現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 大賞には韓国Ki aの「EV9」が輝いた! 韓国勢の勢いを見せつけられたワールド・カー・オブ・ザ・イヤーの結果

ここから本文です

大賞には韓国Ki aの「EV9」が輝いた! 韓国勢の勢いを見せつけられたワールド・カー・オブ・ザ・イヤーの結果

掲載 71
大賞には韓国Ki aの「EV9」が輝いた! 韓国勢の勢いを見せつけられたワールド・カー・オブ・ザ・イヤーの結果

 この記事をまとめると

■2024年3月27日にワールド・カー・オブ・ザ・イヤー(WCOTY)が発表された

プリウスは「HV」もいいけど「PHEV」はより衝撃的な進化だった! 2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤーで10点を入れたクルマとその理由【青山尚暉編】

■2024年度はヒョンデグループが5部門中2部門を制覇し、さらに大賞も受賞して3冠を達成

■日本車はトヨタ・プリウスがワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤーに入賞した

 2台の韓国車がWCOTYのショーレースを席巻

 現地時間の2024年3月27日、アメリカのニューヨークで開催されていたニューヨーク国際オートショー2024の会場で、ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー(WCOTY)、ならびに各部門賞の発表が行われた。

 ワールド・カー・アワード(WCA)によってオーガナイズされるこの賞は、世界29か国の100名を超える自動車ジャーナリストによって選定されるもので、エントリー資格のあるモデルは、年間1万台以上の生産と2023年1月1日から2024年3月30日までの間に、世界の少なくともふたつの市場(アメリカ、ヨーロッパ、中国、日本、韓国、インド、中南米)で販売されていることが条件になる。また、その販売価格にも上限が設けられているのも大きな特徴だ。

 その結果、今年エントリーされたモデルは38台。3月に開催されたジュネーブショーでは、WCOTYのファイナリストがすでに発表されており、そこにはBYDのシール、KiaのEV6、そしてボルボのEX30が選出されていた。

 ここから1台のWCOTYがニューヨークで誕生したわけだが、その前にまずは各部門賞の結果から報告しておこう。

 ワールド・ラグジュアリー・カーの栄光を手にしたのは、BMWの5シリーズ/i5だ。BMW自身、「3シリーズよりも存在感がありエレガントで、7シリーズよりもダイナミックでスポーティ」と称する新型5シリーズ。

 先代よりもホイールベースを延長し、さらに快適性を高めたことや、最新のiDrive 8.5オペレーションシステムの搭載、さらには動物由来の素材を廃したビーガン・インテリアの採用など、さまざまな方向性からその評価は高く、昨年5月にはBEVのi5を追加するなど、先進性や環境への対応も審査委員からは高評価を得たようだ。

 ちなみにこの部門のトップ3には、ほかにメルセデス・ベンツEクラス、そして同じくメルセデス・ベンツのEQE SUVがあげられていた。

 ワールド・パフォーマンス・カーを受賞したのは、韓国のヒョンデがスポーツブランドとして位置づける「N」モデルの最新作、「アイオニック5N」だ。大型のフロントスポイラーやエアフラップ、リヤのスポイラーやディフューザーなどで、このモデルのキャラクターは誰もが一瞬でそれを理解できるところ。

 車高はスタンダードなアイオニック5と比較して20mmローダウンされているが、これはもちろん専用のスポーツサスペンションを装備するからにほかならない。同様に80mm長くなった全長、50mmワイドになった全幅によるエクステリアの迫力はまさに満点。

 ちなみにこのアイオニック5Nのパワーユニットは、前後アクスルに各々搭載される2基のエレクトリックモーターで、最高出力はトータルで641馬力。0-100km/h加速はじつに3.4秒。最高速は260km/hと発表されている。BMWのM2、そして同じくBMWのXMを抑えての受賞だ。

 日本車はプリウスのみの入賞だった

 いま、我々が一番注目しているともいえるワールド・エレクトリック・カーを受賞したのは、ヒョンデ傘下のキアが昨年3月に発売したEV9。こちらはBMW i5、ボルボEX30というベスト3のなかから見事にベストカーの評価を勝ち取った。

 キアにとっては初となるEV専用のプラットフォームを採用し、その端正なボディスタイルとともに新しさを強調。ホイールベースで3100mmという大柄なボディサイズは、SUVとしての機能性を大幅に高めてくれるはずだ。ちなみにキャビンは3列シート。6人乗りと7人乗りの両バージョンが用意され、セカンドシートとサードシートを折りたたむと、ラゲッジスペースは2318リットルにも拡大することができる。

 EV9にはシングルモーター仕様とデュアルモーター仕様があるが、4WDとなる後者では最高出力は384馬力、最大航続距離は505kmを可能にするという。

 東京のような街なかで、もっとも扱いやすいだけでなく、現代の最先端を行く技術を持つモデルはどれか。選考委員が投票した結果、BYDドルフィン、レクサスLBXといったライバルを3ベストのなかで抑え、見事にワールド・アーバン・カーを受賞したのが、ボルボEX30だった。

 BEVとしての性能はもちろんのこと、わずか4250mmの全長で機能的なパッケージングを実現したことなど、コンパクトなハッチバック車としてライバルを大きく超える魅力を、審査員は高く評価したのだろう。

 残る部門賞はワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー。

 これはあらかじめデザインの有識者による審査を経て候補を選定。そのなかから審査委員が順位を投票するシステムで決定される賞だ。ベスト3に残ったのは、フェラーリ・プロサングエ、フォード・ブロンコ、トヨタ・プリウスの3車。結果はプリウスが選出され、今年のWCOTYでは唯一の日本車での部門賞受賞となった。

 さて、最後はこれらの部門賞のなかから選出される、長い賞レースの勝者ともいえるWCOTYの結果を紹介して、このリポートを終えることにしよう。

 ベスト3に残ったのは、BYDシール、Kia EV9、そしてボルボEX30の3車。そして、最終的にWCOTYの栄誉を手にしたのは、ボルボEX30をわずか5ポイント差で振り切ったKia EV9だ。

 EV9は、ワールド・エレクトリック・カーとのダブル受賞であり、またワールド・パフォーマンス・カーを受賞したアイオニック5Nを含めれば、ヒョンデグループは2024年のワールド・カー・オブ・ザ・イヤーを筆頭に3冠を達成したことになる。

 はたしてこの韓国ブランド、そしてこちらも成長が著しい中国ブランドの勢いはこれからも続くのか。これもまた興味の尽きないところである。

こんな記事も読まれています

タイにヒョンデが「N」で参戦! ただし「タイ人の好み」を把握している日本車の壁はそう簡単に崩せない
タイにヒョンデが「N」で参戦! ただし「タイ人の好み」を把握している日本車の壁はそう簡単に崩せない
WEB CARTOP
BEVが急速に普及したタイで成長鈍化の予想! それでも中国メーカーが押し寄せるのは日本進出への布石か
BEVが急速に普及したタイで成長鈍化の予想! それでも中国メーカーが押し寄せるのは日本進出への布石か
WEB CARTOP
ハイラックスとトライトン待っていろよ! [BYD]初のピックアップトラック[SHARK]降臨!!
ハイラックスとトライトン待っていろよ! [BYD]初のピックアップトラック[SHARK]降臨!!
ベストカーWeb
スズキが新型「最上・最大級SUV」を2025年発売へ! 全長4.3mボディ&「斬新シフト」採用! 「謎のサイ」もいる「eVX」の指し示すものとは
スズキが新型「最上・最大級SUV」を2025年発売へ! 全長4.3mボディ&「斬新シフト」採用! 「謎のサイ」もいる「eVX」の指し示すものとは
くるまのニュース
最強「V8エンジン」の爆音が轟く! 670馬力の新型「FRスポーツカー」実車公開に驚きの声! ツインターボ搭載の爆速「シックスパック」にも期待大!
最強「V8エンジン」の爆音が轟く! 670馬力の新型「FRスポーツカー」実車公開に驚きの声! ツインターボ搭載の爆速「シックスパック」にも期待大!
くるまのニュース
[新型カローラクロス]が超絶イケメン顔に!! さらに人気爆増でバカ売れ必至!? 日本導入熱望の国産車たち
[新型カローラクロス]が超絶イケメン顔に!! さらに人気爆増でバカ売れ必至!? 日本導入熱望の国産車たち
ベストカーWeb
ビジョン ノイエクラッセは今後のBMWに期待を抱かせるに十分なデザイン! 斬新に見えて伝統も表現されたスタイルをデザインのプロが解説
ビジョン ノイエクラッセは今後のBMWに期待を抱かせるに十分なデザイン! 斬新に見えて伝統も表現されたスタイルをデザインのプロが解説
WEB CARTOP
いまタイで高級ミニバン戦争が激化! 鉄壁のアルファード&レクサスLMに挑む中国勢たち
いまタイで高級ミニバン戦争が激化! 鉄壁のアルファード&レクサスLMに挑む中国勢たち
WEB CARTOP
ジープ・アヴェンジャー 詳細データテスト 低重心ゆえの良好な操縦性 日常的な乗り心地には注文あり
ジープ・アヴェンジャー 詳細データテスト 低重心ゆえの良好な操縦性 日常的な乗り心地には注文あり
AUTOCAR JAPAN
スポーティな新クロスオーバー登場 キア「EV6」航続距離延長 改良実施
スポーティな新クロスオーバー登場 キア「EV6」航続距離延長 改良実施
AUTOCAR JAPAN
中国EV、タイで存在感を発揮。日本車は今後どう立ち向かうべきか……【バンコク国際モーターショー】
中国EV、タイで存在感を発揮。日本車は今後どう立ち向かうべきか……【バンコク国際モーターショー】
くるくら
VWの新型EVセダン『ID.7』、歴史的高評価…欧州最大の自動車クラブ「ADAC」がテスト
VWの新型EVセダン『ID.7』、歴史的高評価…欧州最大の自動車クラブ「ADAC」がテスト
レスポンス
タイのクルマ好き女子に「かわいい」ブーム到来で「キューブ」に「ムーヴキャンバス」が人気だった
タイのクルマ好き女子に「かわいい」ブーム到来で「キューブ」に「ムーヴキャンバス」が人気だった
WEB CARTOP
2代目メルセデス・ベンツCLSは、強く逞しく、大胆に変身していた【10年ひと昔の新車】
2代目メルセデス・ベンツCLSは、強く逞しく、大胆に変身していた【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン
なぜホンダは日本で売らないのか? [インスパイア]PHEVは乗り味滑らかなFFサルーンに仕上がっているのに!!!
なぜホンダは日本で売らないのか? [インスパイア]PHEVは乗り味滑らかなFFサルーンに仕上がっているのに!!!
ベストカーWeb
ファーウェイ&シャオミのEVは価格も性能も戦略も強烈!! スマホ系電気自動車メーカーの勢いがヤバい!
ファーウェイ&シャオミのEVは価格も性能も戦略も強烈!! スマホ系電気自動車メーカーの勢いがヤバい!
THE EV TIMES
ホンダが「新型SUV」発表! トヨタ「ハリアー」サイズの「“クーペ”ボディ」が「カッコイイ」と早くも評判に! 「e:NS2」中国で予約受付開始へ
ホンダが「新型SUV」発表! トヨタ「ハリアー」サイズの「“クーペ”ボディ」が「カッコイイ」と早くも評判に! 「e:NS2」中国で予約受付開始へ
くるまのニュース
マツダが次世代型「CX-5」の存在を明らかに! 心臓部は“マツダ製ハイブリッド”になる!! デザインは新コンセプトカーがベースか!?
マツダが次世代型「CX-5」の存在を明らかに! 心臓部は“マツダ製ハイブリッド”になる!! デザインは新コンセプトカーがベースか!?
VAGUE

みんなのコメント

71件
  • pcl********
    カ−レビュ−。
    幾ら貰ったんだい?
    日本人は買いませんし乗りません。
    命を大切にしましょう。
  • gph*****
    どこの国も提灯記事書いてる連中が選んでる賞
    審査員は責任持って自腹で所有してみろといいたい
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

275.0460.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0628.0万円

中古車を検索
プリウスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

275.0460.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0628.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村