フォルクスワーゲン ゴルフ (ハッチバック) 「嗚呼それでも私はVWゴルフが好きだ~ゴルフⅧ eTSIアクティブ試乗~」のユーザーレビュー

凌志 凌志さん

フォルクスワーゲン ゴルフ (ハッチバック)

グレード:eTSI アクティブ_RHD(DSG_1.0) 2021年式

乗車形式:試乗

評価

4

走行性能
4
乗り心地
4
燃費
4
デザイン
5
積載性
5
価格
-

嗚呼それでも私はVWゴルフが好きだ~ゴルフⅧ eTSIアクティブ試乗~

2024.1.14

総評
ゴルフⅦの4回目の車検に際し、代車はゴルフⅧを指名させていただいた。グレードは渡されるまで分からなかった。
ディーラー-東名-新東名-初詣-一般道-バイパスというルートで、Ⅶ型からⅧ型へのゴルフの進化を体感した。私のような小さな3人家族で、ふんわりアクセルを心がければ1リッターで十分じゃないかと思った。やはりフォルクスワーゲン車は低排気量のエントリーモデルに限ると再認識した次第だった。
ゴルフⅧとはゴルフという球を丹念に磨き上げた、現時点でできるだけのことはやったと言い切れる、ピカピカの球=良い車であることは間違いない。
VWの信用を一気に落としたディーゼルゲート問題や、年末に起きたTDIの車両火災を耳にしても、それでもなおVWにおける私の想いは揺らぐことはない。
時代が移り変わろうとも、シンプルな美しさと優れた実用性は歴代ゴルフの美点と思う。8世代50年にわたり、ゴルフというブランドが続いてきたのは尊敬に値する。その秘訣は2クラス上(Eクラス、5シリーズ)の安全性や走行性、見栄え品質、豪華な装備を大衆車に提供したいというコンセプトなのではなかろうか。
ボディとパーツの隙間を極限まで減らしたⅣ型、後輪マルチリンクサスやレーザー溶接の長さを競ったⅤ~Ⅵ型、新プラットフォームMQBを採用したⅦ型、そして他国では「ALL NEW DIGITAL GOLF」と謳って登場したⅧ型と、よくぞここまでマンネリに陥らないものと感心する。日本車ではレガシィもスカイラインも、ここにきてクラウンも変節してしまった。残るはカローラとフェアレディZ、ロードスターくらいか。

Ⅶ型からⅧ型へのモデルチェンジにあたり、疲労軽減や安全性向上といった進化の一方で、ACCの刻み簡略化、Dレンジの変速ギア非表示化、インパネの物理ボタン省略化、ハンドル右側の小物入れ廃止、カップホルダーのふた廃止、ダンパー式ボンネット廃止等失ったものも少なくない。

そこで私は標題の想いに立ち返ることになるのだ。嗚呼、それでも私はVWゴルフが好きなのだ、と。ごく普通の車でここまで饒舌にさせるものは、そうそうない。
満足している点
ゴルフⅦと比べて、高速移動中や到着後の疲労が少ない。これは何故か。視点の上下動の少なさや車体の揺すられ方、細かい点では柔らかくなったヘッドレスト等が功を奏しているに違いない。
最初は3気筒、1.0リットルで本当に大丈夫?と感じていたが、トータル150㎞走行してみて、非力と感じる場面はほぼ無かった。マイルドハイブリッドの恩恵で、DSGの変速ショックがほぼ解消されていた。
左右後方からの車両を検知するアラートや進化したバックカメラ、作動がより自然になったACC、ヘッドアップディスプレイ等、最新の安全装備の数々に安心感を覚える。
また、タッチ式のLED室内灯やアンビエントライト、カップホルダー、ドアノブ等、照明に気を配っている点にも新しさを感じた。
さらに、Less is Moreを推し進めた内外装は、VWらしい伝統を感じる一方で、モダンさやシンプルさ、そして温かみも感じる。ソリッドのホワイト塗装の美しさを再認識した。
不満な点
タイヤは、グッドイヤーのEfficientGrip Performance 205/55R16 91Vを履いていた。
同ブランドにおけるハイパフォーマンスコンフォートタイヤ上級版とのことだ。
家族が車酔いしないよう細心の注意を払って運転したが、山道において、ちょっと安定感に欠ける挙動を示した。
また後部座席に乗ると、ゴーとかガーといったロードノイズがやや耳障りに感じられた。
この車は2021年6月登録、約21,000㎞走行した個体である。
次期タイヤのチョイスいかんでは、これらの弱点は少しでも解消されるのではなかろうか。
路面が荒れた高速道路や横風の強いバイパスでは、ハンドルをとられることはなく運転に集中できたことも付け加えておく。

今回はたまたま遭遇しなかったが、走行中に室内のガラスが曇った時、冷静にデフロスターを起動できるだろうか。物理スイッチを減らしたはいいが、それに伴って操作の階層が深く、難しくなっては元も子もない。
ナビの候補地および番地検索が不十分で、使いにくさを感じた。
デザイン

5

シンプルかつ上質にまとめられている。
インパネの安っぽさを懸念したが、左右に配したシルバーの化粧パネルがアクセントになっていて悪くない。
走行性能

4

一般道や高速道路ではパワー、足回り等文句なし。
山坂道では地を這うような安定感が見られなかったのが、やや残念。
乗り心地

4

Ⅶよりもさらに静かになっているはずだが、ロードノイズがその分大きく感じられた。
積載性

5

ゴルフⅦに準ずる。わたし的にはこれで十分。
取り回し性を考えればヴァリアントではなくやはりハッチバックか。
燃費

4

約150㎞走行後、航続距離が650㎞を示していた。
内燃機関ならではの安心感である。
価格

-

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