【JMS2023】日産のOTA対応のコンセプトモデル「ニッサン ハイパーアーバン」を発表。未来はこうなる

日産自動車は2023年10月3日、ジャパンモビリティショー2023に出展するEVコンセプトカーの第1弾として、「ニッサン ハイパーアーバン」（デジタルモデル）を、日産テクニカルセンター内に新設されたデザインプレゼンテーションホールで発表した。

「ニッサン ハイパーアーバン」は、環境や社会課題への意識が高く、持続可能なライフスタイルを追求しながら、都市や郊外など場所を問わずにアクティブに活動する人々に向けたクロスオーバーEVだ。

このコンセプトカーは、ソフトウェアを常に最新の状態にアップデートし、必要に応じてハードウェアであるクルマのパーツなどを一新していくことで、ユーザーのさまざまな趣向に応え、より長く、より愛着を持って乗り続けていくことを可能にしたOTAに対応するモデルだ。

例えば、インテリア全体の雰囲気をリフレッシュしたいときには、最新のグラフィカル・ユーザー・インターフェース（GUI）にアップデートしたり、好みにあわせてインストルメントパネルを交換したりすることもできる。

EVとして、バッテリーに蓄えた電力を自宅や店舗、オフィスなどに給電することができるV2X（Vehicle-to-Everything）機能により、クルマに乗っているときだけでなく、駐車時にもEVの機能を最大限活用することができる。

V2Xを行なう際には、日産独自の制御コンセプト、Intelligent Charging Management Systemが、クルマへの充電や建物への給電をAIによって自律的にコントロールし、電力が効率的にマネジメントされる。これにより、再生可能エネルギーの有効活用や電力のピークカットにも貢献することができる。

エクステリアは、時間帯や光の陰影で表情を変える都会的なライムイエローのボディカラーを基調とし、ヘッドライトからリヤコンビネーションランプまで、ボディサイドを前後に突き抜けるようなブラックのラインを配置。

そのラインと交差するようにリヤフェンダーへと落ちていくハイライトとの組み合わせによって、存在感を強調。高い居住性を確保しながらデザインされたスポーティなシルエットは、空力性能に優れ、四隅に配置された大径タイヤとあわせてダイナミックでモダンなスタンスを表現している。

インテリアは、都市での生活空間に溶け込むようなデザインとなっている。万華鏡から着想を得た三角形で構成されたインストルメントパネルやディスプレイに映し出されるHMI（Human Machine Interface）は、オーナーの気分によって演出を変えることができる。また、フロントシートのアレンジを変更することで、ソファに座っているかのようなプライベート空間を実現。

駐車時には日常の忙しさから解放され、実用的でありながらリラックスできる、くつろぎの室内空間に変化する。上方に大きく開く特徴的なドアは、乗り降りのしやすさだけでなく、キャビンに圧倒的な解放感をもたらす狙いとなっている。

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