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次期型ランクルプラドどうなる? レクサスGXから想像する次期プラドへのむちゃくちゃ大きな期待

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次期型ランクルプラドどうなる? レクサスGXから想像する次期プラドへのむちゃくちゃ大きな期待

 2023年6月9日に世界初公開となったレクサス新型「GX」。無骨さも漂わせつつモダンな雰囲気も漂うラグジュアリーSUVのフルモデルチェンジは大いに話題となっているが、新型GXの導入予定が現時点ではない日本に住む我々が本当に気になるのは、GXの姉妹車である、トヨタ「ランドクルーザープラド」の次期型だ。

 プラドのフルモデルチェンジは今秋とウワサされている(おそらく東京モビリティショー2023でお披露目されるのではないだろうか)が、モデル末期のいまも売れ続ける人気クロカンであるだけに、次期型がどういった姿で登場するのか、情報公開が待ちきれない人も多いはず。レクサスの新型GXから想像する、次期型プラドの姿を考えてみよう。

次期型ランクルプラドどうなる? レクサスGXから想像する次期プラドへのむちゃくちゃ大きな期待

文:吉川賢一
写真:TOYOTA、LEXUS

強みに磨きをかけた新型GX

 新型GXのコンセプトは「ザ・プレミアム・オフローダー」。モダンSUVの印象だった先代とは趣向がガラッと変わり、かつてのクロカンオフローダーを想起させるような、カクカクしたエクステリアデザインとなった。フロントグリルやヘッドライト周りのモダンな雰囲気や、垂直に近いフロントウィンドウ、まっすぐなボディサイドのキャラクターラインなどは、90年代に一世風靡した70系プラドを思い出させる。また、アプローチアングルを従来型比で5度立たせ、フロントオーバーハングを20ミリ短縮するなど、悪路走破性も向上させるパッケージングとなっている。

 その中身も、LXと同じくラダーフレーム構造のGA-Fプラットフォームを採用したほか、ボディ各所を高剛性化したり、新しいEPSの採用や悪路での路面追従性が向上するE-KDSS(Electronic-Kinetic Dynamic Suspension System)なども備えるなど、完全刷新。パワートレインは、高出力かつ大トルクの3.5LのV6ツインターボ(ダイレクトシフト10速AT)と、静粛性と出力、燃費を高次元でバランスさせた2.4Lの直4ターボハイブリッド(ダイレクトシフト8速AT)の2種で、サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リアはお馴染みのラテラルコントロールアーム付リジットサス、もちろん全車4WD仕様だ。新型GXに搭載されたこれらの新アイテムが、次期型プラドにも採用されることになる。

ボディサイズは、全長4,950×全幅1,980×全高1,865、ホイールベース2,850mm。レクサスのため全幅は広めだが、次期プラドは全幅1,900mmほどになると予測(現行プラドは全幅1885mm)

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新デザインには大いに期待!!

 次期型プラドのデザインについては、ベストカー本誌では予想CGが登場しているが、新型GXがクラシカルかつモダンなクロカンSUVスタイルとなったことで、次期型プラドについても、シティ派クロカンSUVからワイルドクロカンSUVへと方向性が変えられるだろう。特に、サイドビューで見たときの水平に近いボンネットラインと、フロントウィンドウのきつめの傾斜角は、次期型プラドでも、そのまま採用されるはずだ。

 また、新型GXの後席ウィンドウラインの後端にあるキックアップや、切り立ったリアエンド、そして角型の前後ホイールアーチなども(全幅は1900ミリまで縮小されるだろうが)、近しいデザインが取り入れられるはず。兄貴分のランドクルーザー並みのモダンスタイルを期待したい。

ワイルドさとモダンさを両方取り入れた新型GX。ランクル300に似たボンネットの凹凸は、次期型プラドでも採用となるか楽しみだ

ハイブリッド化で燃費改善!! ただその裏では「コストアップ」も

 そして、デザイン以上に期待したいのがハイブリッドエンジンの搭載だ。前述したように、新型GXには、3.5LのV6ツインターボと2.4Lの直4ターボハイブリッドが用意されるが、このうち2.4Lの直4ターボハイブリッドについては、次期型プラドでもそのまま設定されるはず(3.5L V6ツインターボについては、日本ではトーイング向けの大排気量エンジンの需要はないため、次期プラドに設定されることは考えにくい)。

 現行プラドは、2.7L直4ガソリンエンジン車と、2.8L直4クリーンディーゼルエンジン車の2種類だが、どちらも長く使われてきたユニットであり、燃費はガソリン車で8.3km/L(WLTCモード)、ディーゼル車11.3km/L。ボディサイズが近いBMW X3 xDrive20dは14.0km/L、メルセデス新型GLC 220dは18.0km/L(WLTCモード)と、グローバルスタンダードは遥か先にあり、従来型プラドの致命的な弱点だった。

 次期型でこの弱点が解消されることは、プラドにとって大きな強みとなるが、その裏で懸念されるのがコストアップだ。次期型プラドでは、3.5L V6ツインターボの代わりとして、おそらく、2.7Lガソリンエンジンに代わる、2.5Lクラスのガソリンエンジンもしくは、2.5Lクラスのハイブリッドが設定されることになるだろう。

 ただ、重量級のクロカンSUVを動かすには、それなりに手を加える必要が出てくるはずなので、今度はコストが跳ね上がる(他のトヨタ車が使っているエンジンを流用できなくなる)。ガソリンモデルがあったとしても、これまでのように、最人気グレードの「2.7Lガソリン仕様のTX Lパッケージ」433万円~という、誰でも買いやすかったバリュー価格は、考えにくくなってしまうのだ。

従来型プラドの燃費は、ガソリン車で8.3km/リッター(WLTCモード)、ディーゼル車11.3km/リッター。ライバルに対して大きく後れを取っていた

 ◆      ◆     ◆

 従来型の魅力だった「お買い得感」が薄れるのは覚悟しなければならないが、ランドクルーザープラドとしての存在感が際立つ新デザインと、競争力のあるパワートレインが与えられれば、プラドは次期型でも、これまで以上の販売台数の記録が築けるのではないだろうか。ワールドプレミアが待ち遠しい!!

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みんなのコメント

21件
  • 次から次へと車種ばかり出さずに販売している車を優先に売れよ
  • GXの出来の良さを見る限り期待出来そうと思う一方、
    内容からするとかなり値上がるんじゃないかと心配しています。
    何せベースがLC300と共通ですもんね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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