現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【試乗】新型ルノー メガーヌR.S.│ニュル最速FF車は普段使いも余裕、控えめな見た目に扮装する刺激的ホットハッチ

ここから本文です

【試乗】新型ルノー メガーヌR.S.│ニュル最速FF車は普段使いも余裕、控えめな見た目に扮装する刺激的ホットハッチ

掲載 更新 7
【試乗】新型ルノー メガーヌR.S.│ニュル最速FF車は普段使いも余裕、控えめな見た目に扮装する刺激的ホットハッチ

気分で使い分けられる、機敏なレースカーとハッチバックらしい日常性の2面性

2018年にデビューしたルノーのハイパフォーマンスモデル「メガーヌ ルノースポール(R.S.)」が、登場から3年を経てマイナーチェンジされた。

カーセンサーEDGE.netはこちら

主な改良点を先に列挙しておくと、最高出力が従来の279psからメガーヌR.S.トロフィーと同じ300psに引き上げられ、アクティブバルブ付きのスポーツエグゾーストを備えたことと、フロントとリアのLEDランプのデザインの変更。

また、フロント中央のルノーのロゴマーク下には、小さなR.S.のロゴが追加され、リアは流れるように点滅するシーケンシャルウインカーに、そしてルーフにはシャークフィンアンテナが備わった。

インテリアでは、インフォテインメントシステムが7インチのマルチメディアEASY LINKにアップデート。エアコン操作がダイヤル式に変更された。センターコンソールにはオートホールド機能のボタンが、後席用にUSBが2個追加された。

そして、ついにルノースポールにも歩行者検知式のエマージェンシーブレーキやアダプティブクルーズコントロール、レーンデパーチャーワーニング、制限速度などの交通標識認識機能といったADAS(先進運転支援システム)が備わった。

久しぶりにじっくりとエクステリアを眺めてみたが、大きく張り出したフェンダーなど、とてもCセグメントのハッチバックとは思えないほどグラマラスだ。全幅は1875mm、トレッドはフロント1620mm、リア1600mmだから、この数字だけをみれば、ひとクラス上のスペックであることがわかる。

スターターボタンを押すと、最高出力300ps、最大トルク420N・mを発揮する1.8L直4ターボエンジンがどう猛な音をたてて目覚める。トランスミッションは6速DCTが組み合わさる。MTに乗りたいという人には、トロフィーMTというスポーツグレードが用意されている。

アルカンターラ素材が使われたスポーツシートは、サイドサポートやランバーサポートが大きく張り出したタイプだが、見た目以上にソフトに体をサポートしてくれるのでとても快適だ。ステアリング表皮にもアルカンターラが用いられている。 メガーヌR.S.といえば、2008年以来、モデルチェンジするたびニュルブルクリンク北コースで量産FF車最速記録を打ち立ててきただけに、走りへのこだわりは半端ではない。

低速走行時には後輪を逆位相して回転半径を小さくし、60km/hを超えると同位相となり安定性を高めるいわゆる四輪操舵の「4コントロール」や、ダンパーの中にセカンダリーダンパーを備え、様々な路面への追従性を向上しグリップ限界を高めるとともに、快適な乗り心地にも寄与する「四輪ハイドロリック・コンプレッション・コントロール(4HCC)」、常にタイヤの中心に荷重をかけ正確なステアリング操作を可能にする「ダブルアクシスストラットサスペンション(DASS)」など、独自技術のオンパレードだ。

それらの効能は明らかで低速域ではクイックに頭の向きを変え、高速コーナーでは抜群のスタビリティ性能をみせる。そして、「セーブ」「スポーツ」「レース」「マイセンス」の4つのドライブモードを備えたルノー・マルチセンスを、「レース」に切り替えると、エグゾーストノートが一気に高まり、4コントロールは俊敏性を重視に、ESC(横滑り防止装置)はオフになる。こうなるとメガーヌR.S.の本領発揮だ。レーストラックでなら、とてもFFとは思えないドリフト走行も許容する。

ところで、今年からルノーのF1チームがアルピーヌへと改名したことからもわかるように、今後ルノースポールはアルピーヌブランドへと統合されていくことになりそうだ。ということは、おそらくこのモデルが最後のメガーヌR.S.ということになるだろう。

しかし、驚くべきは464万円という車両価格だ。主要な装備はほぼ標準で必要なのはフロアマットくらい。同セグメントのメルセデス・ベンツ AクラスやBMW 1シリーズ、アウディ A3などの上位モデルは4WD化されて600万円超があたりまえで、直接的なライバルである、VW ゴルフGTIやシビック タイプRよりもリーズナブルとくれば、電動化もいろいろ言われているいまのうちにピュアな走りの楽しみを享受しておくといいと思う。 ルノー メガーヌR.S.現行型(4代目)の中古車を探す▼検索条件ルノー メガーヌR.S.現行型(4代目) × 全国文/藤野太一、写真/柳田由人

先代となる3代目ルノー メガーヌR.S.の中古市場は?

2011年から2017年に販売されていた3代目のR.S.は3ドア仕様となる。エンジンは最終型のトロフィーで273ps/360N・mを達成。中古マーケットでは50台前後が流通しており、車両本体価格で110万円から330万円ほどの価格帯で落ち着いている。200万円以下でも走行距離10万km未満の物件が選べる状態であり、MT車やFFスポーツに興味があるなら、好条件物件がなくなる前に、または相場上昇する前に手に入れておきたいところ。ボディカラーはモノトーン系と黄色の物件が多い。 ルノー メガーヌR.S.(3代目)の中古車を探す▼検索条件ルノー メガーヌR.S.(3代目) × 全国写真/ルノー ジャポン【試乗車 諸元・スペック表】●ルノー・スポール型式7BA-BBM5P1最小回転半径5.2m駆動方式FF全長×全幅×全高4.41m×1.88m×1.44mドア数5ホイールベース2.67mミッション6AT前トレッド/後トレッド1.62m/1.6mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m4WS◯車両重量1480kgシート列数2最大積載量-kg乗車定員5名車両総重量-kgミッション位置フロア最低地上高-mマニュアルモード◯標準色ブルーアイロンメタリック、グリチタニアムメタリックオプション色ブランナクレメタリック、オランジュトニックメタリック掲載コメント-型式7BA-BBM5P1駆動方式FFドア数5ミッション6ATAI-SHIFT-4WS◯標準色ブルーアイロンメタリック、グリチタニアムメタリックオプション色ブランナクレメタリック、オランジュトニックメタリックシート列数2乗車定員5名ミッション位置フロアマニュアルモード◯最小回転半径5.2m全長×全幅×全高4.41m×1.88m×1.44mホイールベース2.67m前トレッド/後トレッド1.62m/1.6m室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m車両重量1480kg最大積載量-kg車両総重量-kg最低地上高-m掲載用コメント-エンジン型式M5P環境対策エンジン-種類直列4気筒DOHC使用燃料ハイオク過給器ターボ燃料タンク容量47リットル可変気筒装置-燃費(10.15モード)-km/L総排気量1798cc燃費(WLTCモード)11.8km/L└市街地:8.4km/L└郊外:12.4km/L└高速:13.6km/L燃費基準達成-最高出力300ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm420(42.8)/3200エンジン型式M5P種類直列4気筒DOHC過給器ターボ可変気筒装置-総排気量1798cc最高出力300ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm420(42.8)/3200環境対策エンジン-使用燃料ハイオク燃料タンク容量47リットル燃費(10.15モード)-km/L燃費(WLTCモード)11.8km/L└市街地:8.4km/L└郊外: 12.4km/L└高速: 13.6km/L燃費基準達成-

カーセンサーEDGE.netはこちら

こんな記事も読まれています

純正を超える走りと快適性を追求! HKSの車高調「HIPERMAX S」に40系ヴェルファイア2WD専用が登場
純正を超える走りと快適性を追求! HKSの車高調「HIPERMAX S」に40系ヴェルファイア2WD専用が登場
くるまのニュース
【auto sport web/auto sport キャリア採用】一緒に仕事をしたい方、募集します
【auto sport web/auto sport キャリア採用】一緒に仕事をしたい方、募集します
AUTOSPORT web
マッスルカー『チャレンジャーSRTヘルキャット』、ドゥカティと加速競争…映像公開
マッスルカー『チャレンジャーSRTヘルキャット』、ドゥカティと加速競争…映像公開
レスポンス
好調の角田裕毅、モナコでの初ポイント獲得へ「まずは昨年と同じように予選Q3進出を目指す」
好調の角田裕毅、モナコでの初ポイント獲得へ「まずは昨年と同じように予選Q3進出を目指す」
motorsport.com 日本版
大人“6人”乗れるレクサス「高級ミニバン」初公開! 1500万円の豪華仕様、反響は?
大人“6人”乗れるレクサス「高級ミニバン」初公開! 1500万円の豪華仕様、反響は?
くるまのニュース
マクラーレン、アイルトン・セナを称える…800馬力スーパーカーをカスタム
マクラーレン、アイルトン・セナを称える…800馬力スーパーカーをカスタム
レスポンス
後席の広さで選ぶミッドサイズ以下の国内メーカーSUVランキングTOP10
後席の広さで選ぶミッドサイズ以下の国内メーカーSUVランキングTOP10
@DIME
RB、上位入賞妨げる“スタート問題”解消へ。原因はタイヤとクラッチ?「安定感のあるレッドブルとは同じエンジン」と角田裕毅
RB、上位入賞妨げる“スタート問題”解消へ。原因はタイヤとクラッチ?「安定感のあるレッドブルとは同じエンジン」と角田裕毅
motorsport.com 日本版
ランボルギーニ初のプラグインハイブリッド スーパーSUV「ウルス SE」を日本初公開!
ランボルギーニ初のプラグインハイブリッド スーパーSUV「ウルス SE」を日本初公開!
Webモーターマガジン
未来の新幹線? いいえ、トラックです…米ケンワースがプロトタイプを発表
未来の新幹線? いいえ、トラックです…米ケンワースがプロトタイプを発表
レスポンス
レッドブル重鎮マルコ、F1モナコGPでの最大の敵はフェラーリと予想。一方ホーナー代表はマクラーレンを警戒?
レッドブル重鎮マルコ、F1モナコGPでの最大の敵はフェラーリと予想。一方ホーナー代表はマクラーレンを警戒?
motorsport.com 日本版
京急バスが東急バスを運行! 会社間の垣根越え初タッグ 横浜本社から遠隔監視
京急バスが東急バスを運行! 会社間の垣根越え初タッグ 横浜本社から遠隔監視
乗りものニュース
ポルシェジャパンが若者の夢に投資する「Porsche.Dream Together」プロジェクト
ポルシェジャパンが若者の夢に投資する「Porsche.Dream Together」プロジェクト
Webモーターマガジン
トヨタ「アルファード」が欲しい! けど“現行”は高すぎ… 「先代アルファード」なら200万円程度で買える!? 狙い目の「お買い得中古車」とは
トヨタ「アルファード」が欲しい! けど“現行”は高すぎ… 「先代アルファード」なら200万円程度で買える!? 狙い目の「お買い得中古車」とは
くるまのニュース
ポルシェ911をレストモッド…シンガーがコーンズ・グループと日本における代理店契約を発表
ポルシェ911をレストモッド…シンガーがコーンズ・グループと日本における代理店契約を発表
レスポンス
マフラー出口の本数やデザインに意味はあるのか? なつかしの「竹ヤリ」から最新トレンドまでを元チューニング雑誌編集者が解説します
マフラー出口の本数やデザインに意味はあるのか? なつかしの「竹ヤリ」から最新トレンドまでを元チューニング雑誌編集者が解説します
Auto Messe Web
“分離・合体”できる次世代モビリティ!? 電動3輪モビリティプラットフォーム「ラプター」が一般公開。年内に市販化?
“分離・合体”できる次世代モビリティ!? 電動3輪モビリティプラットフォーム「ラプター」が一般公開。年内に市販化?
くるくら
データシステム、レクサスLBX用「TV-KIT」シリーズを発売開始
データシステム、レクサスLBX用「TV-KIT」シリーズを発売開始
月刊自家用車WEB

みんなのコメント

7件
  • 1.5ℓターボのシビック300万円
    1ℓマイルドHVのゴルフ300万円
    1.8ℓターボのルノー480万円

    記事の車種は比較するのにはワンクラス違くないかな。
    新型のゴルフGTIやシビックタイプRは売ってない。
  • さいきんメガーヌRSの広告?多いな。

    欲しいクルマの一台ではある。
    MTの足元どうなんだろうね。
    ペダルのオフセットがひどいクルマがあるから。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

559.0659.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

34.0649.0万円

中古車を検索
メガーヌ ルノー・スポールの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

559.0659.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

34.0649.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村