現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「F-CON V Pro+」の開発をHKSがスタート! 第1弾は先代トヨタ「86」とスバル「BRZ」から。直噴インジェクター制御にも対応

ここから本文です

「F-CON V Pro+」の開発をHKSがスタート! 第1弾は先代トヨタ「86」とスバル「BRZ」から。直噴インジェクター制御にも対応

掲載 1
「F-CON V Pro+」の開発をHKSがスタート! 第1弾は先代トヨタ「86」とスバル「BRZ」から。直噴インジェクター制御にも対応

さまざまな制御コントロールが可能な『F-CON V Pro』

ハイレベルなプロチューナー向けのフルコンピュータHKSの『F-CON V Pro』は、燃料系、点火系のベースマップの制御と補正を行い、さまざまな制御コントロールを可能とするコンピュータとして知られています。基本となる初期データの設定が無いので、HKSのパワーライター店(F-CON V Pro取扱店)における設定(セッティング)が必要なモデルとなっています。新型車の進化とともにリリースが遅れていましたが、『F-CON V Pro+』として発売。その開発の最前線に迫ります。

HKS製「幻のF1エンジン」が話題騒然! 創業50周年を迎えたHKSの「これまで」と「これから」

(初出:XaCAR 86&BRZ magazine Vol.043)

サーキットアタックの武器になるフルコンが着々と発売の準備を進めている

国産フルコンの代名詞として知られるHKSのF-CON V Pro。時代の移り変わりとともにアップデートを重ね、現在販売しているVer3.4ではより高度な燃料、点火制御を実現する。さらに点火カットによるレブリミット機能を搭載するなど機能を充実させている。

しかし百年に1度の変革期といわれるクルマ業界。新型車の進化は著しく、可変バルタイや電子スロットル、そして直噴インジェクターなどの新技術が続々と登場し、その対応が遅れたF-CON V Proは、徐々に存在感を薄めていたのは否めない。

またCAN通信の普及も、コンピュータの解析を進めるにあたり大きな壁として立ちふさがった。なぜなら、あらゆる情報を統合制御している新型車では、下手にデータを変更すると車両が故障していると判断。強制的にパワーダウンさせる……というようなトラブルも起きがちだからだ。

とはいえ大幅なパワーアップを図るには、エンジン制御データの最適化は必須項目。HKSでは水面下で最新制御に対応したF-CON V Proの開発を進め、2024年内中にリリースできるメドが立ったという。その名も『F-CON V Pro+』。現在、スーパーチャージャー仕様の86開発車両がこれで作動し、実車での評価を重ねている段階。まずは86/BRZ用からリリース予定とのことだ。

直噴インジェクターの制御に対応するモデルになる予定

トピックはF-CONシリーズではじめて直噴インジェクター制御に対応したこと。また電子スロットル(2系統)や可変バルタイのマネージメントにも対応と、新型エンジンを支配下に置くことが可能となっている。

従来のF-CON V Proは純正コンピュータと併用するのが基本だったが、F-CON V Pro+では純正コンピュータを取り外して差し替えるプラグインタイプへと進化。車種別設計とすることで、CAN通信の統合制御にも対応している。そしてマイコンの動作クロックについても従来品の4倍以上と格段に速くなっており、これまで以上にきめ細やかなエンジン制御が可能に。セッティングを詰めればレスポンスの向上も期待できる。

さらにボディは軽さと耐久性に優れるマグネシウム合金を採用。2023年に参考出品したモデルよりも15%小型化を果たしたスタイリッシュなデザインが好印象だ。海外製フルコンの台頭も著しいが、やはり日本車は純国産フルコンで制御したいという人も多いだろう。F-CON V Pro+は間もなく発売の予定とされているので、ますます期待が高まるばかりだ。

問い合わせ:エッチ・ケー・エス Tel:0544-29-1235 https://www.hks-power.co.jp/

関連タグ

【キャンペーン】マイカー・車検月の登録でガソリン・軽油7円/L引きクーポンが全員貰える!

こんな記事も読まれています

日産「ハコスカGT-R」の神話は傑作パワーユニット抜きには語れない! レースで勝つために磨かれた「S20型エンジン」の真実
日産「ハコスカGT-R」の神話は傑作パワーユニット抜きには語れない! レースで勝つために磨かれた「S20型エンジン」の真実
Auto Messe Web
レーシングラジエーター、ビッグキャリパーキットIIなど、ブリッツからアイサイト付き『GR86/BRZ』用パーツ4製品が一挙発売
レーシングラジエーター、ビッグキャリパーキットIIなど、ブリッツからアイサイト付き『GR86/BRZ』用パーツ4製品が一挙発売
レスポンス
5バルブエンジンといえばF1にスーパーカーから軽自動車まで採用され一世を風靡……したけど消滅! どんなエンジンでなぜ消えたのか?
5バルブエンジンといえばF1にスーパーカーから軽自動車まで採用され一世を風靡……したけど消滅! どんなエンジンでなぜ消えたのか?
WEB CARTOP
最強最後の「V8エンジン」搭載モデル!? 650馬力の「爆速スポーツカー」予約再開に“購入希望”の声あり! 2500万円の新型「コルベットZ06」とは
最強最後の「V8エンジン」搭載モデル!? 650馬力の「爆速スポーツカー」予約再開に“購入希望”の声あり! 2500万円の新型「コルベットZ06」とは
くるまのニュース
6年目にしてPHEVへ! ランボルギーニ「ウルスSE」は「ペルフォルマンテ」と「S」のいいとこ取り!?「北京国際モーターショー」でワールドプレミア
6年目にしてPHEVへ! ランボルギーニ「ウルスSE」は「ペルフォルマンテ」と「S」のいいとこ取り!?「北京国際モーターショー」でワールドプレミア
Auto Messe Web
ブリッツがエキゾーストシステム「ニュルスペック・カスタムエディション」にGR 86(ZN8)/ BRZ(ZD8)用を追加
ブリッツがエキゾーストシステム「ニュルスペック・カスタムエディション」にGR 86(ZN8)/ BRZ(ZD8)用を追加
レスポンス
幻の「ケンメリGT-Rレーシング」を「スカイライン」で再現! メインステージは「もちろん富士スピードウェイです」
幻の「ケンメリGT-Rレーシング」を「スカイライン」で再現! メインステージは「もちろん富士スピードウェイです」
Auto Messe Web
初期型から即決で乗り換えた日産R35「GT-R」は、2年間だけ設定された希少グレード! しかも開発ドライバーが所有した個体でした
初期型から即決で乗り換えた日産R35「GT-R」は、2年間だけ設定された希少グレード! しかも開発ドライバーが所有した個体でした
Auto Messe Web
“MT”搭載のレクサス新型「和製スーパーカー」!? 伝説のモデル「LFA」の後継車! 美しすぎる新型「エレクトリファイドスポーツ」とは
“MT”搭載のレクサス新型「和製スーパーカー」!? 伝説のモデル「LFA」の後継車! 美しすぎる新型「エレクトリファイドスポーツ」とは
くるまのニュース
日産R35「GT-R」用新作バンパーを開発! 老舗ショップ「トップシークレット」がMY24「ニスモ」をリスペクトした逸品です
日産R35「GT-R」用新作バンパーを開発! 老舗ショップ「トップシークレット」がMY24「ニスモ」をリスペクトした逸品です
Auto Messe Web
「レンジローバー スポーツSV」はBMW M製V8ツインターボを搭載! エンジン屋「X5M/X6M」「M5」の強心臓とのマッチングはいかに
「レンジローバー スポーツSV」はBMW M製V8ツインターボを搭載! エンジン屋「X5M/X6M」「M5」の強心臓とのマッチングはいかに
Auto Messe Web
トヨタのスゴい「小さな高級車」現る! 6連スロ&MT搭載の「コンパクトFRセダン」 羊の皮を被った狼とは
トヨタのスゴい「小さな高級車」現る! 6連スロ&MT搭載の「コンパクトFRセダン」 羊の皮を被った狼とは
くるまのニュース
【試乗速報】ホンダ新型CBR1000RR-R「マイチェンの域を超えている!! 従来と同じ218馬力なのに、20馬力アップしたような力強さ」
【試乗速報】ホンダ新型CBR1000RR-R「マイチェンの域を超えている!! 従来と同じ218馬力なのに、20馬力アップしたような力強さ」
モーサイ
スズキ「ジムニー シエラ」の納車を待って15カ月。気がつけばマイナーチェンジもあって、手元に届く前に旧型に…【Key’s note】
スズキ「ジムニー シエラ」の納車を待って15カ月。気がつけばマイナーチェンジもあって、手元に届く前に旧型に…【Key’s note】
Auto Messe Web
約900万円のヒョンデ新型「IONIQ 5N」 650馬力の高性能EVは凄かった、特徴は? 6月5日発売
約900万円のヒョンデ新型「IONIQ 5N」 650馬力の高性能EVは凄かった、特徴は? 6月5日発売
くるまのニュース
昭和世代は「パルサー三兄弟」に憧れた! なつかしの日産「パルサー/ラングレー/リベルタビラ」をいま振り返る
昭和世代は「パルサー三兄弟」に憧れた! なつかしの日産「パルサー/ラングレー/リベルタビラ」をいま振り返る
Auto Messe Web
ヒョンデが先進技術を搭載したハイパフォーマンスEV「IONIQ 5 N」を6月5日より発売
ヒョンデが先進技術を搭載したハイパフォーマンスEV「IONIQ 5 N」を6月5日より発売
@DIME
後悔しないグレードの選び方教えます! 人気モデル、ベストバイ指南【スバル・レヴォーグ/レヴォーグレイバック編】
後悔しないグレードの選び方教えます! 人気モデル、ベストバイ指南【スバル・レヴォーグ/レヴォーグレイバック編】
月刊自家用車WEB

みんなのコメント

1件
  • わんこ
    昔は庶民にも割と手がとどくF-CON V Proだったけどこれはいくらになるのだろう?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

330.0381.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

79.0555.0万円

中古車を検索
BRZの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

330.0381.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

79.0555.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村