スズキ ソリオハイブリッド 「軽にも負けないコストパフォーマンスの高さ」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

西川 昇吾
西川 昇吾(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

5

デザイン
4
走行性能
3
乗り心地
4
積載性
5
燃費
4
価格
5

軽にも負けないコストパフォーマンスの高さ

2022.6.20

年式
2020年12月〜モデル
総評
このクラス、このジャンルのクルマに求めるニーズを考えるととてもまとまりが良く出来た1台だと思う。特に優れていると感じるのは価格設定で、マイルドハイブリッドを搭載しているのにも関わらず、下位グレードで200万円を切るという価格設定はとてもコストパフォーマンスが高いと言える。しかもセーフティサポート装着車ならば現代の水準から必要と言える運転支援システムが全て備わっているといっても良いレベルだ。軽自動車のスライドドア装着車を検討するならば、このクルマも是非検討車種の1つに入れてほしい選択だ。
満足している点
積載性と低価格ながらマイルドハイブリッドを搭載している優れたコストパフォーマンスが良い点と言える。ライバルは多くないもののひと昔前ならばこのクラスはソリオしかいなかった。しかしライバルが登場してもなお、進化したソリオの優位性はあると思う。ハイブリッドがあることでその優位性はより強いものとなっている。価格設定も軽自動車に肉薄するものがあり、軽自動車を検討するならばこちらも選択肢としてオススメできるものとなっている。
不満な点
このクラスのモデルとして考えた場合気になる点というのはあまり見かけないが、強いて言えば高速域へと加速する時の苦しい感じというか、加速のつまり感が気になる。乗員が多く登坂を中速以上で加速するという部分では物足りなさ感じてしまうだろう。しかし、このクラスでより高い動力性能を求める声が果たしてどれくらいあるのか?という疑問があるのも事実。車重も1000kg前後と軽く仕上がっているので、あまり贅沢を言ってはいけないと思う。
デザイン

4

このクラスのトールワゴンとなると似たり寄ったりなデザインになってしまうのは事実。そういった制約の中でも上手くデザイン処理していると思う。全体的なシルエットこそ代わり映えしないものの、適度にメッキを使用し灯火類にLEDを使うことで上手いこと今どきのクルマらしい先進的なイメージを演出している。ボディカラーも鮮やかなものも多く、没個性的な印象が出てしまうことがないのが購入検討者にとっては嬉しいポイントと言えるのではないか。
走行性能

3

1.2L 4気筒エンジンにマイルドハイブリッドという組み合わせのパワーユニット。低中速域は申し分ない動力性能と言えるが、高速域へと加速していくときに物足りなさを感じる。これはマイルドハイブリッドのアシストがない速度域でエンジン自体のトップエンドの伸びがないといた感じだ。しかしこのクルマのニーズを考えれば、低中速が優れていれば事足りてしまうというのはあるかもしれない。それ以外気になる点というのはあまりないが、特段何かが尖っているという走行性能は感じない。
乗り心地

4

小さなボディサイズのトールバンということを考えると、乗り心地は優れた方だと思う。確かに全高が高くナロートレッドなため、ロール感があって不快だったり、上級車種に比べると突き上げ感があったりするのは否めないが、パッケージと価格帯を考えれば十分と言える。また、マイルドハイブリッドは低中速域なら静寂性が高いし、この排気量では珍しい4気筒エンジンなのでエンジンの振動や騒音も比較的抑えられているという印象を受ける。
積載性

5

ボディサイズを考えれば積載性は高いと言える。やはり形からかどこか軽自動車のスーパーハイトワゴンと比べてしまうが、5人乗車時のラゲッジスペースの広さは流石普通乗用車という印象を受ける。また2WD車はトランク下の収納スペースが大きめになっているのがありがたいポイントだ。しかも後席が可倒するだけでなく、大きく前後にスライドするという点を見ると利便性もかなり高い。開口部下部もかなり下にあるので重たい荷物の積み下ろしも楽なのが良い。
燃費

4

ハイブリッドのコンパクトカーと聞くと燃費性能に期待してしまう声があると思うが、このクルマはマイルドハイブリッドであるため、そこまでの優れた燃費性能は持っていない。WLTCモードで19.6㎞/Lとなっていて、これよりも優れた燃費性能を持つ上級車種は多くある。しかし、色々と制約が厳しいこのクラスのクルマの中でマイルドハイブリッドシステムを搭載している車種は珍しく、ライバルに比べても燃費性能は優れている。
価格

5

マイルドハイブリッドに左右パワースライドドアというパッケージを見ると、どうしても高くなりがちなイメージとなるが、上級グレードでも200万円+αからという価格設定がされているのはリーズナブルと言えるだろう。近年は軽自動車の価格も上がって来ているので、スライドドアのスーパーハイトワゴン軽を検討しているのであれば、予算的に考えてもソリオハイブリッドを選ぶというのは全然アリと言えるだろう。
西川 昇吾
西川 昇吾
自動車ジャーナリスト
1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在はWEB・紙の各種媒体で様々なジャンルの記事を執筆するほか、車両解説動画にも出演し、喋りの分野にも挑戦中。愛車のマツダ・ロードスターで定期的にサーキット走行をし、ドラテクの鍛錬も忘れない、目指すは「書けて、喋れて、走れるモータージャーナリスト」
スズキ ソリオハイブリッド 新型・現行モデル

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