現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 希少なピラーレス車に現代っ子も唸らせる発明が沢山?? 私だけが知ってる魅力があるぜ!! 今こそラウム再評価路線じゃない⁈

ここから本文です

希少なピラーレス車に現代っ子も唸らせる発明が沢山?? 私だけが知ってる魅力があるぜ!! 今こそラウム再評価路線じゃない⁈

掲載 12
希少なピラーレス車に現代っ子も唸らせる発明が沢山?? 私だけが知ってる魅力があるぜ!! 今こそラウム再評価路線じゃない⁈

 当時のコンパクトカーとしては珍しい両側スライドドアを採用したラウム。トヨタのセダン・イノベーションの一環として企画され、人気を集めた一台だ。ラウムには、今でも目を引く機能や機構が満載だった。ラウムが教えてくれた、使い勝手の良いクルマのポイントを、今一度振り返ってみよう。

文/佐々木 亘、写真/TOYOTA

希少なピラーレス車に現代っ子も唸らせる発明が沢山?? 私だけが知ってる魅力があるぜ!! 今こそラウム再評価路線じゃない⁈

■様々な空間にこだわった稀代の発明

今はラウムこそなくなってしまったが、そのコンセプトを引き継いで大成したのがシエンタだ

 ラウムが登場したのは1997年。ロングホイールベースに両側スライドドアという、ユーザーの「あったらいいな」を形にしたようなクルマだった。

 ラウムという車名は、ドイツ語の空間(RAUM)から付けられたもの。その名の通り、空間に関するこだわりが、各所に詰め込まれている。

 まずは、乗り降りの「空間」に着目したスライドドアの採用だ。ヒンジドアよりも乗降時のドア開閉空間が小さく済み、開口部も広い。

 スライドドアには、オープンロック機構が備わり、坂道でも勝手にドアが閉まらないのである。

 スライドドアに備えられたパワーウィンドウもこの時代としては珍しい。

 また、リアドアだけでなくヒンジタイプのフロントドアにも工夫がみられる。ヒンジ取り付け角度が従来車よりも約7度傾いているのだ。

 これによりドア上部が大きく開閉する。この違いは、荷物を持ったまま乗車する際に歴然とした差として体感できた。

 バックドアも、このクラスのワゴンでは珍しく横開きを採用している。車両後方が狭い中じゃ上でも、跳ね上げ式のバックドアよりも開けやすい。

 さらに高い天井に広い足元スペース、高い着座位置なども相まって、開放的で乗り降りがしやすいのも特徴だ。

 室内を自在に移動できるウォークスルーも採用され、コンパクトセミトールワゴンとしては、抜群の使い勝手を誇る。

 現在、軽自動車やコンパクトトールワゴンで当たり前になっている仕組みを、四半世紀以上前に、1台のクルマに詰め込んでいる。

 ラウムがいなかったら、現在のトールワゴンたちの登場が、もう少し遅れていたのではないかと思うほどだ。

■ラウムの技術がランクル250にも使われている?

 初代ラウムは自動車修理費用の低減にも、目を向けている。バンパーには上下2分割方式を採用し、軽損傷時には交換部品を小さくできるのだ。

 部品代は安く済むし、修理にかかる時間も減る。

 こうした発想は、以降のSUVやコンパクトミニバンに数多く取り入れられた。

 現行型シエンタのフェンダーアーチモールなどは傷がつく部分だからこそ、あえて素地ものを使い、損傷への懸念と交換のしやすさを両立している。

 さらに、昨年登場したランドクルーザー250にも、フロントバンパーの分割思想が引き継がれているのだ。

 分割されたフロントバンパーは、簡単に修理できるように設計されたという。これを見たとき、筆者は「あっ、ラウムのやつだ」と少し嬉しくなった。

■スーパーハイトもいいけど、セミトールワゴン出してもいいんじゃない?

2列車両だが日本のほぼ全ての駐車場に入れる取り回しは唯一無二だ

 スーパーハイトのスライドドアワゴンが、各社から生み出され、小型乗用車から軽自動車まで、幅広くラインナップされている。

 確かに便利なクルマなのだが、駐車場などの影響で、スーパーハイトコンパクトに乗れないユーザーがいるのも事実だ。

 今こそ、全高1,550mm以下(初代ラウムは1,535mm)の、高いスペース効率を実現したファミリーカーがあってもいいのではないか。

 当時としても時代を先取りしていたラウム。同コンセプトで、現代のファミリーカーユーザーが思わず「うむうむ」と唸るような、次世代のラウムが登場することを期待したい。

こんな記事も読まれています

洗練&堅牢、モデリスタがトヨタ ランドクルーザー250 をカスタム
洗練&堅牢、モデリスタがトヨタ ランドクルーザー250 をカスタム
レスポンス
はたらくクルマ図鑑「ヤマグチのレッカー車たち」1
はたらくクルマ図鑑「ヤマグチのレッカー車たち」1
グーネット
Moto2スペイン決勝|フェルミン・アルデゲル、母国戦勝利! 小椋藍は追い上げ11ポジションアップの6位
Moto2スペイン決勝|フェルミン・アルデゲル、母国戦勝利! 小椋藍は追い上げ11ポジションアップの6位
motorsport.com 日本版
「小仏トンネルを先頭に渋滞」なぜなのか? 混みやすい原因が満載!? ほとんどトラップの数々
「小仏トンネルを先頭に渋滞」なぜなのか? 混みやすい原因が満載!? ほとんどトラップの数々
乗りものニュース
4人乗れる「軽トラ」!? 今も“新車”で買える斬新「商用車」が存在! 仕事から趣味、ファミリー用でも使える「超個性派モデル」に注目あり!
4人乗れる「軽トラ」!? 今も“新車”で買える斬新「商用車」が存在! 仕事から趣味、ファミリー用でも使える「超個性派モデル」に注目あり!
くるまのニュース
スーパーGT参戦で初来日。ニクラス・クルッテンが感じた、地元ドイツとは違う日本レース界の魅力「ここではモータースポーツが高く評価されている」
スーパーGT参戦で初来日。ニクラス・クルッテンが感じた、地元ドイツとは違う日本レース界の魅力「ここではモータースポーツが高く評価されている」
motorsport.com 日本版
6年目にしてPHEVへ! ランボルギーニ「ウルスSE」は「ペルフォルマンテ」と「S」のいいとこ取り!?「北京国際モーターショー」でワールドプレミア
6年目にしてPHEVへ! ランボルギーニ「ウルスSE」は「ペルフォルマンテ」と「S」のいいとこ取り!?「北京国際モーターショー」でワールドプレミア
Auto Messe Web
モーターマガジンMovie 週間視聴回数BEST5 プラス1(2024年4月21日~4月27日)
モーターマガジンMovie 週間視聴回数BEST5 プラス1(2024年4月21日~4月27日)
Webモーターマガジン
F1参戦諦めないアンドレッティ、準備着々。シルバーストンで働くスタッフの採用開始……御大マリオ「これ以上何ができようか」
F1参戦諦めないアンドレッティ、準備着々。シルバーストンで働くスタッフの採用開始……御大マリオ「これ以上何ができようか」
motorsport.com 日本版
小型or多機能? 車内の充電環境を快適化できる“ハイパワー”な電源アイテム登場!【特選カーアクセサリー名鑑】
小型or多機能? 車内の充電環境を快適化できる“ハイパワー”な電源アイテム登場!【特選カーアクセサリー名鑑】
レスポンス
プレミアムカーに搭載されている「Dolby Atmos for cars」が奏でる圧倒的な臨場感の秘密
プレミアムカーに搭載されている「Dolby Atmos for cars」が奏でる圧倒的な臨場感の秘密
@DIME
最強最後の「V8エンジン」搭載モデル!? 650馬力の「爆速スポーツカー」予約再開に“購入希望”の声あり! 2500万円の新型「コルベットZ06」とは
最強最後の「V8エンジン」搭載モデル!? 650馬力の「爆速スポーツカー」予約再開に“購入希望”の声あり! 2500万円の新型「コルベットZ06」とは
くるまのニュース
Moto3スペイン決勝|山中琉聖、表彰台争うも一歩届かない2戦連続の4位。コリン・ベイアーが勝利
Moto3スペイン決勝|山中琉聖、表彰台争うも一歩届かない2戦連続の4位。コリン・ベイアーが勝利
motorsport.com 日本版
スーパーGT 2024年シーズンが開幕! GT500クラスは36号車「au TOM’S GR Supra」が圧倒的強さを見せつけました
スーパーGT 2024年シーズンが開幕! GT500クラスは36号車「au TOM’S GR Supra」が圧倒的強さを見せつけました
Auto Messe Web
メルセデス・ベンツ「GLCクーペ」にPHEV「GLC 350 e 4MATIC Coupe Sports Edition Star」が新たにラインナップ。EV走行118kmを実現
メルセデス・ベンツ「GLCクーペ」にPHEV「GLC 350 e 4MATIC Coupe Sports Edition Star」が新たにラインナップ。EV走行118kmを実現
Webモーターマガジン
九州産交バスが「くまモン」デザインのラッピングバス運行開始
九州産交バスが「くまモン」デザインのラッピングバス運行開始
レスポンス
NSXの次の「タイプR」はホンダじゃなくてマツダ「ランティス」だった! 2リッターV6まで搭載するも1代で消えた残念な名車
NSXの次の「タイプR」はホンダじゃなくてマツダ「ランティス」だった! 2リッターV6まで搭載するも1代で消えた残念な名車
WEB CARTOP
新車購入時に迷ったらコレだけは付けておけ! ガチで使える「オプション装備」5選
新車購入時に迷ったらコレだけは付けておけ! ガチで使える「オプション装備」5選
WEB CARTOP

みんなのコメント

12件
  • まほほん
    この時代のトヨタ車はコストかかってるから
    価格の割には内外装の質感が高いし耐久性も
    優れていた。

    今は内外装が安っぽくて耐久性も落ちてるし
    価格も上がる一方だから魅力が薄れたね。

    それでも年寄りは頭の中がトヨタ=高品質の
    印象のまま止まってるから何も考えずに
    今でもトヨタ車を喜んで買い続けてる。
  • mop********
    ピラーレスは2代目ね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

159.6198.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

18.099.9万円

中古車を検索
ラウムの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

159.6198.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

18.099.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村