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まさに正統派スポーツカー! 駆動方式別ハンドリング命の車3選

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まさに正統派スポーツカー! 駆動方式別ハンドリング命の車3選

■王道の軽量コンパクトなスポーツカーを振り返る

 ガソリンエンジンを搭載した自動車が発明されたのは130年ほど前ですが、19世紀の終わりには早くもレースが開催され、スピードへの飽くなき追求が始まりました。

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 そして、第二次世界大戦が始まる前には、欧州を中心に数多くのスポーツカーが誕生。

 スポーツカーは高性能なエンジンを搭載し、足まわりも特別に仕立てられ、ドライビングプレジャーに優れるというコンセプトはいつの時代も普遍です。

 そこで、スポーツカーのなかでもとくに軽量で、ハンドリング性能が高く評価された往年のモデルを、駆動方式別に3車種ピックアップして紹介します。

●ホンダ「CR-X」

 ホンダは1983年に新時代のFFスポーツカー「バラードスポーツCR-X」を発売。追って登場した3代目「シビック」とシャシを共用するコンパクトな3ドアファストバッククーペで、シビックと人気を二分しました。

 そして、1987年に2代目が登場し車名は「CR-X」に改名され、外観は初代のフォルムを継承しながらもボリューム感のあるグラマラスなボディによって、ロー&ワイドなフォルムを強調。

 ワイド化されたシャシにサスペンションは4輪ダブルウイッシュボーンを採用したことで、コーナーリング性能が向上。

 1989年のマイナーチェンジで追加された「SiR」グレードには、最高出力160馬力を発揮する1.6リッター直列4気筒DOHC VTECエンジンを搭載し、スポーツカーとしてのポテンシャルがさらにアップしました。

 初代よりも大型化したボディながら車重は970kg(SiR)と軽量で、ハイパワーなエンジンと優れた足まわりから、走りを重視するユーザーから高い人気を得ただけでなく、ジムカーナなどのモータースポーツでも活躍。

 その後、1992年に3代目にあたるオープン2シーターの「CR-Xデルソル」がデビューし、この代をもってCR-Xの歴史は幕を閉じました。

●ユーノス「ロードスター」

 1989年に、マツダは2シーターFRオープンスポーツカーのユーノス「ロードスター」を発売しました。

 1960年代から1970年代には隆盛を極めていた小型軽量なスポーツカーは、1980年代には世界的に減少。そうした状況のなかロードスターのデビューは衝撃的でした。

 外観は往年の英国製スポーツカーをオマージュしたような丸みを帯びたフォルムで、スポーツカーとして王道のリトラクタブルヘッドライトを採用。

 シャシはロードスター専用に新開発された高剛性なもので、サスペンションは路面追従性に優れた4輪ダブルウイッシュボーンとし、ベースグレードで940kgと軽量な車体を実現しました。

 エンジンは「ファミリア」に搭載された1.6リッター直列4気筒をベースに縦置きに変更。最高出力は120馬力と同クラスではとくにハイパワーではありませんが、むしろ公道で使い切れるほどの出力はロードスターのキャラクターにベストマッチといえるでしょう。

 ロードスターは手軽にオープンエアモータリングが楽しめるFRスポーツカーながら、価格(消費税含まず)は170万円からと安価に設定したことで、国内外でヒットを記録。後に、世界中のメーカーから2シーターオープンスポーツカーが次々と発売されるムーブメントの火付け役となりました。

 その後、ロードスターは代を重ね現行モデルは4代目で、ドライビングプレジャーを重視したコンセプトは、しっかりと受け継がれています。

●ロータス「エリーゼ」

 英国ロータスは、軽量で優れたハンドリングのスポーツカーの生産に特化したメーカーであり、FRの「セブン」や初代「エラン」、ミッドシップの「ヨーロッパ」など、数多くの名車を輩出してきました。

 そして、1996年には新時代の2シーターミッドシップオープンスポーツカー「エリーゼ」が誕生。

 ボディは全長3726mm×全幅1720mm×全高1200mmとコンパクトなサイズながら、曲面を組み合わせたグラマラスなデザインで、ロー&ワイドの安定感のあるフォルムを採用。

 それまでのロータス車はスチール鋼板を組み合わせた高剛性なバックボーンフレームに、FRP製ボディを搭載する手法が一般的でしたが、エリーゼでは新開発されたアルミ製バスタブ型シャシとなりました。

 複数のアルミ製押出材をエポキシ樹脂で接着して成形されたシャシは軽量化と高剛性化を両立。ボディパネルはFRP製とし、エアコンやパワーステアリング、エアバッグ、ABSなどを省いたことで、車重はわずか690kgを達成。

 リアミッドシップに搭載されたエンジンはローバー製の1.8リッター直列4気筒DOHCで、最高出力は118馬力とローパワーですが、軽量な車体と4輪ダブルウイッシュボーン・サスペンションとの組合わせで、動力性能とコーナーリング性能は、まさにピュアスポーツカーにふさわしいものでした。

 その後、ローバー製からトヨタ製にエンジンが換装されパワーアップを図り、外観もシリーズ2、シリーズ3とデザインを更新。さらに高性能な派生モデル「エキシージ」やGTカーの「エヴォーラ」にも、エリーゼのメカニズムが受け継がれました。

 エリーゼはマイナーチェンジで最低限の快適装備や安全装備が加わったことから車重は増ましたが、それでも900kgほどをキープ。すでに生産を終えていますが、コンパクトなミッドシップスポーツカーとしてのポテンシャルは、今も第一級といえるでしょう。

※ ※ ※

 日本時間の2021年7月7日に、ロータスは新型スポーツカー「エミーラ」を発表しました。詳細なスペックはまだ明かされていませんが、車重は約1.4トン以下を目指すとしています。

 現在の水準では1.4トンは十分に軽量ですが、過去のロータス車からすると重いといわざるを得ません。

 しかし、エミーラは先進安全技術や快適装備を搭載するなど、現代の基準に適合したスポーツカーとして進化を遂げており、ある程度の重量増は仕方ないでしょう。

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みんなのコメント

5件
  • ロクに装備の無いロータスで1.4tが十分に軽量?仕方ない?
    そう考えると、現行モデルでも素グレードで1t切りしてきたマツダのこだわりは凄いと言えるな。
  • ユーノスはハンドリングだけでなくリトラありきという…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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