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アウディA7スポーツバック中古車試乗!高級クロスオーバーの走り&内装/外装をチェック

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アウディA7スポーツバック中古車試乗!高級クロスオーバーの走り&内装/外装をチェック

輸入車 [2022.11.04 UP]


アウディA7スポーツバック中古車試乗!高級クロスオーバーの走り&内装/外装をチェック

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2019年 アウディ A7 スポーツバック
AUDI A7 SPORTBACK/気になる中古車【試乗判定】 人気自動車ジャーナリスト(と編集スタッフ)が真剣チェック!

文●竹岡 圭、ユニット・コンパス 写真●ユニット・コンパス
※中古車参考価格はすべてグーネット2022年10月調べ。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2022年12月号の内容です)
※ナンバープレートはすべて、はめ込み合成です。

一般ユーザーが乗っている使用過程車をテストすることで、新車ではわからない実力をチェックするのがこのコーナー。売れ線中古車の本当のトコロを厳しい目線でインプレッション! 果たしてその結果やいかに!?


member Profile
自動車ジャーナリスト【竹岡 圭】

カーライフのサポーターとしてTVやラジオなどでもおなじみの人気自動車ジャーナリスト。全日本ラリーにも参戦経験を持つ。2022-2023 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。


アウディの魅力を凝縮した高級クロスオーバー

セダンでもワゴンでもない新しい高級車の形
編集部●気になる中古車を実際に試乗することで、その実力をチェックしようというのがこのコーナー。今回はアウディのラグジュアリーカーであるA7スポーツバックの登場です。お借りした車両は「55TFSIクワトロ Sライン」で、走行距離は約4万7000kmです。
竹岡●人気あるよねぇA7スポーツバック。大型セダンの市場がSUVに流れるなかで、初代は20万台以上売れたっていうから大ヒット。日本でもかなり売れたんだけど、日本人デザイナーの和田智さんが手がけたのも関係あるのかな。デザインがスタイリッシュなのに嫌味がなくて、新しい形なのに受け入れやすかった。
編集部●アウディではスポーツバックについて、「クーペの美しさ、セダンのプレステージ、アバント(ワゴン)の機能性を兼ね備える」と説明しています。いわゆるクロスオーバーですが、先日フルモデルチェンジして話題となったクラウンクロスオーバーも似たようなシルエットを採用しています。
竹岡●セダンをクーペスタイルにしたのはベンツのCLSが元祖だけど、ハッチバックにしてアウディの伝統であるアバントのイメージと使い勝手を取り入れたのはさすがだと思う。
編集部●既納客だけでなく新規ユーザーが多いという説明を聞いたことがあるのですが、どのあたりが魅力なんだと思われますか?
竹岡●デザインの評価が高いんじゃないかな。全体はシンプルにまとめて、威圧感とかいやらしさのないクリーンな雰囲気なんだけど、よく見るとディテールは凝ってる。たとえばボディサイドのプレスライン。普通だったらパネルを折り曲げてラインを表現するところを、アウディはわざわざ指でつまんだようなエッジの立ったものにしている。自分たちの技術力に自信があるし、それをさりげない形で表現するセンスも備えているんだよね。
編集部●それが目の肥えた富裕層に評価されているわけですね。
竹岡●よいものが欲しいけど目立ちたくないっていう人は多いから。
編集部●なるほど。さて、改めてA7スポーツバックについて紹介しますと、現行モデルは2018年に7年ぶりにフルモデルチェンジした2代目です。日本導入当初は3LV6ターボ+モーターの「55TFSIクワトロ(340馬力)」からスタートし、2020年に2L直4ターボ+モーターの「45 TFSIクワトロ(245馬力)」と2L直4ディーゼルターボ+モーターの「40 TDIクワトロ(204馬力)」を追加してラインアップを拡大しています。
竹岡●全車にマイルドハイブリッドシステムを搭載しているのが特徴だね。アイドリングストップからのエンジン始動でも振動をほとんど感じないし、低速域でモーターがサポートするから、DSGの癖だった発進時のギクシャクした感じもほとんどなくなった。
編集部●2段モニターを採用したインフォテインメントシステムや先進安全装備も大きく進化しました。
竹岡●インテリアは本当に変わった。スイッチが大幅に減らされてタッチ操作メインになったのが特徴かな。
編集部●それでは、そろそろ試乗に移りたいと思います。

「高価なモデルになるほどアウディの技術の高さや魅力が伝わってくる」


DETAIL CHECK

テクノロジーが作り上げたすべてが一流のラグジュアリーカー
編集部●試乗が終わりましたので、走りの印象をうかがいましょう。
竹岡●スペックを改めてみると大きなクルマなんだけど、運転していると全然それを感じないし、ストレスがなかった。マイルドHVもそうだし、速度に応じて切れ角が変化するステアリングとか四輪操舵(オールホイールステアリング)とか電子制御サスとか、とにかくハイテク装備いっぱいなんだ。でもね、乗っているときは全然そんなこと忘れちゃう。やっぱりアウディは高いモデルがいい(笑)。「技術による先進」だから。
編集部●アウディの社是ですね。クルマに詳しい人も、そうでない人もいい気分にさせてくれます。
竹岡●インテリアもそうでしょ。パッと見でカッコよくて、実際の使い勝手もいい。ハッチバックだから荷物も出し入れしやすいし、床が低い位置にあるから女性にとっても使いやすい。ここはSUVよりいいね。
編集部●後席もかなり快適でした。
竹岡●まさにセダンとワゴンのいいとこ取り。それで中古車市場はどうなってるの?
編集部●上級モデルということで流通している台数自体は少ないのですが、価格は非常に魅力的で、500万円後半から探すことができます。
竹岡●新車価格1000万円クラスの現行モデルってこと考えたら、かなり魅力的だね。高級車だと故障のリスクが心配だけど、ディーラーの認定中古車なら保証付きでしょ?
編集部●そうです。新車のA4と変わらない予算で、アウディの上級モデルが手に入ります。
竹岡●そこが中古車のおもしろさね!


大幅に進化した装備類コックピットも未来的デザイン
 最新世代の先進安全装備とインフォテインメントシステムを採用したコックピット。高度な運転支援技術により、高速での巡行や渋滞時の疲労を軽減してくれる。上級モデルだけあってインテリアの質感も極めて高い。


高級セダンの快適性を備えたインテリア空間
 高級セダン同等の快適性を備える室内。取材した車両はSライン装着車のため、スポーティな形状のシートに上質なレザー表皮がおごられている。クーペスタイルだが、後席の頭上にもゆとりがあり、居心地がいい。


アバントの使い勝手を受け継ぐラゲッジルーム
 ラゲッジルームの容量は標準状態で535L。オーソドックスなセダンのA8に対して、A7スポーツバックではハッチバックボディを採用することでラゲッジは容量以上に使い勝手に優れる。後席シートは4対2対4分割タイプ。


全モデルにマイルドHVシステムを搭載
 パワートレインは排気量で分けると3LV6ターボと2L直4で、2L直4にはガソリンとディールが用意されている。それぞれ最高出力の違いを、「55」、「45」、「40」というモデルネームで表現。全車マイルドHVシステムを採用する。


試乗判定レビュー

※各項目に対して10点満点評価。 ※ナンバープレートは、はめ込み合成です。

竹岡 圭

ポジショニング[10点]
 奇数番号のアウディはスペシャリティモデルを意味しますが、初代が登場したときは、4ドアハードトップはまだまだセンセーショナルだったので、その存在自体が画期的なモデルでした。その後SUVがメインストリームとなったため、今でも存在自体が数少ない個性の際立つモデルとなっていますが、デザインだけではなく実用性の高さがまた魅力です。


装備[9点]
 スペシャリティモデルとはいえ、エクステリアもインテリアも、アウディらしくクールにまとめられているという印象が強いですね。あまりに凝りすぎて、スイッチ類が特殊なものになってしまうなんていうこともなく、ある意味ベーシックなので使いやすいです。ビックリするほどのアッパーな装備や新しいモノはありませんが、十二分だと思います。


走り[10点]
 とても乗りやすいモデルなのですが、それよりなによりこんなに走行している個体なの!? と目を疑ってしまうほどしっかりしているのに驚きました。保管はさほど気を使っていないということだったので、ベースモデルの作り込みの緻密さが高いということなのでしょう。こういうところも、スペシャリティモデルならではの特権なのかもしれませんね。


グーワールド 編集部

ポジショニング[10点]
 アウディは偶数モデルでオーソドックスなモデルを展開しながら、一方で奇数モデルでは新しいクルマのあり方を提案します。だからこそ、奇数モデルのフラッグシップであるA7スポーツバックは、高級車でありながら同時に若々しさを漂わせています。しかもデザインだけでなく、機能的にもセダン、クーペ、ワゴンのクロスオーバーでもあるのです。


装備[9点]
 2010年代後半の、クルマの最も大きな進化といえば先進安全装備。アウディはじつはA7スポーツバックを自動運転レベル3のクルマとして開発していました。実際は認証の問題からその機能は実装されることはありませんでしたが、市販車にも高度なサポート装備として受け継がれています。また、操作系もタッチ中心に刷新されています。


走り[10点]
 取材車両をお借りして、すぐに感じたのが運転していて緊張しないこと。高価で大きなクルマでありながら、視界がよく小回りが利き、よく調律されたパワートレインのおかげで、クルマの重さを感じさせずに軽々と走らせてくれます。静粛性や快適性のレベルも高く、どの座席に座っていてもいい気分でいられます。これぞ高級車の醍醐味。


[AUDI S7 SPORTBACK]上質さにさらなる余裕を与えるスポーティモデル
 アウディのスポーツ性と走行性能を引き上げたのが「Sモデル」(2020年に導入)。S7スポーツバックは3LV6ターボをチューンし、450馬力の最高出力を発揮し、シャシー性能もさらに高性能スペックとなっている。


標準モデルが備えている上質さはそのままに、テイストをよりスポーティに整えたのがS7の世界観。ハイパフォーマンスではあっても、どこまでもラグジュアリーカーらしい。
アウディ A7 スポーツバックの主要変遷やスペック情報はこちら

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みんなのコメント

3件
  • S7のエンジン記述間違ってないか
    あれは2.9LのV6でポルシェのエンジンだろ
    ミスするごとに減給する制度でも導入すればいいのにw
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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