ポルシェ史上最強のミッドシップロードスター「718スパイダー RS」が予約受付開始。異次元の速さを極めたスパルタンモデルだ

2023年5月10日（現地時間）、ポルシェAGは最高出力500psの自然吸気6気筒水平対向エンジンを搭載した718スパイダーの最強バージョン「718スパイダーRS」を発表、同時に日本でも予約受付を開始した。

車両重量は1410kg、718ケイマンGT4 RSよりも軽量
718スパイダーは水平対向6気筒エンジンを搭載するオープントップのミッドエンジンスポーツカー。718ボクスターよりも軽量スパルタンで、より走りに徹したモデルと位置づけられる。

そんな718スパイダーに今回設定されたのが最強バージョン「718スパイダーRS」。911GT3譲りの高回転型の水平対向6気筒エンジンをミッドに搭載、718ケイマンGT4 RSのオープントップ版とも言えるモデルだ。

その特徴は718ケイマンGT4 RSよりも軽量であること。ソフトトップルーフは手動式の超軽量設計で、車両重量はわずか1410kg。クローズドモデルの718ケイマンGT4 RSよりも5kg軽い。1953年のル・マン24時間を制した往年の名車「550スパイダー」を彷彿とさせるモデルとなっている。

ちなみに、ルーフ全体の重量はわずか18.3kgで、718スパイダーよりも7.6kg軽く、718ボクスターと比較すると16.5kg軽くなっており、トップを完全に取り外すことでさらに8kg軽量化することができる。

静止状態から100km／hまで3.4秒で加速。最高速度も308km／hにアップ
排気量4Lの水平対向6気筒エンジンは、最高回転数9000rpm、最高出力368kW（500ps）、最大トルク450Nmを発生。静止状態から100km／hまで3.4秒で加速し、10.9秒で200km／hに到達する。718スパイダーと比較すると、最高出力が59kW（80ps）増加し、0-100km／h加速は0.5秒速く、最高速度も300km／hから308km／hにアップしている。

シャシは718ケイマンGT4 RSと共通の部分が多く、スポーツチューニングを施したポルシェ アクティブ サスペンション マネージメントシステム（PASM）を標準装備し、車高は718スパイダーよりも30mm低くなっている。

また、機械式リミテッド スリップ ディファレンシャル（LSD）を備えたポルシェ トルク ベクトリング（PTV）、ボールジョイント式サスペンションベアリング、20インチ鍛造アルミホイールを装備。スプリングレートとダンパーレートは718ケイマンGT4 RSよりも低く、リラックスできるセットアップとなっている。

718スパイダー RSは日本でも同時に発表、全国のポルシェ正規販売店で予約受注が開始されている。トランスミッションは7速PDKで、車両価格は2024万円。ハンドル位置は左右が用意される。

ポルシェ718スパイダー RS 主要諸元
●全長×全幅×全高：4430×1825×1230mm
●ホイールベース：2485mm
●車両重量：1410kg
●エンジン：対6DOHC
●総排気量：3996cc
●最高出力：368kW（500ps）／8400rpm
●最大トルク：450Nm／6750rpm
●トランスミッション：7速DCT（PDK）
●駆動方式：MR
●0→100km／h加速：3.4秒
●最高速：308km／h
●車両価格（税込）：2024万円

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