トヨタ ハイエースバン 「圧倒的人気を誇る商用バン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

西川 昇吾
西川 昇吾(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
3
走行性能
3
乗り心地
4
積載性
5
燃費
2
価格
4

圧倒的人気を誇る商用バン

2022.1.21

年式
2012年5月〜モデル
総評
各種現場で圧倒的なニーズと人気を誇るハイエース。もはやこのクラスでは独壇場となりつつあるが、運転支援システムを中心にそろそろ大幅な進化が欲しいところ。信頼性と利便性はもはや満点と言えるので、運転支援システムが充実すれば鬼に金棒という状態になるだろう。
満足している点
何と言ってもまずは積載性と利便性に優れていることだ。各種業者に人気なのも現場を分かっている作りをしているからだとつくづく思う。また、人気が高く常に需要があるため値段が落ちにくく、すぐに現金化できるのもメリット。そしてカスタマイズパーツも豊富にあるのも魅力的と言える。
不満な点
同クラスのライバルと比べると運転支援システムの充実化が望まれる。特にレーダークルーズコントロールは標準装備されるのが望ましい、また、可能であれば車線逸脱ステアリングアシストも欲しい。仕事で長距離移動が多いユーザーも多いと思うので、疲労度を少なくする装備が用意されるのを望みたい。
デザイン

3

商用車ということを考えるとデザイン性にあまりこだわる人もいないだろう。デザインとして秀でたものは感じないが、商用車として実用を求めた結果であり、機能性は非常に高い。そういった意味では機能美を感じるとも言える。
走行性能

3

ロール感も大きくステアリングフィールもダル、車内に伝わる振動や騒音も大きく走行性能そのものは高いとは言えない。しかし、年々の改良で良くなっているとは感じる。もっともこのクルマは荷物をたくさん積むことを主として考えたクルマであるので、普段使いをするならばその点を忘れてはいけない。
乗り心地

4

ハイエースは人気なモデルであるため乗用する人もいると思うが、あくまでも荷物をたくさん積む商用バンであることを忘れないでいてほしい。確かに通常の3列シートミニバンと比べると乗り心地は敵わないが、商用バンであることを改めて思うと、高速域での長距離移動での乗り心地は優れている。低速域での街乗りも悪くはないが、空荷だと突き上げ感が目立つ。
積載性

5

積載性は優れていて当然と言える。積載性そのものもそうだが、荷室に用意されたフックやリアハッチを開け閉めできるインナーハンドルなど貨物車としての実用性が高いのも魅力的。また、センターコンソールの収納も大きく使い勝手が良い。
燃費

2

この手の商用バン全般に言えることだが、燃費性能にあまり期待してはいけない。特にこのクルマはモデルライフも長く、基本的なメカニズムも古いためなおさらである。次期モデルがあるとするならば、ハイブリッドシステムの導入を期待したいが、荷室空間の確保を考えると厳しいものがあるかもしれない。
価格

4

グレードやボディタイプの仕様によって大きく価格差がある。しかし、エントリーモデルは300万円を優に下回る価格設定となっていて、バーゲンプライスとまではいかないものの、お買い得とは言えるだろう。中古車でも値落ちしないクルマなので、中古車で探すならば新車を買うのが吉と言えるかもしれない。
西川 昇吾
西川 昇吾
自動車ジャーナリスト
1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在はWEB・紙の各種媒体で様々なジャンルの記事を執筆するほか、車両解説動画にも出演し、喋りの分野にも挑戦中。愛車のマツダ・ロードスターで定期的にサーキット走行をし、ドラテクの鍛錬も忘れない、目指すは「書けて、喋れて、走れるモータージャーナリスト」
トヨタ ハイエースバン 新型・現行モデル

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