現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】 アクティブユースに最適なラシーンは「ボクたちのどこでもドア」

ここから本文です

こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】 アクティブユースに最適なラシーンは「ボクたちのどこでもドア」

掲載 11
こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】 アクティブユースに最適なラシーンは「ボクたちのどこでもドア」

 これまで日本にはたくさんのクルマが生まれては消えていった。そのなかには、「珍車」などと呼ばれ、現代でも面白おかしく語られているモデルもある。しかし、それらのクルマが試金石となったことで、数々の名車が生まれたと言っても過言ではない。

 当連載では、これら「珍車」と呼ばれた伝説のクルマや技術などをピックアップし、その特徴を解説しつつ、日本の自動車文化を豊かにしてくれたことへの感謝と「愛」を語っていく。今回は、今乗っていたら絶対にシブい! 日産ラシーンについて紹介していこう。

こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】 アクティブユースに最適なラシーンは「ボクたちのどこでもドア」

文/フォッケウルフ、写真/日産

■パイクカーの流れを汲んで開発された個性派SUV

 1987年1月に日産から発売されたBe-1は、パイクカーと呼ばれるユニークなクルマの存在を世に知らしめ、その後も1989年1月にはパオとエスカルゴ、さら1991年2月にはフィガロを立て続けにリリース。そのいずれも限定生産だったにも関わらず、セールスにおいて大成功を収めていた。

 そんなパイクカーブームがひと段落すると、市場には小型の4WD車がRVブームという新たな潮流が生まれ、市場をリードするようになる。

 ブームの発端は本格派のクロカン4WDだったが、「ヨンク」を乗用車的に使う人が増えてくると、トヨタ RAV4やスズキ エスクードといった悪路走行をこなせる能力を有していながら、街なかを乗用車感覚でスマートに乗れるシティオフローダーに分類されるクルマがブームを牽引するようになる。

 日産ラシーンは、遅ればせながらこのシティオフローダーの一角に名を連ねるモデルとして登場する。第30回東京モーターショーでお披露目されたラシーンは、翌1994年12月に発売された。

“新感覚のRV”と銘打って東京モーターショーに参考出品されたラシーン。ユーザーから市販化を要望する声が多数寄せられて発売に至った

 開発に際しては「都市生活と自然にやさしく調和する4WDプライベートビークル」をコンセプトに掲げ、シンプルでナチュラルな直線基調のデザインを採用するとともに、コンパクトで扱いやすいボディサイズ、快適で機能的な室内空間、高い信頼性を備えたメカニズムなど、シティオフローダーに必須の能力がしっかりと盛り込まれていた。

 「未知なる旅の“水先案内役”をイメージした羅針盤(らしんばん)からの造語」という車名の由来。イメージキャラクターに起用されたドラえもんと「ボクたちのどこでもドア」というキャッチフレーズ。

 そして日産が大ヒットさせたパイクカーの流れを汲んだタイムレスなデザインも相まって、ラシーンは既存のシティオフローダーとは一線を画す新感覚のクルマであることを広く知らしめることになる。

【キャンペーン】マイカー・車検月の登録でガソリン・軽油7円/L引きクーポンが全員貰える!

こんな記事も読まれています

フェルスタッペン、ニューウェイ離脱でも自分は残留と示唆「レッドブルF1の技術グループは優秀。何も変わらない」
フェルスタッペン、ニューウェイ離脱でも自分は残留と示唆「レッドブルF1の技術グループは優秀。何も変わらない」
AUTOSPORT web
【SDGsに向けたベントレーのたゆまぬ努力】 第2回サステナビリティ・レポート公開 次の10年へ
【SDGsに向けたベントレーのたゆまぬ努力】 第2回サステナビリティ・レポート公開 次の10年へ
AUTOCAR JAPAN
3号車Niterra、富士3時間で"圧勝"も実はタイヤに苦戦「まず昨年のパフォーマンスに追いつかないと」
3号車Niterra、富士3時間で"圧勝"も実はタイヤに苦戦「まず昨年のパフォーマンスに追いつかないと」
motorsport.com 日本版
ハミルトン、マイアミGPでの苦戦に「これがメルセデスの現状。受け入れるしかない」
ハミルトン、マイアミGPでの苦戦に「これがメルセデスの現状。受け入れるしかない」
motorsport.com 日本版
クラシックカーの天国? いいえ「クルマの養老院」すんごい台数! それは冗談から始まった!?
クラシックカーの天国? いいえ「クルマの養老院」すんごい台数! それは冗談から始まった!?
乗りものニュース
「知らないなら免許返納してほしい」声も! 道路にある「謎の斜線ゾーン」の意味とは? 身勝手なドライバーによるトラブルも
「知らないなら免許返納してほしい」声も! 道路にある「謎の斜線ゾーン」の意味とは? 身勝手なドライバーによるトラブルも
くるまのニュース
子どものころから「デコ」ひと筋! チャリからトラックへと生粋のマニアが語る「デコトラ」人生が胸熱!!
子どものころから「デコ」ひと筋! チャリからトラックへと生粋のマニアが語る「デコトラ」人生が胸熱!!
WEB CARTOP
フェラーリとは違う──新型マセラティMC20チェロ試乗記
フェラーリとは違う──新型マセラティMC20チェロ試乗記
GQ JAPAN
ARTAに悪夢。GT富士3時間で好レース見せるも2台揃ってトラブル発生……チームはもどかしさ隠せず「なぜこんなに噛み合わないのか」
ARTAに悪夢。GT富士3時間で好レース見せるも2台揃ってトラブル発生……チームはもどかしさ隠せず「なぜこんなに噛み合わないのか」
motorsport.com 日本版
ブリッツの「スマスロ」「スロコン」に『ロードスターRF』と『WR-V』の適合が追加
ブリッツの「スマスロ」「スロコン」に『ロードスターRF』と『WR-V』の適合が追加
レスポンス
買いたいと思ったランクル70【九島辰也】
買いたいと思ったランクル70【九島辰也】
グーネット
車間空けすぎ、ほら割り込まれた!それでもゆっくり渋滞を走るドライバー、実は“イイ人”?
車間空けすぎ、ほら割り込まれた!それでもゆっくり渋滞を走るドライバー、実は“イイ人”?
乗りものニュース
出た~~!大型連休に大量出没「サンデードライバー」の困った行動とは 「周囲の怒り」食らわないために守るべき「運転時の当たり前」
出た~~!大型連休に大量出没「サンデードライバー」の困った行動とは 「周囲の怒り」食らわないために守るべき「運転時の当たり前」
くるまのニュース
クラウン スポーツ vs GLA 180、走りと利便性を追求したラグジュアリーなハッチバック対決
クラウン スポーツ vs GLA 180、走りと利便性を追求したラグジュアリーなハッチバック対決
@DIME
「この走りこそ、あのGTI」25周年モデルも上陸、VW『ポロGTI』の原点【懐かしのカーカタログ】
「この走りこそ、あのGTI」25周年モデルも上陸、VW『ポロGTI』の原点【懐かしのカーカタログ】
レスポンス
【スタッフ通信】MTが楽しい~!! 国産MT2台乗りくらべ!
【スタッフ通信】MTが楽しい~!! 国産MT2台乗りくらべ!
Auto Prove
F1第6戦木曜会見:注目集まるニューウェイの去就。フェラーリ加入を望むハミルトンと、チームに不安はないと主張するペレス
F1第6戦木曜会見:注目集まるニューウェイの去就。フェラーリ加入を望むハミルトンと、チームに不安はないと主張するペレス
AUTOSPORT web
ウイリアムズも動く! レッドブル離れる“鬼才”ニューウェイ獲得に向け交渉を開始「既に話をしている」黄金期の再現なるか
ウイリアムズも動く! レッドブル離れる“鬼才”ニューウェイ獲得に向け交渉を開始「既に話をしている」黄金期の再現なるか
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

11件
  • みいや
    この頃の日産は、まだ余裕があったからな。と言うより、利益を生まない車ばかり作った結果、経営は傾いていった。社員は危機感なく、経営者はサラリーマン経営者で無責任で、赤字の会社から高額退職金取って優雅な身分だった。会社を食い物にしたのはゴーンだけじゃない。
  • win********
    今だに時々見かけますね。
    こんなのまた出してください。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

169.7219.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

29.7318.0万円

中古車を検索
ラシーンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

169.7219.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

29.7318.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村