この春に新社会人となるユーザーの中には、クルマの購入を検討している人もいるはずだ。どの車種を買えばいいのか、納期の目安や値引きはどの程度できるのかが気になるユーザーに向けて、編集部が選んだオススメの10車種を紹介していく。
広さと装備のバランスが良いダイハツ アトレーがベースの軽キャンパー
●まとめ:月刊自家用車編集部
1.トヨタ・ヤリスクロス(ガソリンモデル)
―― ヤリスクロス(ガソリンモデル)価格:190万7000~278万2000円
どんなクルマ?
高い全高とボクシーなデザインにより、サイズ以上に広いキャビンを実現。後席が手狭なヤリスに比べると、後席&荷室の余裕や使い勝手は一枚上手で、ワゴンのような万能タイプのモデルに仕立てられている。
ガソリン車のパワートレーンは、1.5LのダイナミックフォースエンジンにダイレクトシフトCVTの組み合わせ。全開加速こそ排気量なりの力感だが、巧みなCVTとの統合制御のおかげで、実用域ではパワースペック以上に余力感のあるドライブフィールが楽しめる。このクラスのガソリン車の中ではトップクラスの燃費性能を持つことや、優れた安全運転支援機能(トヨタセーフティセンス)が標準装備されているなど、タウン&レジャーに適した性能と装備が備わっていることも大きな魅力だ。
2024年1月17日に以下の一部改良が行われた。
・アッパーグリルのパターンをよりSUVらしい力強いデザインに変更(GR SPORT除く)
・コンソールボックス付フロントソフトアームレストを採用(X、U除く)し、利便性を向上
・メーター部に7.0インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイを標準装備(ヤリスX、U除く)
・最新のディスプレイオーディオを搭載し、コネクティッドナビを5年間標準付帯、Xグレードにはナビレディパッケージを設定
・一部内装の加飾をガンメタリックに変更(ヤリスZ、ヤリス クロスZ、G)
・外板色に新色のマッシブグレーを追加
・最新購入情報
納期の目安:4~8か月
車両本体目標値引き額:15万円
リセール予想:B-
2.ホンダ・WR-V
―― WR-V 価格:209万8800~248万9300円
どんなクルマ?
新ブランドとして導入されたコンパクトSUV。インドから輸入されるモデルとなる。国内向けのラインナップとしては、ヴェゼルと同じカテゴリーになるが、e-HEVを主力に展開するヴェゼルに対して、WR-Vはガソリン車のみの構成。それにより価格レンジを1ランク下げているのが特徴だ。
キャビン中央から前部の基本設計は、フロアも含めてヴェゼルと同系統だが、後半部はWR-V専用で開発。ホンダのコンパクトクラスで定番となっているセンタータンクレイアウトは採用していないが、全高とホイールベースを拡大することで、十分なキャビン容量を確保している。
走りの完成度も高く、特にフットワークの出来の良さには驚かされてしまう。力感などは排気量なりだが、コーナー時の挙動も落ち着いているので、操舵に神経を使わなくていい。初めてクルマを購入するユーザーにも自信を持ってオススメできる。
正式発売は3月22日だが、すでに先行販売は開始されており、商談&注文することが可能だ。販売店曰く「予想を上回る注文が入っているため、納期は2月中旬の時点で5か月待ち」だという。
・最新購入情報
納期の目安:6~7か月
車両本体目標値引き額:12万円
リセール予想:B-
3.マツダ・CX-3(ガソリンモデル)
―― CX-3(ガソリンモデル) 価格:227万9200~295万200円
どんなクルマ?
全長は4275mm、全幅は1765mmと、1.5L級のコンパクトSUVとしては少し大きめだが、スタイリング優先の設計もあって、後席居住性はこのカテゴリーでは低め。キャビン実用性を重視するユーザーにはオススメしにくいモデルだ。ただ、走り視点で見るならば、たくさんの優れた魅力を持つ有力候補に躍り出る。
ベストのパワートレーンは低速域から力強いトルクを発揮する1.8Lディーゼルターボ車(130PS/27.5kg・m)だが、1.5Lガソリン車(111PS/14.7kg・m)も回して味がある小気味良い加速が楽しめるなど、スポーティな雰囲気でいっぱい。マツダらしく、走りの質で勝負できるモデルだ。
引き締まったサスチューニングは少々路面当たりが強いものの、高速や山岳路で優れた安定性と精度感の高い操縦性を実現。ファントゥドライブを求めるドライバーにオススメできる。
・最新購入情報
納期の目安:2~3か月
車両本体目標値引き額:18万円
リセール予想:C+
4.ミツビシ・デリカミニ
―― デリカミニ 価格:180万4000~223万8500円
どんなクルマ?
eKスペースをベースに開発された軽SUVモデル。丸目モチーフのデリカの顔を移植したフロントマスクや、大径タイヤの採用、それに伴う最低地上高の拡大で、アウトドアイメージを上手にプラス。ファミリーカーという印象が強いスーパーハイト軽にレジャーワゴンとしてのキャラを与えたことも、デリカミニならではの強みになっている。
4WDシステムは一般的なビスカス式になるが、専用サスチューニングとブレーキを用いた空転抑制制御、降坂速度抑制制御(HDC)などを装備することで悪路対応力も向上させている。スズキ・ジムニーのようなタフな悪路こそ本領発揮というモデルではないが、軽自動車としてはラフロードに強いモデルと考えていい。
全グレードともFFと4WDが設定され、パワートレーンはNAとターボ(いずれもマイルドハイブリッド仕様)が用意されている。初期受注の実績ではターボ車が全体の約7割、駆動方式も4WDが約6割を占めるなど、上級志向が強めということも特徴。スーパーハイト軽としても少し強気な価格設定だが、それも自信の裏返し。ある程度の走行性能を求めるダウンサイザーからも支持されている一台だ。
・最新購入情報
納期の目安:2~3か月
車両本体目標値引き額:13万円
リセール予想:C+
5.スズキ・ハスラー
―― ハスラー 価格:138万7100~183万3700円
どんなクルマ?
軽自動車ベースのSUV、いわゆる軽SUVの先駆けとして誕生したモデル。ハードウェアはワゴンR系をベースとするが、最低地上高を180mmに設定し、クラッディング等の外装を施すことで悪路対応力を高めていることが特徴。
キャビンスペースや機能はワゴンRに近いが、荷室まわりは汚れや水分を拭き取りやすい防汚設計にするなど、アウトドアツールを積載しやすい仕様に変更していることも特徴。後席左右独立スライドシートを採用するなど居住性の高さも魅力のひとつで、男性の4名乗車も不足なくこなしてくれる。
最新モデルは、全車速追従機能付きのアダプティブクルーズコントロール(ACC)と車線逸脱抑制機能がNA車にも標準装着されるなど、安全&運転支援機能も充実していることも魅力だ。
・最新購入情報
納期の目安:3~5か月
車両本体目標値引き額:13万円
リセール予想:B+
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