日産 パルサーセダン 「個性的なルックスが魅力ですが動力性能が厳しいため、雰囲気で乗る車でしょう。 この当時、９０１活動中であり、Ｆｕｎ　ｔｏ　Ｄｒｉｖｅを目指して車造」のユーザーレビュー

個性的なルックスが魅力ですが動力性能が厳しいため、雰囲気で乗る車でしょう。 この当時、９０１活動中であり、Ｆｕｎ　ｔｏ　Ｄｒｉｖｅを目指して車造

2010.7.25

総評

個性的なルックスが魅力ですが動力性能が厳しいため、雰囲気で乗る車でしょう。

この当時、９０１活動中であり、Ｆｕｎ　ｔｏ　Ｄｒｉｖｅを目指して車造りをしていたため、フロントマスクをはじめとしたエクステリアの質感はかなり向上した製品でしょう。

プレスドアは賛否が別れると思いますが、横からのシルエットをスッキリ見せる効果と言う点では成功していると個人的には思います。

現在の車に比べれば装備は劣るものの、オートエアコン等の快適装備が標準装備なので、不満はないと思われます。

小回り性能はかなり良くて、少々小回りの効きにくい軽ＲＶ４駆に乗っていた友人が「自分の車よりずっと小回りが効いて驚いた」と言うほどです。

助手席の真後ろのリアシートのみですが、シートバックを２段階に引き出すことができ、かなり限定的な効果ながらも腰痛軽減になります。最も１時間以上の乗車になると全ての座席でかなり腰に負担がかかってきますから、長時間乗車には向かないでしょう。

６：４分割可倒リアシートによるトランクスルー機構はかなり便利で、多少長めのものを積み込む際非常に重宝します。１．８ｍ程度位までのものがトランクから入れられるのはとてもありがたいです。

エンジンはＧＡ１５ＤＳで、ＤＯＨＣなのですが「電子制御キャブレター」のため、最高出力が９４ｐｓ・１２．６ｋｇｍとパワー感が薄いのが厳しいです。

レッドゾーンが６９５０ｒｍｐからなので回ると言えば回るのですが、５０００ｒｐｍ以上は「やかましいだけ」でパワーが出ている感じはほぼありません。

車重は１ｔ程度なのですが、ブレーキが弱いのが不安材料です。パッド交換で多少改善はされますが、初期制動の悪さはいかんともできず、不安感が強く残ります。

全幅１６７０ｍｍと小ぶりですからリアシートに大人３人乗車はやめておいた方がいいでしょう。ただ、フロントシートを下げすぎないようにすれば足元は十分余裕ができます。

この時代の車だからかもしれませんが、１００ｋｍ/ｈ程度から上の速度域ではフロントの接地感が極めて薄くなります。ステアリングフィールが異様に軽くなりすぎてとても速度を出す気分にはなれません。高速道路では少々不安に駆られてしまいます。

エクステリアの質感をアップさせて現在ある車につながる過渡期的な作品と言う意味では、日本の車の歴史の１ページを造った車ではあるでしょう。

満足している点

・日産らしいフロントマスク
・プレスドア
・小回りが効く
・リア腰痛軽減シート
・トランクスルー

不満な点

・パワーが足りない
・ブレーキが弱い
・少々狭い
・高速安定性に欠ける

デザイン

-

走行性能

-

乗り心地

-

積載性

-

燃費

-

価格

-

故障経験