現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 庶民的クルマ好きがギリつぎ込める限界「800万円」あったら何を買う? ゾクっとするようなカーライフが待ってるクルマ4台を考えてみた

ここから本文です

庶民的クルマ好きがギリつぎ込める限界「800万円」あったら何を買う? ゾクっとするようなカーライフが待ってるクルマ4台を考えてみた

掲載 43
庶民的クルマ好きがギリつぎ込める限界「800万円」あったら何を買う? ゾクっとするようなカーライフが待ってるクルマ4台を考えてみた

 この記事をまとめると

■800万円という予算があれば新車でも中古車でもゾクゾクするようなスポーツカーを手に入れられる

「軽い」ってだけで「楽しい」は真理! 装備だらけで重くなりがちな現代でも生き残ってる「ライトウェイト」なクルマ4台

■そんな800万円で購入可能なモデルを主観混じりで選んでみた

■欧州車から日本車まで、また現行モデルからヒストリックカーまで、夢が広がりそうなラインアップが揃う

 ライトウェイとスポーツカーがよりどりみどり

 クルマ好きにとって、800万円というのは意外と悩ましい数字ではないでしょうか。なんとなれば、新車の予算としてみても、スープラやロータス・エリーゼあたりに手が届きそうだし、中古車を探すとなればゾクゾクするようなスポーツカーの夢も広がります。しかも、ちょい古というより現行モデルに近いものだったりするわけで、いずれにしろ心躍るスポーツカーライフが手に入るのかと。そんなモデルを筆者の主観まじりでピックアップしてみました!

 アルピーヌA110

 2017年にルノーからリバイバルされたミッドシップのライトウェイトスポーツカー。往年のスタイル、シルエットを追いかけながら、現代的なユーザビリティやルノーお得意の真摯な運動性能に仕立てられ、発売から数年を経たいまでも好き者の食指を動かし続けていることでしょう。

 1.8リッター直4ターボですから、252馬力/6000rpm、32.6kgf·m/2000rpmと目の覚めるようなパワーでもありません。が、現代のクルマとしては破格の車重、すなわち1110kgという数字に心動かされるクルマ好きは少なくないでしょう。峠の下りで、アクセルとハンドルを操り続け、あたかも瞬間移動するかのような鋭敏なコーナリングは、昔日のモンテカルロラリーばり!

 プルミエール、ピュア、リネージといったカタログモデルに加え、ツール・ド・コルス、アトリエといった特別仕様モデルも数多く発売されていますので、好みの仕様を選びやすいことも魅力的です。既存のルノー部品を多数使用しているというのも故障の心配をいくらかは和らげてくれるかもしれません。

 オーナーズクラブ的なグループも少なからずあるようですから、同好の士にも恵まれるはず。気軽に乗れるわりに、エンスー度は低くない逸品でしょう。

 BMW M240i xDriveクーペ

 ミニバンのような車体がもっさり動くクルマに乗り慣れていると、M240i xDriveクーペのスムースでシャキシャキした乗り味には目を丸くすることでしょう。また、速いクルマに乗り慣れている方にしても、路面に張りつくようなスタビリティやスムースなこと極まりないパワーデリバリーには驚きを禁じ得ないはず。

 2シリーズの車格はそれこそE30当時のM3に通じるものがあり、それはコクピットに座った瞬間に感じるバランスのよさや、適度な緊張感からも体得できるかと。そして、さほどスピードを出さずとも、4輪の動きが手足のように感じられるドライバビリティには思わず頬が緩むはず。

 また、3リッター直6ターボエンジンの滑らかさや、アクセルへの順応性はさすが伝家の宝刀だけあって文句のつけようもありません。

 とにかく、車体とパワー、そして運動性能が高次元でバランスしており、かつハイパースポーツのような手を出しにくいドライブと違って「本気で飛ばしたくなる」のがM240i xDriveクーペのキャラクターに違いありません。

 新車価格は790万円となっていますが、アダプティブMサスペンションやスポーツシート(いずれも乗るなら必須にしたいもの)といったオプションを加えたら簡単に800万円オーバー。なので、ここは新古車を狙ってみるのも一興で、仮に予算が余ったらタイヤやブレーキパッドなんて装備にお金をまわすのが吉ではないでしょうか。

 中古モデルならひとつ上ゆくモデルも狙える

 ジネッタ G4

 予算を思い切り走りにふれるとしたら、小型軽量、ハイパフォーマンスなスポーツカー一択です。そんな場面ではケーターハムやロータスなんかを思い出すかもしれませんが、ここは通好みのジネッタなんていかがでしょう。

 ジネッタはイギリスのバックヤードビルダーとして、それこそロータスやケーターハムと肩を並べ、ときには凌駕していたメイクスです。ご多聞に漏れず、経営はすったもんだありましたが、2010年以降は新型をじゃんじゃんリリースしたり、レースシーンでそこそこ活躍するなど侮りがたい存在です。

※写真はジネッタG4のレースモデル

 G4は1961年にデビューし、鋼管フレームに1リッター直4エンジンをフロントに縦置き、F:ダブルウイッシュボーン、R:トレーリングアームと、バックヤードとしてはコンベンショナルな造り。車重はFRPを使ったボディ、簡素なコクピットもあわせて445kgとかなりの軽量ぶりですから、40馬力を使い切るドライブはさぞや痛快なものかと。

※写真はジネッタG4のレースモデル

 もっとも、800万円の予算となると、時代は下ってマイナーチェンジを数回こなした後のマーク4あたりが順当でしょう。ケーターハムなどと同じく、1.7リッター直4エンジンに換装されたほか、初代よりも車体、そしてキャビンがいくらか拡大され、どうにかこうにか「普段も乗れる」ことに(笑)。

※写真はジネッタG4のレースモデル

 ジネッタには、ミッドシップのG12といった兄貴分もいますけど、こちらは手練れがサーキットを走っても「簡単にはいかないよ」ってくらいのハードマシン。サーキットデビューを目論みつつ、エンスー仲間から一目置かれ、とにかくスリル満点なドライブが楽しめるわけですから、G4を見つけたら即チェックすることおすすめです!

 トヨタGRヤリス GRMNサーキットパッケージ

 GRヤリス、ほんとにいいクルマです! コンパクトなFFの足を固めて、ちょっとエンジンにおまじないをかけたくらいでしょ、なんて先入観はコーナーひとつ抜ければ吹っ飛んでいきますから。

 そのヤリスをトヨタが真剣にチューンアップしたGRMN サーキットパッケージですから、楽しくないはずがありません。リヤシートを省いてケージ補強したり、ミッションパーツはショットピーニングしてたり、カスタム手法はレーシングカーと等しいもの。

 いまやアルヴェルもそこそこ剛性感のある走りをしてくれますが、GRヤリスGRMNのそれは剛性感のよさに加えて車体の隅々にまでいきわたる精度の高さが味わえるはず。こればかりは、ハンドメイドの仕上げでなければ到底得られるものではありません。

 そんなこといったって、もう手に入らないじゃないか、そうお嘆きのあなたは2024年のGRヤリスRZを見学しにいった体で、セールスマンからGRMNの売り情報なんて探ってみてはいかがでしょう。キャンセルされた個体や、中古に巡り合える可能性もゼロではないでしょう。

 むろん、プレミアがついたりして800万円は余裕で越えてしまうかもしれませんが、リセールバリューで超過分は相殺できるはず。

 いまやGT-Rは2000万円クラスですから、800万円で同等の楽しさ、満足度が得られるGRヤリスGRMNはお買い得といっても過言ではありません。最先端の「速いクルマ」に乗りたいなら、ランボやアストンよりもGRヤリスGRMNが光って見えてくるはずです。

こんな記事も読まれています

夢のように走った「RR」 3台のワークス・シュコダ 130/フェイバリット/120 ラピッド(2) クラス優勝の常連
夢のように走った「RR」 3台のワークス・シュコダ 130/フェイバリット/120 ラピッド(2) クラス優勝の常連
AUTOCAR JAPAN
東欧の「ポルシェ」 刺激的だった廉価ブランドのRR シュコダ130/フェイバリット/120 ラピッド(1)
東欧の「ポルシェ」 刺激的だった廉価ブランドのRR シュコダ130/フェイバリット/120 ラピッド(1)
AUTOCAR JAPAN
あまり重いと走行不可能! 重い積み荷の巨大トラックは「何トン」まで公道を普通に走ってOK?
あまり重いと走行不可能! 重い積み荷の巨大トラックは「何トン」まで公道を普通に走ってOK?
WEB CARTOP
ホンダが認証不正で会見 対象車種の累計販売は325万台 「遵法性の意識に大きな問題」
ホンダが認証不正で会見 対象車種の累計販売は325万台 「遵法性の意識に大きな問題」
日刊自動車新聞
“カツカレー”のようなクルマの進化──新型BMW X6 xDrive 35d M Sport試乗記
“カツカレー”のようなクルマの進化──新型BMW X6 xDrive 35d M Sport試乗記
GQ JAPAN
新デザインになった「ゆるキャン△ピングカー」イベント展示とオフィシャルグッズ販売が決定!
新デザインになった「ゆるキャン△ピングカー」イベント展示とオフィシャルグッズ販売が決定!
乗りものニュース
エステバン・オコン、今季限りでアルピーヌを離脱「次の計画はすぐに発表する」
エステバン・オコン、今季限りでアルピーヌを離脱「次の計画はすぐに発表する」
motorsport.com 日本版
ルノー「カングー」でこだわりの趣味を満喫!最長1年間貸与のモニターキャンペーン第3弾
ルノー「カングー」でこだわりの趣味を満喫!最長1年間貸与のモニターキャンペーン第3弾
グーネット
シボレー「コルベット E-RAY」発表 史上初の電動化&AWD車 加速性能は歴代最速に
シボレー「コルベット E-RAY」発表 史上初の電動化&AWD車 加速性能は歴代最速に
グーネット
ホンダ、新エアロにより最高速は向上も残る課題。新エンジン投入はサマーブレイク後の見込み/第7戦イタリアGP
ホンダ、新エアロにより最高速は向上も残る課題。新エンジン投入はサマーブレイク後の見込み/第7戦イタリアGP
AUTOSPORT web
ザ・ニッポンの高級車の進化──新型トヨタ・クラウン・クロスオーバー試乗記
ザ・ニッポンの高級車の進化──新型トヨタ・クラウン・クロスオーバー試乗記
GQ JAPAN
トヨタの豊田章男会長、不正発覚で陳謝 「間違いをした時は一度立ち止まる」 認証プロセス管理の仕組みは年内に構築
トヨタの豊田章男会長、不正発覚で陳謝 「間違いをした時は一度立ち止まる」 認証プロセス管理の仕組みは年内に構築
日刊自動車新聞
ボルボの最新BEV「EX30」の全身に息づく"ほどよきこと"の魅力
ボルボの最新BEV「EX30」の全身に息づく"ほどよきこと"の魅力
@DIME
トヨタが発表した不正行為と対象車種の一覧
トヨタが発表した不正行為と対象車種の一覧
日刊自動車新聞
「5ナンバー車」もはや中途半端? 規格を守る意義 “ちょっと幅出ちゃって3ナンバー”と、実際違いあるか
「5ナンバー車」もはや中途半端? 規格を守る意義 “ちょっと幅出ちゃって3ナンバー”と、実際違いあるか
乗りものニュース
『フェルスタッペン×アロンソ』“最強タッグ”の可能性はあったのか? レッドブル重鎮マルコ「チームを良い方向に進めるのは難しかっただろう」
『フェルスタッペン×アロンソ』“最強タッグ”の可能性はあったのか? レッドブル重鎮マルコ「チームを良い方向に進めるのは難しかっただろう」
motorsport.com 日本版
[サウンド制御術・実践講座]「タイムアライメント」を使いこなせると、演奏を立体的に再現可能!
[サウンド制御術・実践講座]「タイムアライメント」を使いこなせると、演奏を立体的に再現可能!
レスポンス
【途中経過】2024年スーパーGT第3戦鈴鹿 決勝1時間半時点
【途中経過】2024年スーパーGT第3戦鈴鹿 決勝1時間半時点
AUTOSPORT web

みんなのコメント

43件
  • ******
    生活費
  • jun********
    300万円台で輸入車中古を買うか(ゴルフR、Rヴァリアント、XC60が候補)、今乗ってるドイツ車をこれでもかと整備と塗装し、残りは住宅ローン。
    ライフスタイルにもよるが、車だけに800万一括は富裕層的クルマ好きですね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

349.0533.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

214.81680.0万円

中古車を検索
GRヤリスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

349.0533.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

214.81680.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村