ボンネビルで見つけたキザシ、半端なし!
最高速はなんと328.650km/h!
「酒を飲んで運転したらどうなるのか試してみた」“飲んだら乗るな!乗るなら飲むな!”は正しかった【Play Back The OPTION】
スズキのキザシと言えば、「民間に販売された台数より警察車両の方が多い」(実際はそんなことないんだけど)なんて言われるいわくつきの1台。2009年に日本とアメリカで発売され、翌年にはヨーロッパと中国にも進出したスズキのグローバルカーだ。
発売当初から受注生産だったってのもスゴイけど、まだひっそりと新車販売してるんだろうと思ってたら、すでに2015年いっぱいで生産も販売も終わっていた…という事実をついさっき知ったとこだったりする。
そんなキザシ、さすがはスズキのフラッグシップサルーン(というほどの車格じゃないけど)だけあって、エンジンは2.4L直4DOHCのJ24B型を搭載。188ps/23.5kgmとなかなかのスペックを誇る。ただ、惜しいのは海外仕様には存在する6速MTが国内仕様には用意されず、全モデルマニュアルモード付きCVTとなっちゃうことだ。
総販売台数3400台弱という点からしてすでに変態臭がプンプン漂ってるんだけど、イジると意外にもカッコいいってことに気がついた。
それはアメリカ市場に導入された翌2010年のこと。ボンネビルスピードウィークの取材でソルトフラッツに赴いた我々の前に姿を現したのは、北米スズキが手がけた最高速仕様の1台だった。車高を落とし、シャシー下面に入る走行風を抑えるべくアルミ製エアダムを備え、トドメに細身のボンネスリックを装着。取り柄のない普通のセダン(失礼!!)なのに、イジリ方(とシチュエーション)によってはマジでかっこよく見えるってことを思い知らされた。
そんなヤル気満点な外装をしていてエンジンがショボイわけがない。ポート加工が施されたヘッドにはシュナイダー製ハイカムが組まれ、腰下はJE製ピストンやポウター製コンロッドで強化。画像はNA仕様の状態だけど、現地で作業してターボ仕様でもアタック。その際、水冷式インタークーラーとして機能するのがエンジンルーム右手のアルミ製ボックスだ。カムカバーの上に装着された“Kizashi Turbo”のロゴ入りカーボンプレートがメーカーの仕事であることを伺わせる。
それから、ドライバーの命を守るという観点から、安全性に関するレギュレーションが、とにかくこと細かに決められてるのがボンネビル。横転時の安全性確保のため、室内にはロールケージが張り巡らされているけど、各バーがルーフ中央部で集約する形状が独特だ。上からぶら下がったレバーはパラシュートを開くためのもので、中央のバーに設けられた赤いノブを操作するとエンジンルーム及び室内の消火器が作動する。さらに、フロントウインドウ上端部にはシフトタイミングライト付きのオートメータータコメーターも確認できる。
けど、リヤからの眺めはノーマルとそれほど変わらなかったりする。バンパーに内蔵されたマフラーガーニッシュもそのまま残ってるし。ただ、空力を考えてのことなのか、ボディサイドにはノーマルにはないモールが装着されている。また、トランクルーム内には安全タンクを確認。トランクパネルに装着されたパラシュートがボンネビル最高速仕様の証だ。
とにかくチューニングがブッ飛んでた1台。当時、日本で見かけた記憶がほとんどないクルマだけに、キザシといえばコレを真っ先に思い浮かべてしまうくらい強く印象に残ってるのだ。
TEXT&PHOTO:廣嶋健太郎
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