スズキ クロスビー 「個性を演出できる5ナンバーコンパクトカー」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

西川 昇吾
西川 昇吾(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
5
走行性能
4
乗り心地
4
積載性
3
燃費
3
価格
5

個性を演出できる5ナンバーコンパクトカー

2022.7.20

年式
2017年12月〜モデル
総評
2017年末から販売されているモデルなので、そろそろモデルライフとしては後半に差し掛かるであろうクルマだが、約5年が経過しようとしている古さはあまり感じられない。それは改良を行っているからというのもあるが、基本的な装備や性能が元から充実していたというのもあるだろう。デザインが似ているハスラーも同様だが、デザイン性の高さとは裏腹に、各部の造りこみはしっかりとしているモデルなのだ。デザインが気に入れば不満はそうでないはずだ。
満足している点
充実した装備内容と比較的満足のいく走行性能、乗り心地…といった各種性能が高く、装備にも満足のいく内容となっているにも関わらず、リーズナブルな価格設定なのが素晴らしいと思う。そういった各種性能が高いのももちろんだが、個性的なデザインと豊富なボディカラーのラインアップで選ぶ楽しみがあるのも良いところだ。小さなクルマで個性を演出したいならば、ぜひとも検討して欲しい1台と言える。
不満な点
ラゲッジスペースの床面積と細かな使い勝手が欠点と思える。悪いというレベルではないが、ユーティリティフックなどが用意されておらず、リアシートのスライド幅が狭いというところを見ると、もう少しラゲッジスペースの利便性の充実度が図られて欲しいと感じてしまう。また、欠点としては燃費性能ももう少し良くなってほしいと思う。とは言え、これらは割と「欲を言えば」というニュアンスに近い部分でもあり、さほど大きな問題という訳ではない。
デザイン

5

デザインイメージはハスラーと似たり寄ったりな印象を受けるが、ボディラインなどは軽自動車規格などのサイズ縛りが無いため、より自由にデザイン出来たのかなというイメージ。また、ハスラーと比べるとクロスビーの方が優しくプレーンなフロントフェイスという印象を受ける。ボディカラーの選択肢も豊富で、個性的なデザインも相まって新車で「愛車」として選ぶ楽しみがある1台となっている。
走行性能

4

軽量な車体の割にパワフルな1.0Lターボ、そしてマイルドハイブリッドの組み合わせで、動力性能は十分にあると言える。また、コンパクトな車体の割にはコーナリング時のしっかり感も感じられ安定性もあるという印象を受ける。この手のクルマを購入して、カーライフを楽しむということを考えれば走行性能で不満が出ることは少ないと思われる。キビキビ感があって、好印象という具合だ。
乗り心地

4

乗り心地は小さく軽量な車体の割には優れているという印象を受ける。大きな感動がある訳ではないが、変に違和感があったり気になるというポイントがあまりない。乗り心地で不満を感じる人はさほど多くないのではないかと思われる。またマイルドハイブリッドは加速時の静寂性にも貢献しているため、そういった面でも室内での快適性は高いというイメージだ。
積載性

3

5ナンバーサイズの普通車として考えると、リアシートを通常の状態にした時のラゲッジスペースの全長はあまり長くはないという印象。通常時はラゲッジスペースの広さにあまり期待してはいけないと思う。ラゲッジアンダーボックスは2WD車ならば81Lもあって、この容量はなかなか大きいが4WD車だと37Lと半分以下になってしまう。この点は利便性を考える上で重要なポイントになってくるだろう。4WDを検討する人は可能ならば実際に見比べてほしい。
燃費

3

軽自動車という枠で考えると燃費性能的にも有利に働くマイルドハイブリッドだが、普通車となるとストロングハイブリッドと比べられてしまう面もあって、燃費性能としてのインパクトは薄い。ハイブリッド車という先入観で見てしまうと、WLTCモード18.2km/Lという燃費性能は少し劣っていると感じてしまうだろう。軽量な車重から考えると、もう少し燃費性能が優れていても良いのではと感じるが、CVTでなく6速ATを採用しているところも、この燃費性能に影響しているものと思われる。
価格

5

エントリーグレードは受注生産となっているので、実質的なグレード選択は中間グレードからになると思われるが、それでも200万円プラスアルファな価格設定はリーズナブルだと思う。しかも運転支援システムや各種快適装備に、中間グレードと上位グレードの差が少ないのも嬉しい。装備の差は加飾パーツ類がメインだ。スズキは小さなクルマに必要な装備を充実させてリーズナブルに造るのが本当にうまいと思う。価格もこのクルマの魅力的なポイントの1つと言える。
西川 昇吾
西川 昇吾
自動車ジャーナリスト
1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在はWEB・紙の各種媒体で様々なジャンルの記事を執筆するほか、車両解説動画にも出演し、喋りの分野にも挑戦中。愛車のマツダ・ロードスターで定期的にサーキット走行をし、ドラテクの鍛錬も忘れない、目指すは「書けて、喋れて、走れるモータージャーナリスト」
スズキ クロスビー 新型・現行モデル

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