外装の静的質感にも秀でたものがある。

外観で先代との大きな違いはフロントグリルの柄と形状、さらにC型でLEDが一体型となった前後ライト回りだが、シンプルすぎない面構成と合わせ目のバランスもいい。さらにいいのは内装の質感で、ドイツ車的なみっちりキチキチを目指したというより、目や手に触れる部分が厚く柔らかな素材で覆われている。ボリューム感ある快適なシートなど、Bセグ離れした調度を誇る。

後席の足元も先代より僅かに広い。普段使いできるトランク容量も391Lを確保しつつ、荷室フロアに張り出しはない。  俊敏で軽快さの際立つプジョー 208とはまた別の、しかし存在感ある優等生キャラが、新型ルーテシアといえる。ほとんどのグレードが200万円台に収まる点も好感がもてる。

欧州の質実剛健なスモールカーという、使い古された言葉のようで、SUVブームにあっても変わらぬ需要のど真ん中を射貫いている1台だけに要注目だ。 文/南陽一浩、写真/尾形和美【試乗車 諸元・スペック表】●インテンス テックパック型式7BA-BJAH5H最小回転半径5.2m駆動方式FF全長×全幅×全高4.08m×1.73m×1.47mドア数5ホイールベース2.59mミッション7AT前トレッド/後トレッド1.51m/1.5mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m4WS-車両重量1200kgシート列数2最大積載量-kg乗車定員5名車両総重量-kgミッション位置フロア最低地上高0.14mマニュアルモード◯標準色ブラングラシエオプション色ルージュフラムメタリック、オランジュバレンシアメタリック、ブルーセラドンメタリック、ブルーアイロンメタリック、ノワールエトワールメタリック掲載コメント-型式7BA-BJAH5H駆動方式FFドア数5ミッション7ATAI-SHIFT-4WS-標準色ブラングラシエオプション色ルージュフラムメタリック、オランジュバレンシアメタリック、ブルーセラドンメタリック、ブルーアイロンメタリック、ノワールエトワールメタリックシート列数2乗車定員5名ミッション位置フロアマニュアルモード◯最小回転半径5.2m全長×全幅×全高4.08m×1.73m×1.47mホイールベース2.59m前トレッド/後トレッド1.51m/1.5m室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m車両重量1200kg最大積載量-kg車両総重量-kg最低地上高0.14m掲載用コメント-エンジン型式H5H環境対策エンジン-種類直列4気筒DOHC使用燃料ハイオク過給器ターボ燃料タンク容量42リットル可変気筒装置-燃費(10.15モード)-km/L総排気量1333cc燃費(WLTCモード)17km/L└市街地:12.7km/L└郊外:17.2km/L└高速:19.8km/L燃費基準達成-最高出力131ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm240(24.5)/1600エンジン型式H5H種類直列4気筒DOHC過給器ターボ可変気筒装置-総排気量1333cc最高出力131ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm240(24.5)/1600環境対策エンジン-使用燃料ハイオク燃料タンク容量42リットル燃費(10.15モード)-km/L燃費(WLTCモード)17km/L└市街地:12.7km/L└郊外: 17.2km/L└高速: 19.8km/L燃費基準達成-

ルノー ルーテシアの中古車はこちらカーセンサーEDGE.netはこちら

こんな記事も読まれています

登録者数400万人超YouTuber、新車で買った「高級車」公開! ガラスルーフ×白内装の“近未来モデル”に「カッコイイ!」の声集まる
登録者数400万人超YouTuber、新車で買った「高級車」公開! ガラスルーフ×白内装の“近未来モデル”に「カッコイイ!」の声集まる
くるまのニュース
「高級小型スポーツ」がパワーアップ! 直6ターボで480馬力 新型BMW M2クーペ、8月生産開始
「高級小型スポーツ」がパワーアップ! 直6ターボで480馬力 新型BMW M2クーペ、8月生産開始
AUTOCAR JAPAN
過去3戦は好調でもメルセデスF1代表は慎重な姿勢を崩さず「この前向きな軌道を継続できるよう願う」
過去3戦は好調でもメルセデスF1代表は慎重な姿勢を崩さず「この前向きな軌道を継続できるよう願う」
AUTOSPORT web
ポルシェ「918スパイダー」の開発者がベントレー新CEOに! 会長兼CEOに就任した「Dr.フランク=シュテフェン・ヴァリザー氏」とはいったいどんな人物?
ポルシェ「918スパイダー」の開発者がベントレー新CEOに! 会長兼CEOに就任した「Dr.フランク=シュテフェン・ヴァリザー氏」とはいったいどんな人物?
Auto Messe Web
【F1チーム代表の現場事情:マクラーレン】新人ボス、ステラの2年目の進化。ドライバーからの批判も真摯に受け止め
【F1チーム代表の現場事情:マクラーレン】新人ボス、ステラの2年目の進化。ドライバーからの批判も真摯に受け止め
AUTOSPORT web
【FFと4WDの比率は8:2】 好調な台数推移の都会派SUV ホンダ新型ヴェゼル試乗
【FFと4WDの比率は8:2】 好調な台数推移の都会派SUV ホンダ新型ヴェゼル試乗
AUTOCAR JAPAN
2024年ル・マン24時間はスタート前から波乱。ウォームアップ走行でトヨタ7号車のデ・フリーズがGT3車両と接触
2024年ル・マン24時間はスタート前から波乱。ウォームアップ走行でトヨタ7号車のデ・フリーズがGT3車両と接触
motorsport.com 日本版
イングラムは降格裁定でBMWのヒル連勝。フォードの王者サットンも待望の今季初勝利/BTCC第4戦
イングラムは降格裁定でBMWのヒル連勝。フォードの王者サットンも待望の今季初勝利/BTCC第4戦
AUTOSPORT web
レクサスが「斬新リアゲート」採用の「高級SUV」初公開! ガバっと開く「観音開き」は中身がスゴイ! 米の新型「モノグラムGX」の正体とは
レクサスが「斬新リアゲート」採用の「高級SUV」初公開! ガバっと開く「観音開き」は中身がスゴイ! 米の新型「モノグラムGX」の正体とは
くるまのニュース
コクピットをスパルタンに演出…HKSから86/GR 86/BRZ/GRヤリスなどに適合の「カーボン・シフトノブ」発売
コクピットをスパルタンに演出…HKSから86/GR 86/BRZ/GRヤリスなどに適合の「カーボン・シフトノブ」発売
レスポンス
電動新時代キックオフ、歴史的初勝利を“失格”剥奪のダールグレンが復讐の日曜快勝劇/STCC開幕戦
電動新時代キックオフ、歴史的初勝利を“失格”剥奪のダールグレンが復讐の日曜快勝劇/STCC開幕戦
AUTOSPORT web
100万km超えでもまだ活躍! さらに輸出されて寿命をまっとう! 日本製トラックの耐久性が想像の斜め上だった
100万km超えでもまだ活躍! さらに輸出されて寿命をまっとう! 日本製トラックの耐久性が想像の斜め上だった
WEB CARTOP
グーマガ 今週のダイジェスト【6/8~6/14】次期CX-5のスクープをキャッチ!
グーマガ 今週のダイジェスト【6/8~6/14】次期CX-5のスクープをキャッチ!
グーネット
次世代マシンの軽量化、フェルスタッペンにとっては“お話にならない”目標? 「100kg減は少なくとも欲しい」
次世代マシンの軽量化、フェルスタッペンにとっては“お話にならない”目標? 「100kg減は少なくとも欲しい」
motorsport.com 日本版
初年度のアルピーヌA424がル・マンで躍進、最終予選進出「高速コーナーでもかなり強い」とラピエール
初年度のアルピーヌA424がル・マンで躍進、最終予選進出「高速コーナーでもかなり強い」とラピエール
AUTOSPORT web
ベントレーのSUV『ベンテイガ』、世界5地域をモチーフにした限定車発表…テーマは旅
ベントレーのSUV『ベンテイガ』、世界5地域をモチーフにした限定車発表…テーマは旅
レスポンス
『MINI クーパー 5ドア』新型…全長180mmプラス、価格は408万円から
『MINI クーパー 5ドア』新型…全長180mmプラス、価格は408万円から
レスポンス
道路にある「謎の黄色い“縁石”」 意味知らない人も多い? 「うっかり違反」になる可能性もある「黄色サイン」に反響の声
道路にある「謎の黄色い“縁石”」 意味知らない人も多い? 「うっかり違反」になる可能性もある「黄色サイン」に反響の声
くるまのニュース

みんなのコメント

11件
  • 現行ノートを本気で買おうとしているのなら、
    一度こっちも見た方がいい。

    下手すればこっちの方がお買い得で、
    しかも輸入車が手に入るというステータスまで
    得られるんだから。
  • 記事が見づらい
    特にスペック、なんだか分からん
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

299.0384.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.8333.0万円

中古車を検索
ルーテシアの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

299.0384.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.8333.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村