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29歳、フェラーリを買う──Vol.115 危機一髪! ガソリン漏れの結末

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29歳、フェラーリを買う──Vol.115 危機一髪! ガソリン漏れの結末

『GQ JAPAN』の編集者・イナガキ(29歳)が、ひょんなことから中古のフェラーリを購入した! 勢いで買ってしまったフェラーリのある生活とは? 今回は、車検整備に関するお話の続き。

パッと見はわからないガソリン漏れ

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購入後2回目の車検整備では、タイミングベルトの交換といった重整備こそ発生しなかったものの、ガソリン漏れが発見された。

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“漏れ”といっても、目に見えるほど漏れていたわけではない。フューエルタンク上部付近にある「タンクロールオーバーバルブ」まわりに軽微な漏れがあったのだ。

タンクロールオーバーバルブは、普段、カヴァーで覆われている。ゆえに、軽微な漏れはカヴァーを外さないとわからないという。「各所を丁寧に見ないと、ガソリン漏れは発見出来ません」とは、担当するテクニシャンの弁。ちなみにフェラーリの正規ディーラーでは、メカニックのことをテクニシャンと呼ぶ。

カヴァーを外すと、たしかに、ガソリンがちょっと滲んでいる。早速タンクロールオーバーバルブ付近に排ガステスターをあてると、“HC”の数値がぐんぐん上昇していく。HCとは、炭素と水素の化合物である炭化水素の総称で、ガソリンの主成分だ。
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問題がなければ、HCの数値は上昇しないから、漏れていることは明白だ。このまま放置した場合、最悪、火災の要因になるかもしれないという。「フェラーリの構造を把握していれば、ガソリン漏れは発見出来ると思います」とのこと。

裏を返せば、構造を把握していないと見落とす可能性があるのかもしれない。ちょっと、整備費用は高価かもしれないが、今回のガソリン漏れの発見で、ますます正規ディーラーに整備を出すメリットを実感した。
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車検整備費用は驚きの結果に

ガソリン漏れの修理には、タンクロールオーバーバルブまわりの部品を交換しなくてはならない。

液漏れを防ぐ固定用のシール材である「ガスケット」の交換のみであれば900円で済むという。
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が、21年落ちのフェラーリゆえ、ガスケット以外にも不具合があるかもしれないという。とくに「フロートバルブ」という調整弁を交換する場合、ユニットごと交換しなくてはならないので、部品代は一気に7万1500円に跳ね上がるという。

実際、部品の脱着をおこなわないと、交換が必要な部品の点数はわからない。後日、より精密にチェックしたところガスケットのみの交換で対応出来るとのこと。つまり、7万円はかからなくなったわけだ。
Vol.95 事故の決算書

高橋忠久工場長に「そのほかに追加の修理箇所はありましたか?」と、訊くと、「いえ、ありませんでした」。

というわけで、車検整備費用は、なんと29万円(税込)だった。100万円を覚悟していただけに、20万円台でおさまるとはびっくり仰天! 前回の車検時、各所を徹底的に整備したおかげである。
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Vol.65 自動車保険の現実(前編)

ちなみに、母が所有するボルボ「XC40」(2018年式)も、ほぼおなじタイミングで車検整備を迎えたため、最寄りの正規ディーラーに持ち込んだところ、費用は約20万円だったという。「あなたのフェラーリとそれほど変わらないじゃない」と、母はボヤいていた。

フェラーリの正規ディーラーだからといって、決して整備費用が高額ではないことも、再度認識した。

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文・稲垣邦康(GQ) 写真・安井宏充(Weekend.)

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みんなのコメント

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  • いい加減やめなよこの投稿。
  • プラスチックのカプラーじゃ、漏れてくるわな。
    ところで、VOL.○○○とか沢山ででるのはナゼ?
    文章のかさ増し?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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