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【特集】ブランド別スポーツカー動向(5)フェラーリの道しるべ「日本ではオープンモデルが続々と登場」

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【特集】ブランド別スポーツカー動向(5)フェラーリの道しるべ「日本ではオープンモデルが続々と登場」

日本国内でもフェラーリの勢いを感じさせる。2022年には296GTS、2023年はローマ スパイダーが登場した。続々と登場するオープンモデルに、ワクワクしている人も少なくないだろう。(Motor Magazine 2023年9月号より)

軽量なソフトトップを採用するローマ スパイダー
フェラーリは引き続き精力的に新型車を市場に投入している。2022年2月には296GTBのスパイダー版である296GTSを発表すると、9月には初のSUVとなるプロサングエをお披露目。2023年に入ってからもローマスパイダー、SF90ストラダーレのハイパフォーマンス版であるSF90XXを発表するなど、まさに立て続けにニューモデルのローンチを行っている感がある。

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このうち296GTSは、クーペ版とは異なるサウンドチューニングをすることで新たな魅力を付加している点が印象的。一方のローマ スパイダーは、V8エンジンを同じくフロントに搭載するポルトフィーノがメタルハードトップを採用するのに対して、より軽量なソフトトップをチョイスすることで、ローマの優雅な曲面とよくマッチしたルーフ形状を生み出した。ちなみにルーフの開閉に必要な時間は13.5秒と短い。

もう1台のSF90XX、1億円を軽く超える1400台近い限定モデルが発表以前に完売になった事実は、フェラーリ・スペチアーレ(スペシャルモデル)神話がいまも健在であることを示しているようだ。

そのほかにもフェラーリは2022年9月に812GTSベースのSP51を、そして2023年7月に488 GT3 EVOベースのKC23を発表しているが、これらはいずれも顧客の要望で1台限りが製作されるワンオフモデルに分類されるもの。その価格は、もはや天文学的としかいいようがない。

今後のフェラーリは、2026年にBEVが登場
では、今後はマラネロからどんなニューモデルが飛び出してくるのだろうか? フェラーリは、ニューモデル関連の情報がもっとも厳格に管理されている自動車メーカーのひとつで、たとえオフレコでも次期型車種に関する話題が漏れ伝わってくることは考えられない。

そうしたなか、デビューがそう遠くないことが唯一確実視されているのが、V12エンジン搭載のスーパースポーツモデルである。つまり812スーパーファストの後継車種に相当する製品で、6.5L自然吸気V12にはなんらかのハイブリッドシステムが組み合わされるとの見方が有力だ。

ちなみにフェラーリは、2022年開催したキャピタルマーケットデイというイベントにおいて、2026年前後までにハイブリッドモデルの比率を最大55%、BEVの比率を最大5%とする計画であることを表明しているので、2023年から2024年にかけて、主要なカタログモデルが徐々にハイブリッド化されても不思議ではないだろう。

そして2026年ごろに登場すると見込まれるBEVがどんな車種になるかも気になるところだ。今後フェラーリは、人気モデルであっても全生産台数に対して20%を越えないように生産することで希少性とクルマの価値を高く維持する計画。

その意味でいえば、いままでにもまして積極的な製品開発に取り組んでいくであろうことは間違いがないといえる。(文:大谷達也/写真:フェラーリジャパン)

フェラーリ ローマ スパイダー 主要諸元
●全長×全幅×全高:4656×1974×1306mm
●ホイールベース:2670mm
●車両重量:1556kg
●エンジン:V6 DOHCツインターボ
●総排気量:3655cc
●最高出力:456kW(620ps)/5750-7500rpm
●最大トルク:760Nm/3000-5750rpm
●トランスミッション:8速DCT
●駆動方式:FR

フェラーリ 296GTS 主要諸元
●全長×全幅×全高:4565×1958×1191mm
●ホイールベース:2600mm
●車両重量:1540kg
●エンジン:V6DOHCツインターボ+モーター
●総排気量:2992cc
●最高出力:610kW(830ps)/8000rpm
●最大トルク:740Nm/6250rpm
●トランスミッション:8速DCT
●駆動方式:MR

[ アルバム : ブランド別スポーツカー動向<フェラーリ> はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

2件
  • 新車のフェラーリで一番欲しいのはローマスパイダー。
    次はプロサングェ。
    偽らざる本音ですが、コレ、フェラーリとして正しいのか?
    どうした、ミッドシップマシン。
  • フェラーリの電動化は道半ばで熟成度が足りない。ハイブリッドや電動化の車両を検討するのはもう少し先で良いだろう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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