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【10年ひと昔の新車】フォルクスワーゲン ポロこそ、ベスト of 輸入車と呼ぶにふさわしいモデルだった

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【10年ひと昔の新車】フォルクスワーゲン ポロこそ、ベスト of 輸入車と呼ぶにふさわしいモデルだった

「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、フォルクスワーゲン ポロだ。

フォルクスワーゲン ポロ(5代目車種追加:2012年)
フォルクスワーゲンのコンパクト ハッチバック、ポロに新たなグレードが加わった。「TSI コンフォートライン ブルーモーション テクノロジー」と、けっこう長い名前なのだが、早い話が燃費向上を図ったモデルだ。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

ベースとなっているのはグレード名にもあるTSI コンフォートラインなのだが、そのパワーユニットである1.2Lのターボエンジンに、アイドリングストップ機能とブレーキエネルギー回生システムを追加している。その結果、ベース車では19.4km/LだったJC08モード燃費は21.2km/Lを達成し、約9.3%も向上している。これは、日本で販売されるフォルクスワーゲン車では最高の燃費となる(編集部註:2012年4月当時)。

エクステリアはベース車と基本的に変わりはないが、インテリアではステアリングホイールとシフトノブ、それにパーキングブレーキレバーが本革巻きにされるなど、質感の向上が図られている。

ではまず、乗り出してみよう。全長は4mを切り、全幅も1.7m以下で日本の5ナンバー規格に収まるサイズは、狭い道や路上駐車などの多い都会を走りまわるには絶妙だ。どこへでもスイスイ入っていけるし、視界も良くて走りやすい。パワーユニットは1.2Lのダウンサイジング ターボエンジンだから、ここ一発!といった加速力は期待できないものの、街中でも高速でも流れをリードする走りは可能だ。

高速でも市街地でも、実際に好燃費を達成!
好燃費を謳っているクルマゆえ、今回は実際にテストしてみた。まず、新橋のモーターマガジン社から首都高速~アクアラインを使って海ほたるPAまで、約34kmの高速走行モード。7速の80km/hでエンジン回転数は1600rpm、100km/hなら2000rpm。これくらいの低回転域でもTSIエンジンは十分粘ってクルーズしてくれるので、平均燃費計は23.7km/Lを記録した。

続いて、モーターマガジン社を起点&終点にした約20kmの周回コースによる市街地走行モード。道の流れは順調だったが、それなりに信号による停車はある。そのたびにアイドリングストップ機能はしっかり効き、エンジンは頻繁にストップするが、外気温との差などで停車中でもエンジンが再始動することはある。それでも、16.1km/Lという、なかなかの好燃費を達成した。

テストはいずれもエアコンはONのまま、流れに乗って走行して極端なエコランなどはしていないでの数値だ。おそらく誰が普通に乗っても、市街地なら15km/Lくらい、高速なら20km/Lオーバーは走ってくれるだろう。DSG(DCT)の制御は進化しており、車庫入れのような極低速でもギクシャクしなくなったし、加速時の変速もスムーズだ。乗り心地も従来モデルよりはしなやかさが増しているように感じられた。

燃費や乗り味だけでなく、インテリアの質感も向上させながら、車両価格はベース車から5万円アップの218万円におさえているのも評価したい。4人家族までならファーストカーとして十分以上に使えるし、また初めての輸入車としても、誰にでもオススメしたくなる1台だ。

VW ポロ TSI コンフォートライン ブルーモーション テクノロジー 主要諸元


●全長×全幅×全高:3995×1685×1475mm
●ホイールベース:2470mm
●車両重量:1100kg
●エンジン:直4 SOHCターボ
●総排気量:1197cc
●最高出力:77kW(105ps)/5000rpm
●最大トルク:175Nm(17.8kgm)/1500-4100rpm
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:プレミアム・45L
●JC08モード燃費:21.2km/L
●タイヤサイズ:185/60R15
●当時の車両価格(税込):218万円

[ アルバム : フォルクスワーゲン ポロ はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

3件
  • mid********
    このクルマは傑作だったな。
    日本のユーザがVWに期待するものを過不足なく全て備えていた。
    ひとまわり大きいゴルフとの違いも明確だったし。
  • まほほん
    シンプルなデザインと奇をてらわない内装。
    サポート性に優れ、腰痛が出ないシート。
    でも街中では乗り心地が酷すぎて印象が悪い。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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