トヨタ エスクァイア ハイブリッド 「復活が望まれるMクラスミニバン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

栗原 祥光
栗原 祥光(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
4
走行性能
3
乗り心地
4
積載性
4
燃費
4
価格
4

復活が望まれるMクラスミニバン

2022.6.23

年式
2014年10月〜モデル
総評
5ナンバーサイズのハイエンドミニバンという唯一無二の個性モデル。残念ながら生産終了してしまったが、その魅力は中古市場の価格を見ても失われてはいない。ノア・ヴォクシーの新型が出ているので、後継モデルに期待したいところだが、現時点ではその声は耳に届いていない。
満足している点
他車を見回してもライバルとなる存在はいない。5ナンバーサイズなので、日本の道幅にピッタリで、取り回しはかなりラク。車庫入れに不安を覚える方でも、センサーやバックモニターを駆使すれば一発で入庫可能だ。
不満な点
生産終了していること。
デザイン

4

ノア・ヴォクシーの兄弟車でありながら、いで立ちは威風堂々。大型フロントグリルは他を圧倒する迫力に満ちていて、とても5ナンバーサイズの車とは思えない。室内もラグジュアリーで、エクステリアとの世界観が一致している。満足度はかなり高い仕上がりだ。
走行性能

3

ガソリンエンジン車の最高出力は152 PS、ハイブリッド車のシステム最高出力は136 PSと、大きさの割には低めの数字。必要十分ともいえるが、ちょっと脚は遅い。ハンドリング云々を語るような車ではないが、強いて言うなら腰高な感じがあり、コーナリングの急旋回ではちょっと怖い思いをする。
乗り心地

4

驚くほどフラットな乗り心地。特に2列目シートに座っている時は極上の一言に尽きる。3列目シートも閉塞感はあるものの、上質さはノアやヴォクシーとは比較にはならない。個人的には3列目シートは畳んだ状態として、800ミリを超えるロングスライドを使い2列目シートをゆったりと使いたいところだ。
積載性

4

3列目シートを立てた状態ではスーツケース4個ほどの容量しか得られないが、3列目を左右に跳ね上げ、2列目を前方に寄せることで、荷室容量は拡大できる。3列目はパッセンジャーズシートと割り切って、普段はたたんでおく、というのがベストな使い方な気がする。
燃費

4

ハイブリッドモデルで23.8km/リッター(JC08モード)が公称値。高速道6割、一般道4割を走行したところリッター16㎞あたりは出たので、ハイブリッドのミニバンとしては優秀な方といえる。
価格

4

中古車市場で250万円〜350万円が相場といったところ。新しいノア・ヴォクシーを買うか、安全装備面では目をつぶって豪華な室内の本作を選ぶかは悩みどころだ。
栗原 祥光
栗原 祥光
自動車ジャーナリスト
東京都出身。中央大学理工学部卒業後、電気回路エンジニアへ。30歳を前にオーディオ専門誌とタウン情報誌、同Webサイトの編集者へと転身。現在はフリーのカメラマンとライターとして、年間100台近い自動車・バイク取材のほか、モータースポーツや各種イベントの取材を精力的に行っている。好きなクルマはライトウェイトスポーツと大型SUV。
トヨタ エスクァイア ハイブリッド 新型・現行モデル

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