レクサス RXハイブリッド 「事実上レクサスのトップSUV」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

栗原 祥光
栗原 祥光(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
5
走行性能
3
乗り心地
5
積載性
4
燃費
3
価格
3

事実上レクサスのトップSUV

2022.6.23

年式
2015年10月〜モデル
総評
ザ・レクサスという1台。大型SUVらしい乗り味とラグジュアリーな空間を求めたい方には好適なモデルで、ライバルのジャーマンズに引けをとることはない。
満足している点
SUVレクサスの事実上トップエンドモデル。これ以上大型のモデルになると、日本の道では持て余してしまうだろうし、経済的ではない。
不満な点
走りの楽しさを求めようとすると退屈な1台。そしてマトモすぎるがゆえに、モノとしても退屈な1台でもある。
デザイン

5

RXはレクサスの最量販モデル。それゆえ大型のスピンドルグリルが取り付けられた4代目 AL20型は、レクサスのイメージを決定づけた1台だ。全幅約1900mm、全長約5000㎜、全高1700mmオーバーの巨体は、日本の道にはやや大きいが、それゆえに存在感は十分。道行く人の視線を集める。
走行性能

3

試乗したことがあるのは最量販のハイブリッドのみだが、システム最高出力は313馬力あるものの、車そのものの重心の高さと直線番長的な性格と相まってスポーツモードにしても退屈だ。車格と相まって、RXはゆったりと優美に走るのが相応しく、高速道路などで速さをひけらかすものではないと感じた。
乗り心地

5

かなり柔らかめでフラットライド。荒れた路面でもよく動く脚と厚みのあるシートでドライバーや同乗者に伝わる振動をいなしてくれる。高級車らしいラグジュアリーな空間と相まって、満足度はかなり高い。
積載性

4

RX300、RX450h は、9.5型のゴルフバッグ4個の横置きが可能。3列シートのRX450hLは全長が110mm延長されているため、3列目を畳めば更なる容量が確保できる。全車レクサスのエンブレムに手をかざすと自動で開き、パワーバックドアスイッチを押すと、閉動作をする。
燃費

3

リッター12㎞を超える程度。ハイブリッド車にしては燃費がよくないと思われがちだが、車体の大きさと、パワーユニットの世代を考えれば立派な数字といえる。気になるのは燃料がハイオク専用ということ。
価格

3

638万円から始まる新車価格だが、相応の装備を求めるとVersion Lの729万円になってくる。さらにオプションをつけると800万円弱。よって乗り出しは850万円〜900万円といったところだろうか。
栗原 祥光
栗原 祥光
自動車ジャーナリスト
東京都出身。中央大学理工学部卒業後、電気回路エンジニアへ。30歳を前にオーディオ専門誌とタウン情報誌、同Webサイトの編集者へと転身。現在はフリーのカメラマンとライターとして、年間100台近い自動車・バイク取材のほか、モータースポーツや各種イベントの取材を精力的に行っている。好きなクルマはライトウェイトスポーツと大型SUV。
レクサス RXハイブリッド 新型・現行モデル

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