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アルファ・ロメオ「33ストラダーレ」 1/33オーナーとなる内野氏 伊同社訪問とカスタマイズ要望

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アルファ・ロメオ「33ストラダーレ」 1/33オーナーとなる内野氏 伊同社訪問とカスタマイズ要望

2024年4月8日、イタリア トリノ発

アルファ・ロメオをイタリアの美に対し権威ある大使として、世界中に知らしめた価値ある名のもとに、輝かしい過去と魅力的な未来の間で忘れがたい体験をすることになったのは、日本の3代目経営者である内野徳昭氏である。

【画像】内野氏とアルファ・ロメオ「33ストラダーレ」と限定車33ストラダーレを写真でみる 全27枚

スタイルとドライビング体験という点で、アルファ・ロメオの現在と未来における本来の「マニフェスト」である、新型33ストラダーレを購入した33人の内の1人であり、音楽や料理、アートやデザインなど、あらゆるメイドインイタリーをこよなく愛する内野氏は、スポーツカー、とりわけイタリア車、アルファ・ロメオブランドの大ファンである。

それゆえ、高貴なイタリアン・スポーティの象徴として、ブランドの伝統と未来を融合させた新しい「2シーター」クーペである新型33ストラダーレの、ごく限られた情熱的なオーナーたちへの仲間入りをすることを決めたのである。

3月中旬にミラノに到着した内野氏は、ミラノとアレーゼという、アルファ・ロメオの象徴的な2つの場所を往復する刺激的な2日間を過ごし、アルファ・ロメオのチームから熱烈な歓迎を受けた。

内野氏は、アルファロメオのチームと一緒に、カスタムビルドの構成について全工程を再確認し、唯一無二の芸術作品を作り上げていった。そのミーティングでは、顧客が自分のストーリーをチームに語ることにより、感情豊かで実りある結果がもたらされた。

魅力的な新型33ストラダーレは、新しく設立されたアルファ・ロメオ各分野のプロフェッショナルで構成されるチーム「ボッテガ」において、ブランドデザイナー、エンジニアたちが33人のオーナーに会って話を聞き、ルネッサンス時代のブティック職人や、1960年代にイタリアで有名だった自動車職人たちの工房とまったく同じやり方で、彼らの個性的なクルマをともに作り上げていった。

アルファ・ロメオチームと過ごした興奮の2日間

初日、内野氏はアルファ・ロメオの故郷であり、誰もが認めるデザインとイノベーションの中心地である、ミラノの歴史と文化的な美しさを堪能した。

翌日、彼はアレーゼにあるアルファ・ロメオ・ミュージアムを訪問し、世界中の多くの人々と同様に、史上最も美しいクルマのひとつと賞賛される33ストラダーレ(クラシック)を鑑賞した。

このクルマのアイコンに対する彼の思いは強く、日本にある2台のアルファ・ロメオ4Cスパイダー・イタリア(限定車)と、毎日乗っているジュリアGTAmのナンバープレートには33が記されている。

この日のミーティングは、1967年に33ストラダーレのデザインが承認されたアレーゼの博物館、現在はボッテガの本社となっているサラ・デル・コンシリオで続けられた。

ホールで内野氏は”少量生産”という新しい発想のプロジェクトに専従する、アルファ・ロメオ・チームの専門家たちに会った。この33プロジェクトは、職人技と技術革新、そして顧客の要望を巧みに組み合わせたもので、20世紀初頭にアルファ・ロメオがイタリアの有名な自動車職人とのコラボレーションによって、その創造をモデルにしたときのようなものだ。

そのひとつが、有名なカロッツェリア・ツーリング・スーパーレッジェーラである。カロッツェリア・ツーリング・スーパーレッジェーラは、最も美しいアルファ・ロメオの数々にその足跡を残し、現在は新型33ストラダーレの生産において主導的な役割を果たしている。

内野氏がカスタマイズした33ストラダーレ

内野氏の最初のリクエストは、1967年型33に採用されたロイヤルブルーのカラーリングだった。

これはアルファロメオのアイコンへのオマージュであると同時に、彼の個人的な思い出であるイタリアの空へのオマージュでもあった。ボディワークと印象的な色合わせをするために、彼はヘッドライトの細部とブレーキキャリパーの仕上げを赤にすることにした。

グロスブラックの見事なヘリテージ・アロイ・ホイールは、標準装備であるゴールドペイントの洗練されたバリエーションであり、何よりも歴史的な33を彷彿とさせるものだ。

内野氏は、他にも2点ほど審美的な詳細にもこだわった。近くにいると現れ、遠ざかると消えるビショーネのロゴの付いたクラシックバージョンのフロントグリル、そしてトランクのボンネットからエアインテークを取り除き、リアのラインをすっきりさせること。

もちろん、トリビュートインテリアもカスタマイズされている。これは、アレーゼの博物館に展示されている1967年型33ストラダーレへの明確なオマージュであり、レザーとアルミニウムとともに、シート/ダッシュボード/ドアパネル/センターコンソールに採用された「ビスケットとスレート」のツートンカラーのレザー仕様が際立った特徴となっている。

内野氏は、このクルマを唯一無二の存在にするために、ルーフの内張とピラーにグレーのアルカンターラを、スポーツペダルやダークブラッシュ仕上げのアルミ製フットレスト、そして、ステアリングホイール右側のスポークに刻まれた識別番号”28/33″など、特別なカスタマイズを施した。

最後に内野氏は、高級ブランドとして知られるシェドーニ社製の「33ストラダーレ・ブランドのスーツケース」一式をリクエストした。

情熱と誇りを持って毎日身につける宝石

新型33ストラダーレは、単に金庫にしまっておく訳ではなく、単なる投資対象という訳でもない。

真のアルフィスタにふさわしく、内野氏はジェントルマンドライバーであり、33ストラダーレに乗り込んでアルファ・ロメオ・スポーツカーの典型的なエモーションを存分に味わいたい、とすぐに明言した。

このモデルは、最も爽快なドライビング体験とアイコンの不滅の魅力が完璧に組み合わされた結晶である。美とテクニックの完璧な融合によって生み出された、本物の芸術品ともいうべきこの新しいアルファ・ロメオのメカニカルクリエーションは、芸術と工業製品を融合して、唯一無二の作品を作り上げた。

少なくとも19世紀後半までは、日本の伝統文化において「芸術」/「職人技」/「応用芸術」の区別は曖昧だったので、これらの言葉の併記は、一般的な日本の文化においては受け入れやすいだろう。

漫画からコンコルソ・デレガンツァまで: 日本とアルファ・ロメオ車への憧れ

アルファ・ロメオのデザインが、過去も現在も無意識に日本人の一部となっていることは、士郎正宗氏の有名な漫画「攻殻機動隊」に出てくる1990年代のアルファ・ロメオSZのような、日本の漫画家とビショーネブランドのクルマとの不思議な結びつきによって示されている。

同様に、アルファ・ロメオのヴィンテージカーと日本のコレクターとの間には、断ち切れない絆がある。17世紀に建てられた京都二条城で2018年に開催された、権威ある「コンコルソ・デレガンツァ京都」において、イタリアンブランドが成功を収めた。

1949年から1952年にかけてミラノのカロッツェリアツーリングが生産した36モデルのうちの1台である1951年式6C 2500スーパースポーツ・ヴィラ・デステが「ベスト・イン・ショー」の称号を獲得したことは記憶に新しい。

同年、かつてカエターニ王子が所有していた1939年製6C 2500スポーツ・ベルリネッタ・ツーリング(ツーリング・アーリーイタリアンクラス)と、1955年製1900スーパースプリント・ツーリング(ツーリング・クラシック・イタリアンクラス1952-1961)もそれぞれのクラスで受賞している。

日本でのイベントの主賓は、通常「空飛ぶ円盤」の名で知られ、アレーゼのアルファ・ロメオ歴史博物館に保管されている、世界に1台しかない1900 C52クーペであった。

イタリアのグローバルブランドにとっての日本市場の重要性

内野氏とアルファ・ロメオ・チームとのミーティングは、イタリア車との生活を愛する全ての人に共通する、イタリアンブランドに対する情熱の本質を改めて浮き彫りにした。

近年、アルファ・ロメオは、イタリアのデザインとスポーティを表現するブランドとして、日出ずる国でその地位を確立し、メイドインイタリーの商品を愛し、パフォーマンスとドライビングの楽しさを求める洗練された顧客層の心を掴んでいる。

実際、2021年に生産されたジュリアGTAとジュリアGTAmの世界限定500台のうち、88台が日本で登録された。アルファ・ロメオのクルマを選ぶ日本の顧客は、クルマ、スポーティ、そして最新のテクノロジーを求める真の愛好家たちである。

1960年生まれの内野氏は、1927年に繊維機械の修理業として創業した家業を、その後、二輪車や四輪車のプロトタイプ用の精密ギアを生産する事業に変え、技術革新/デジタル化/環境持続可能性を積極的に活用した結果もあり、世界的に確立された産業事業へと変貌させた。

現在、内野氏の日本工場は、国内外のほとんどの自動車・二輪車メーカーに供給しているほか、F1/WEC/モトGPなど、世界で最も有名な選手権でコンストラクターをサポートしている。

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