ルノー アルカナ 「総合的にコスパ高めのミドルクラスSUV」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

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評価

4

デザイン
4
走行性能
4
乗り心地
3
積載性
4
燃費
3
価格
4

総合的にコスパ高めのミドルクラスSUV

2023.3.9

年式
2022年5月〜モデル
総評
試乗したのは、2022年2月のR.S.ライン Eテック フルハイブリッドに続き、同年12月に発売されたR.S.ライン マイルドハイブリッド。前者が1.6リッター4気筒の自然吸気エンジンを積んだ輸入車唯一のフルハイブリッドなのに対し、こちらは1.3リッター直列4気筒ターボエンジンと補助モーター(BSG)によるマイルドハイブリッドだ。スタイリングも走りも洗練されており、全体的に過不足ない仕上がり。全長4500mm前後の個性派ミドルクラスSUVを狙ってる人は検討リストに入れていい一台と言えそう。(担当:MT)
満足している点
日本の道路事情にマッチしたサイズ感やパワートレイン、そして国産ではあまり見られない個性的なキャラクターやスタイリングは、他のSUVユーザーと差別化したい人に刺さりそう。あとはとにかく走りやすく運転していて気持ちがいいこと。Eテック フルハイブリッドより7ヶ月ほど後に出たためさまざまな点が改良されており、走りの質感やキビキビ感、ターボの恩恵によるドライビングプレジャー、399万円という価格など、燃費の差さえ気にならなければ総合力でマイルドハイブリッドモデルをおすすめしたい。
不満な点
だいぶ細かい点ではあるが、センターコンソールのドリンクホルダーに500mlクラスのペットボトルを入れると、シフトレバー操作時に少々邪魔に感じる時も。また、コンソールボックスの小物入れが縦長に深く、何を入れると便利なのかちょっと思いつかなかった。マルチメディアEASY LINKのタッチスクリーンが7インチと、昨今のモニターにしては画面が小さく作りにもチープ感があり、インテリアの質感を損なっているように見えたのが残念。
デザイン

4

SUVとクーペを融合させた、刺さる人には刺さるスタイリッシュかつマッチョなスタイリング。ルノーを象徴するCシェイプデイタイムランプが醸し出す、ちょっとワル面なフロントフェイスの雰囲気もなかなかいい。車高・全高も思ったより高くなく、スマートで都会的なクーペSUVとして受け入れられそう。一方で、わかりやすい輸入車デザインのSUVを好む人から見ると「ややインパクトに欠ける」と感じるかもしれない。
走行性能

4

1.3リッター直列4気筒ターボエンジンが小気味よく回り、想像以上にキビキビとパワフルに走る。なおエンジンはルノー、日産、メルセデスの3社で共同開発されたオリジナル。個人的にはスポーツモードでの走りが気持ちよかった。アクセルを踏むとほぼシームレスにギアチェンジが行われ、ターボは概ね2000rpmあたりから効き出すので、欲しい速度域までストレスなくスムーズに加速していく。カタログ値以上のパワー・トルク感があり、どんなシーンでも運転が楽しそうに思えた。地味に新しく便利だったのが、運転モードのマイセンスモードから起動させるクルージング機能。安定走行中にアクセルペダルを離すとエンジンが停止し、まるで氷上を滑っていくかのようにクルージングしていくというもの。燃費向上にひと役買いそうだが、慣れるまでは追突などの注意が必要。
乗り心地

3

一般的な舗装路を走っている時はちょうどいい(むしろ心地よい)硬さに感じたが、凹凸や段差のあるところでは多少ハードな面も見せた。全体的には硬めな仕上がりだが不快感を覚えるほどではない。後席シートはやや硬めでリクライニングもないため、長時間乗車はやや疲れるかも。あると便利なカップホルダー付きアームレストを備えるので、使い勝手自体は概ね良好。平均的な身長の大人であれば4人乗ってもそれなりのクリアランスを確保する。USBポートは前席後席に2つずつ装備。
積載性

4

いろいろな荷物が積みやすそうなスクエア形状のラゲッジは、5人乗車時で480Lを確保。脱着可能なフロアボードを最下段にすることで、結構な大きさの荷物も収納可能だ。アンダーボックスも地味に便利で、リアシートは6:4の分割可倒式。余計な出っ張りなども少ないので全体的に使い勝手はよさそう。
燃費

3

少ない試乗時間だったため未計測ではあるが、WLTCモードで17km/L。ちなみにフルハイブリッドのEテック フルハイブリッドは22.8km/Lだ。惜しいのは両モデルともに使用燃料がレギュラーではなく無鉛プレミアムなこと。マイルドハイブリッドモデルは車両価格が安いぶん、レギュラー仕様だったら購入の背中押し要素の1つになったかもしれない。日々でかかる燃料代を重視するならフルハイブリッドを選ぶべきだが、「満足している点」で述べたように総合力ではマイルドハイブリッドモデルがおすすめである。
価格

4

マイルドハイブリッドで17km/Lという燃費さえ許容できるなら、このクオリティのミドルクラス輸入車SUVで399万円という価格は非常に魅力的。割安でコスパよしと言えるだろう。大きすぎず小さすぎず日本の道路事情にもぴったり、走りもシャープで力強さもある。スタイリングと走りが気に入れば前向きに検討したいモデルだ。あとは「ルノー アルカナ」というブランド力(知名度)をどう捉えるか、はあなた次第。
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編集部員
スポーツカー&チューニング大好物な20〜30代から、華麗なる(?)クルマ遍歴やマニアックな知識を持つ40〜50代の家族持ちお父さんまで。個性豊かなクルマ大好き編集メンバーが日々奮闘しながら記事を制作中。感じたことをリアルに書いていくスタイルで、みなさんのカーライフがハッピーになる情報を発信していきます。
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