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【51年前の今日…】「230セドリック/グロリア」2000ccシリーズがマイチェンを実施、全国一斉発売!【…こんなことがあった】

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【51年前の今日…】「230セドリック/グロリア」2000ccシリーズがマイチェンを実施、全国一斉発売!【…こんなことがあった】

フロントグリルを大きく変更し印象を一新

この記事の公開日は2023年7月20日。今から51年前の今日――すなわち1972年7月20日にマイナーチェンジが行われた名車をご存じであろうか? 日産の230型系セドリック/グロリアである。

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1971年、日産セドリックとグロリアはフルモデルチェンジを行って230型系となり、2月23日に発売された(2ドア・ハードトップは4月1日発売)。この230型系は、セドリックとしては三代目、グロリアとしては四代目となる。元はプリンスの車種であったグロリアだが、すでに三代目の時点でセドリックと一部設計の共用化を行い、以後のマイナーチェンジでも共通部分を増やしていた。そしてこの230型から、グロリアは根本的にセドリックと設計を共通化させ、完全な兄弟車となっている(厳密にはグロリアは型式にGを付け、230G型系として区別される)。

登場時点での230型系のボディ形式は、4ドア・セダンと2ドア・ハードトップ、そしてワゴン/バンの3タイプ(グロリアにはワゴンの設定なし)。そのボディラインは、控えめながらもコークボトルラインを取り入れつつ、過度な自己主張のないオーソドックスなもので、グロリアはボンネットを独自の形状とすることで差別化。それ以外にも、フロントグリルやリアガーニッシュ、テールランプなどに違いが見られる。

サスペンションは前ダブルウィッシュボーン/後ろリーフリジッド。搭載エンジンはほぼ全モデルが2L直6 OHCのL20で、最廉価モデルのスタンダードは2L直4 OHVのH20。トップモデルのGXのみツインキャブ仕様のL20を搭載しており、最高出力はシングルキャブの115psに対して125psであった。発売8ヶ月後には2.6Lモデルを追加している。

5年に及ぶモデルライフ中、4年間はこの前後グリル
本題の、1972年7月に行われたマイナーチェンジは、2Lのシリーズに限定されたもので、この新たなモデルは同月20日に全国一斉発売となった。変更のポイントとしては、まず外観の細部デザインが挙げられる。フロントグリルはセダン/ハードトップともに、従来は中央に縦長の大きなオーナメントを置いた横線基調のもの(ヘッドライトはセダンが丸4灯、ハードトップが角2灯)、グロリアのセダンでは大きな十字型をモチーフとしたものであったが、このマイチェンではセダンとハードトップで形状に大きく差異が付けられることとなった。

セダンのグリルはライト枠が丸型となり、さらにこれを取り囲む形でメッキのモールディングが付いて、左右それぞれのライトグリルが独立したように見える形(のちの330に繋がるような)となっている。グロリアは小さめのセンターグリルを持つ(ように見える)形として、セドリックと区別された。

一方ハードトップは、セドリック/グロリアともにグリルが大きく左右に2分割された形となり、グリルパターンは縦基調(グロリアはさらに横線が入る)に変更された。セドリックのリアはセダンとハードトップのどちらもガーニッシュに装飾が増やされ、従来セダンは横線のメッキモールであったのが縦にモールが並ぶ形となり、ハードトップは縦線基調のデザインは変わらないまま、以前にはなかったメッキモールがあしらわれている。グロリアのリアビューも若干のデザイン変更があるが、元々セドリックより派手であったので、印象はあまり変わらない。

他のグレードとは異なる格子状グリルが装着されていたスタンダードおよびバンは、その形状に変更こそないものの、ペイント仕上げとなっている部分(グリルの細かい格子やライトベゼルの一部)の色をダークグレーからシルバーに改め、顔つきを微妙に明るい印象へと変えた。セダンのスタンダードには従来省略されていたリアガーニッシュ(メッキモールなし)が付き、バン(ワゴンも)はテールランプの形状も改めている。

インテリアではカラースキームに変更があり、一部の色が明るいものに変えられたほか、ハードトップのGXにオーバーヘッドコンソールが装着された。このコンソールには時計とルームランプ、各種警告灯が組み込まれている。またこのときハードトップGXには、当時のスカイラインやフェアレディZと同じ5速マニュアル・ミッションをオプション設定。ほかに、従来スタンダードのみであったLPG仕様車が、セダンのデラックスにも設定された。これは個人タクシーやハイヤーとしての需要に応じたモデルとなる。

230型系セドリック/グロリアはこの後も、4ドア・ハードトップの新設や2.6L車のマイナーチェンジ(2L車と同じグリルを装着)、電子制御ATの追加、細部レンズ色変更を含む改良などを行いながら1975年まで生産されたが、フロントグリルやリアガーニッシュのデザインはこのマイナーチェンジにおける新デザインのまま、再度の変更は行われなかった。

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