3ナンバーサイズになったインテグラ
タイプR効果もあってか、国産車としては長いおよそ8年というモデルライフを誇った3代目から2001年7月にバトンタッチした4代目ホンダ「インテグラ」。この代では先代まで存在していた4ドアハードトップを廃止し、3ドアハッチバッククーペのみのラインナップとなり、ベルノ店のセダンとしては1997年に登場していたトルネオがその座を担うこととなった。
ホンダ初代「クイント インテグラ」は超スポーティ! 全車DOHCエンジンとリトラクタブルライトで話題を呼びました
4代目モデルは全車2Lエンジンを搭載
一方3ドアクーペは4代目「インテグラ」の登場と入れ替わる形で終売となったプレリュードの流れも汲むこととなり、インテグラ史上初めて3ナンバーサイズのボディを纏っての登場となっている。
ボディサイズが大型化されたことによって、搭載エンジンはさらに大型化が進み、4代目モデルでは全車2Lの排気量を持つK20A型エンジンを搭載。
もちろん先代で人気を博した「タイプR」は継続設定されており、同じエンジン形式ながら通常グレードの「iS」は160ps、タイプRは220psとはっきり差別化が図られていた。組み合わせるトランスミッションもiSは5速MTと5速AT、タイプRは6速MTのみと、スタイリッシュなクーペのiSとスポーツモデルのタイプRという風に明確にキャラクターが分けられていたのだった。
そんな4代目インテグラでは、先代までの4輪ダブルウィッシュボーン式サスペンションから、フロントにストラット同等のコストでありながら、ダブルウィッシュボーン並の性能を求めたと言われる「トーコントロールリンク・ストラットサスペンション」を採用。この新型フロントサスペンションは、ノーマルの完成度は高かったものの、アフターパーツメーカーの頭を悩ませたものとしても知られている。
なお、北米地域ではアキュラブランドから販売されていたインテグラだが、4代目モデルは車名を「RSX」に改めて販売されており、160HPのベースグレードと200HPのタイプSの2グレード展開で、タイプRは設定されることはなかった。
2004年にはタイプSを設定
日本仕様に話を戻すと、2004年9月に実施されたマイナーチェンジで、前後のライトを涙目型と呼ばれたものから切れ長のタイプに変更するとともに、iSグレードを廃止してよりスポーティな「タイプS」を新設。
このタイプSは北米仕様のものとは異なり、エンジンこそiSと同じ160ps仕様だったものの、ホイールはiSから2インチアップとなる17インチを装着し、専用のサスペンションセッティングやブレーキ容量のアップなどを実施したほか、本革シートのオプション設定を追加するなど、スポーティさとスペシャリティクーペらしさをより高めている。
そんなインテグラだが、日本国内でのクーペモデルの需要縮小の影響もあって2006年9月に生産を終了。その名前は中国や北米地域では復活しているものの、日本での販売はいまだアナウンスされていない。
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みんなのコメント
ただレカロではないもののシートは出来が良く、長距離運転してても疲労がなかった。